ここのところ、食べ物の記事ばかりで、本の話題が遠のいています。食べ物の話題を書いていていつも思うのは、自分の知識や言葉の少なさ。テレビの旅番組や食べ物のレポートを見ていて、もうちょっとマシなコメントがあるだろうにと、レポーターとしての力にテレビのこちら側で文句を言っているけれど、ブログというもののお陰で、実は自分にも食べ物についてコメントするほど力がなかったということを気づかされている私です。
金になる文章なんて書けなくていいから、人が喜んで読んでくれる文を書きたい。そう思っていたら、こんな新書にぶつかりました。
実はこの本は落ち着きが悪い。前半はなるほどと思って読み進んでいくんです。
つまり、読者の設定として、少し幅が広すぎたのではないかという疑問があります。
そんなに面白くないのならば、おまえのブログに載せなきゃいいじゃないかということにもなるのですが、実はひとつ、この筆者の言い分で気にいったところがあるのです。以下に引用します。
金になる文章なんて書けなくていいから、人が喜んで読んでくれる文を書きたい。そう思っていたら、こんな新書にぶつかりました。
実はこの本は落ち着きが悪い。前半はなるほどと思って読み進んでいくんです。
第1章 「どう書くか」より「どう読まれるか」だいたい内容が推量できると思いますが、いい書き出しですね。
第2章から第4章までは、具体例を示しての文章改造術とでもいえましょうか。これもgoodです。
第5章 発想の訓練法 これも勉強になります。
第6章 こうすれば稼げるQ&A このあたりからがややこしいのです。筆者ご自身が文筆業を選んだ経緯だとか、生活のこととか。かなり生々しい話題に入っていきます。
ここへ来て、読者は少し迷うことになるのではないかと思うのです。本書の読者は『稼ぐ』文を書くために読んでいるのでしょうか。多分大半の人はいい文章を書きたいとは思っていても、それで稼ごうという気はないのではないか。新書の場合、本のタイトルには概ね派手目の言葉が並ぶことが多く、『すぐに稼げる文章術』と書いてあっても、本気で『稼ぐ』つもりで読むのではないと思います。もし、真面目に文筆業で稼ぐ気になっている人だとしたら、第1章から第5章あたりまでは、釈迦の耳に説法という気がします。第2章から第4章までは、具体例を示しての文章改造術とでもいえましょうか。これもgoodです。
第5章 発想の訓練法 これも勉強になります。
第6章 こうすれば稼げるQ&A このあたりからがややこしいのです。筆者ご自身が文筆業を選んだ経緯だとか、生活のこととか。かなり生々しい話題に入っていきます。
つまり、読者の設定として、少し幅が広すぎたのではないかという疑問があります。
そんなに面白くないのならば、おまえのブログに載せなきゃいいじゃないかということにもなるのですが、実はひとつ、この筆者の言い分で気にいったところがあるのです。以下に引用します。
一生懸命文章を書くことが、美徳とされている面がこれまでありました。しかし、全力投球はしないほうがいい、と考えたほうがずいぶん気楽になります。全力投球することが情熱的ですばらしい、ということはウソだとさえ言えます。
長く仕事を続けていくためには、全力疾走するよりも、余力を残しておくことのほうが大事なのではないかと思います。(筆者は余力を残す程度を60パーセントとしています)
私は、いい文章も書けないし、『稼げる』文章も永遠に書けないだろうけれど、余力を残すことの大切さを学んだという意味で、気に入りの一冊になったのです。
長く仕事を続けていくためには、全力疾走するよりも、余力を残しておくことのほうが大事なのではないかと思います。(筆者は余力を残す程度を60パーセントとしています)
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