
ユニバーサル・スタジオ・ジャパン(USJ)に船に乗って行こうという企画です。電車でUSJに行く場合、JR桜島線(愛称JRゆめ咲線)に乗って行くのが普通の方法だと思います。今回はちょっと変わった方法でと思い、大阪市営地下鉄中央線の「大阪港」で降りたのです。
大雑把にいえば、安治川の右岸にはJR桜島線、左岸には地下鉄中央線が走っています。そしてUSJは右岸、海遊館は左岸に存在します。ですからUSJへはJRが一般的なのですが、幸いなことに安治川を渡る大阪市営の渡船場があり、市民でなくても外国人であっても無料で乗ることができるのです。
海遊館へ行く客と一緒に大阪港駅で地下鉄を降りた私は、海遊館を左に見ながら天保山公園を目指します。およそ5分で到着。
以前にも記しましたが、天保山には二等三角点があり、日本一低い山として知られています。標高4.53m。453mではありません、ヨンテンゴーサンメートルです。人間の身長の3倍ほどの高さの山。天保年間に安治川を浚渫した土砂を積み上げたのが天保山で、行き来する船の目印になったというのですから優雅なものです。今、三角点の前に立って東側を見上げると、阪神高速湾岸線が頭上はるかに走っています。湾岸線は天保山大橋で安治川を渡りますが、その桁下高は45m。桁下まてでもこの山の10倍の建築物。主塔の高さが152mだといいます。そして西側は、天保山ハーバービレッジの大観覧車(天保山大観覧車という。高さ112.5m)を見上げることになります。それより何より、同じ天保山公園の中にこの三角点より高い場所があり、展望台になっています。まったく目印にもならない、それでもネームバリューある天保山です。
三角点の付近には、登山証明書と登頂証明書の発行について案内があります。登山証明書は天保山山岳会が発行するもので、発行には10円が必要。同山岳会のWebサイトによれば、証明書の発行を願う人は「いちびり精神」の持ち主らしい。一方、天保山商店会が発行する登頂証明書は無料で、加盟店で発行されるそうな。
三角点から渡船場まではほんの数十mです。
(つづく)
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます