天神崎という、見たことも行ったこともない名を知ったのは、BE-PALという雑誌の記事からだった思います。30年以上前でしょうか。ナショナルトラストの地として取り上げられたのが天神崎でした。おぼろげな記憶をたどると、自然保護の側面から大切な土地が開発の憂き目に遭おうとしている。開発から守るために寄付を募ってこの土地を守るというものでした。天神崎というところが田辺湾の北のほうにあることくらいしか知識がないまま、現在に至っています。
その天神崎を見てみたいと思って、白浜の帰りに行ってみました。湾に添って北へ走っていくと、昔ながらの漁村という雰囲気になって、道が細くなる。海沿いに出たらマリーナらしいところがあって、その先に天神崎と案内板が書かれている。クルマ一台がやっとの海岸沿いの道を走ると、何台ものクルマが停まっています。釣り人がそこそこいるようです。
どうということのない海岸に見えますが、海がへべたい!海食崖というそうですが、平たい岩で海岸ができている。遠くまで続いているので、タイドプールの観察もしやすい。なるほど、ボリビアのウユニ塩湖のように海面に写る風景を写真に撮るのが流行っているそうですが、平たい岩場ならそれも簡単ですね。
その平たい岩場を歩いていたら、ウミガメが一匹。1m近くありそうです。しかし動かないことと、甲羅の傷みを見ると死んでいるのでしょうね。
タイドプールもできやすい地形です。鳥たちの餌場になっているようです。海ガモでしょうか。
半島のようになっているところを歩いていくと、長い防波堤があって、目良漁港です。防波堤でも多くの人たちが釣りを楽しんでいます。ここの釣り人は装備がしっかりしていて、レジャー用の椅子ばかりでなく、キャンプ道具やシュラフまでご持参のようです。無料の駐車場にトイレもあって、いい環境だと思いました。
天神崎の海食崖に行くのには、北側、すなわち目良側から歩くのがよいかと思います。前述のように駐車場もトイレもあるし、徒歩でぐるっと回ってもそんなに遠いところではありません。南側から入ると道路が細いところを車で通過しなければなりません。クルマの操作に自信のない人は、徒歩で散策が安心だと思います。
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