青春18きっぷ（2）

　 湖西線の近江塩津でサンダーバードに道を譲ります。湖西線、北陸本線は特急街道ですから、あちらこちらで先を越され、線路を譲ることになるでしょう。
　 列車が敦賀に到着すると、大半の客は向かいの列車に乗り換えます。9時53分発金沢行き。これに乗れば寝ていても加賀百万石まで連れていってもらえるわけです。ところが、敦賀に到着した新快速は4両、百万石行きは3両(だったと思う)。スタートからドア付近の立ち客になってしまいました。今庄でサンダーバードに「どうぞ」と道を譲り、湯尾で停車中に、昨日大阪に向け札幌を後にしたトワイライトエキスプレスとすれ違います。

　 車内検札が始まりました。驚きました。なんと青春18きっぷ利用者の多いこと。私を含めてドア付近にいた4人は全員、駅の窓口できっぷを買ったときにもらう、封筒のようなものから18きっぷを取り出しています。ほかの客を見ても、大雑把な印象では半分以上の人が、18組です。よく売れているのですね。それともうひとつ。18きっぷで長距離の移動をしようと考えると連絡のよい列車は絞られて、その列車に18組さんが集中するのではないかと考えられることです。ということは、この先駅を重ねても席が空いてくる可能性は低いということですね。
 　時刻表をめくってみると、この列車からどんどん乗り継いでいくと、新潟に20時44分に到着するらしい。朝はというと、三ノ宮発が7時20分、大阪発が7時47分。そのことに意味を見いだせるかはそれぞれの判断ですが、三ノ宮駅や大阪駅近くに宿泊していれば2300円(青春18きっぷ1日分の代金)で越後まで移動できるようです。

（つづく）