ぶろぐのおけいこ

ぶろぐ初心者は書き込んでみたり、消してみたり…と書いて19年目に入りました。今でも一番の読者は私です。

伊根 いく野の道の遠ければ(1) 

2023-11-15 19:07:27 | PiTaPaより遠くへ

 しばらくぶりに丹後方面に遊びました。

 

 デジタルカメラの画像データをたどってみると、2008年1月に子どもたちを連れて久美浜にカニを食べに行きました。その際に178号線を走ったのが前回の訪問だと思います。随分昔です。伊根まで尋ねたのはさらに古く、2006年8月に一人で訪れています。

 舟屋の伊根を知ったのは、NHKの『えぇにょぼ』。1993年の放送だそうです。もうひとつ忘れてならないのは、『男はつらいよ 寅次郎あじさいの恋』ヒロインはかがりさん(いしだあゆみ)。これが1982年だということですが、この作品のロケ地を意識したのはずっと後です。

 自分が訪れてから17年もたっているのに、伊根の景色はあまり変わっていないように思われます。住民のみなさんや大勢の人たちの努力により、景観が保たれているのでしょう。重要伝統的建造物群保存地区に選定されているそうです。向かう道中で、何か所かバイパスが作られていて、走りやすくなったことは気づきました。

 伊根といえば、「伊根満開」という日本酒があることを知ったのも、ここ数年のことでしょうか。その向井酒造に行ってみましたが定休日でした。昼ご飯食べたお店で出て、ふと振り返ったら、玄関に猫がいます。あら、招き猫と思っていたら、玄関が開いて、スタッフがシッシッと追い立てていました。野良猫だったんですね。

 2006年に訪れた時の写真を確認してみました。観光客用に施設が整えられたことくらいで、町はそんなに変わっていないように思われます。

 変わったこととして驚いたのは、こんな不便なところに外国人観光客がかなり多く来ていることでした。これには驚きました。それも、団体客ではなく、数人のグループや家族連れ、一人きりの旅行者もいます。観光バスは一台だけ見ました。西洋の方らしき人もいますが、アジアからのお客さんが多いように見受けます。国はわかりませんが、大声で賑やかに話す人には出会いませんでした。昼食に入ったお店でも、客は外国語を話しているらしき人のほうが日本語を話す人よりも多い。しかし、静かに会話をして静かにスマホで料理の写真を撮って、静かに食事をする。伊根町観光協会のサイトによれば、車では京都からでも大阪からでも約2時間半かかるらしい。電車だと京都から特急に乗って2時間20分ほどで天橋立。さらに路線バスで約1時間というわけですから、「舟屋を見てやろう」と思う外国人は相当な時間をかけてやってきます。「いく野の道の遠ければ」こんな田舎に魅力を感じてはるばる外国からやってきてくれるんだとありがたくも思いますし、一方で、偏狭な発想ながら、私たちの陣地に入り込まれているという気持ちも感じないわけではありません。

(つづく)


コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« はじめての津山市 | トップ | 天橋立 いく野の道の遠けれ... »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

PiTaPaより遠くへ」カテゴリの最新記事