翌日、まず連れて行かれたのが、うなぎパイファクトリー。
うなぎパイというお菓子は、学生の頃から知っているように記憶します。もしかしたら、浜名湖とうなぎを結びつけた立役者かもしれませんね。全国の人々に、浜名湖=うなぎと認識させてくれたのは、きっとこの春華堂のお菓子に違いない。それに、「夜のお菓子」という思わせぶりなコピー。その味も悪くはありませんが、コピーで大成長したお菓子といって過言ではないでしょう。
甘いもんにはあまり興味がないので知らなかったのですが、この工場見学が結構人気らしい。お菓子の製造工場を見学して嬉しいか?と私なんぞは思うのですが、わざわざ人里離れた工場まで行こうとする人は多い。浜名湖から浜松に向かう県道62号をデニーズの前で北に折れて、坂を上って、だんだん寂しくなる道路を走る。本当に人里離れた工場団地の一番奥に、あの見慣れた看板はありました。工場と同じ面積くらいの駐車場が隣にあって、それが早朝から結構な埋まり具合です。どんどん「見学者」たちがやってきます。受付で、小さなお土産用のうなぎパイ(工場見学記念品というらしい)をもらって入館です。
ところが、今日は日曜日。工場見学といっても工場は動いていません。階段を上がって、工場の様子を二階からガラス越しに眺めるという仕組みになっています。しかし、今日はがらーんとして、誰も見えません。見学通路の隣にはシアターがあって、うなぎパイのあれこれを勉強できるようになっているようです。ここにも結構な人がいます。
カフェで、うなぎパイジェラート~V.S.O.P.&搾りたてモンブラン~を食べました。たぶん、私は向こう1年分の甘いもんをこれで食した事になるでしょう。おいしかったです。
そして、2階から階段を下りたらショップを経由して出口にという流れなのですが、これがまたどの人も買うこと買うこと。うなぎパイを買うということだけでいえば、直営店も市内に何店舗もあるし、直営店でなくても、名古屋市内でも東京ででも買えるお店はいくらでもある。なのに、わざわざ工場団地の中までクルマを走らせて、大量に買っていく。買う側の立場でいえば、「わざわざ、工場まで行って買ってきたのよ」ということが大切なんでしょうね。モノ消費ではなくコト消費。春華堂さん、いいことを考え付きましたね。工場が動いていなくても見学客が「わんさか」と、財布の口を開いてやってくる。
驚いたのはショップの商品の多様さ。うなぎパイをはじめとするお菓子類は当然としても、絆創膏や、キーホルダー、根付け、マスク、スマホケース。一番びっくりはスーツケース。これらがすべてうなぎパイデザイン。このスーツケースで飛行機に乗ったら、バゲージ・クレームで絶対間違われることはないと思います。しかし、逆に春華堂の社員と間違われそうですが。このスーツケースを買う人もいるんでしょうね。
春華堂さん、いいものを拵えましたね。そんな気分です。
(つづく)
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます