用もないのに地下鉄であっちへいったりこっちへ行ったりするのには、わけがありました。北山ウエディングストリートクリスマスイベントというのがあるらしい。紅葉でしくじったので、光りもので満足しようというわけです。そのためにはどこかで夕暮れまで過ごさなければなりません。
本当は、ロームのイルミネーションを見たいと思っていたのですが、昨年に続いて今年も中止のようです。京都は大都会の割にイルミネーションが少ないようですね。
夕闇迫る頃に烏丸線の北山駅に降りました。昼間、府立植物園に行った時の駅です。
だんだん暗くなってくる。でも、光りものがあるのなら、それらしい人の動きや人だかりができそうなもの。それが、暗くなっても一向に気配がありません。駅のある交差点を中心に、周辺を歩いても何もない。そのイベントをやっているのは教会だったように記憶していますが、北山通沿いにある教会もまったくなんの気配もありません。
家に帰ってからWebで調べてやっとわかったのですが、北山ウエディングストリートクリスマスイベントという名前なので、勝手に北山駅周辺だろうと思いこんでいました。本当はもうひと駅先の松ヶ崎駅で下車しなければならなかったのです。だいたいにおいて、いい加減な下調べをしているものですからこんな失敗が起こる。京都駅方面から北上してきた烏丸線は、北山駅で東に進路を変え、北山通の下を走ります。ですから、松ヶ崎駅も北山通沿いなのです。しかし、北山駅と松ヶ崎駅の距離はせいぜい1km弱。探して歩くときに、東に何百mか歩いていたら気配に気づけたかもしれません。残念です。
それにしても、誰か歩いている人を捕まえて、「このあたりでイルミネーションが見られると聞いたのだけれど」と尋ねれば簡単に答えが出るはずなのですが、実は私は人にものを尋ねるのがとても苦手なのです。ええ年をしてと思われるでしょうが、苦手は苦手。これが自分の仕事に関わることなら理屈は違います。あるいは誰か人のために声を上げることはできるのですが、その尋ねた結果が自分のためとなると、人を煩わせることに躊躇してしまう変なヤツです。また、お前ケータイを持っているだろうと言われそうです。持ってはいるのですが上手に使えません。オ段のカナを出すのに5回も同じキーを押さなければならないのも不便でメールもろくに使いません。まして、あの小さい画面をのぞき込み、検索ワードを打ち込むなんて芸当は私にはできません。かくして、ケータイはご主人さまからの「帰りにマヨネーズを買ってきて」とかいうような指示受信機として日々活躍しているような情けない状況です。
きっと、今日はやっていなかったんだと諦めて、京都駅に戻る。駅ビルのでっかいクリスマスツリーを撮影して我慢することにしました。
「僕は何をやってもダメな男です」という曲が、かぐや姫にありましたが、その曲を思い出しました。
(おしまい)
京都探索する人にはとても便利な乗車券ですね。
三千院は私も同じく30年前に1度きり行ったのですが、まったくと言ってよいほど覚えてないです。
何やってるんだろうっていう無駄(笑)な動き、実はよくやります。
読んでてちょっとホッとしました。皆んな同じなんだなって。
でも夕方で陽が暮れたならともかく、陽が射さないということでせっかく訪れたところをパスするこだわりが凄いです。
でもって時間をつぶしてまで待ったイルミネーションのあきらめが早いのは逆に意外(^^ゞ
でもきすけぐみさんのお話はとても楽しいし読んでて面白いです。
挿絵のように入っている写真も上手。
迷走確認に別ウインドウで京都地図を出してたどりながら読んでしまいました
たった一日のことを引っ張って引っ張って。今回の記事は自分でもイマイチだなと。
気ぃがあかんもんですから、自分の口で尋ねられない。でも冷静に考えたら、「北山ウエディングストリートクリスマスイベント」なんて明らかに自分には不釣合いなわけで、行ったら行ったで、気後れして帰ってきたかも知れませんね。
仕返しに、大阪、中之島に行こうかと考えている私。
また、レポートしますね。