道の駅 許田

  アパホテル那覇のフロントでそれまでの印象が変わるできごとがあったと、以前の記事で記しました。その話題です。
  アパホテルのエレベータ内に「美ら海水族館の10％割引チケットをフロントで販売中」という張り紙がありました。たとえ180円でも安く買えるならこのホテルでチケットを買っておこうと思って、出発前にフロントに行きました。美ら海水族館のチケットを買いたいというとフロント氏はこういうのです。

「こちらでも販売できますが、もっと水族館で近いところでも割引チケットを売っていますよ」
「いえ、水族館に行くことは決めていますからこちらで購入しておこうと思うんです」
「許田にある道の駅ならこちらよりさらに安くで買っていただけると思いますが」
「たいして割引率の変わらないでしょうし、こちらで買います」
「承知しました。何枚ご要りようでしょうか」
「大人7枚をお願いします」
「それでしたら、ぜひ許田でお買い求めください。枚数が多いと差額も大きいですよ」

   かくして、買わなかったのではなく売ってもらえずにアパホテルを出たのでした。気づけばコンビニでも10％offで販売中と書かれています。
  道の駅許田のレジで買うと1枚1550円。つまり250円引きでした。フロント氏のおかげでホテルで買うよりさらに70円安く買えたのでした。7人分で490円。買ったチケット（園外販売券という名前らしい。）には正規の1800円と記されていて、どこにも割引販売とは記されていません。これまた不思議。
  フロント氏は何を考えてよそで買うことを勧めたのでしょう。もしかしたら本来のフロント業務ではないチケット販売に時間を割きたくなかっただけかも知れません。けれどもこちらとしては、客の利益のために、自分のところで販売している割引券よりも安く販売しているところを紹介する心意気として受け止めたいと思います。

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