社会人から教員に ~40代後半での教員採用試験体験記~

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初めての研究授業

2011-06-05 07:12:00 | アニメ好き教師
相変わらず多忙な日々を送っておりますが、とりあえず最初の大きな山を越えた感じです。その山とは「初めての研究授業」。研究授業とは「よりよい授業のあり方を求めて、研究的、実験的に行う授業(Yahoo!百科事典より)」のことで、上は「カリスマ教師の凄腕テクニックを他の先生方が学ぶ」から、下は「新人教師の未熟な授業を先輩教師の皆さんが見て楽しむ、もとい、指導する」まで、いくつか種類があります。私がやったのはもちろん「下」のカテゴリー。

研究授業は、綿密な学習指導案の作成と十分な準備をしてから実施し、終了後はその指導案をもとに、実際に狙い通りの授業ができたか、良かった点や悪かった点などについて、参加された先生方との協議が行われます。つまり、ただでさえ授業準備や授業そのもの、授業関連以外の分掌業務、その他指導、たっぷりある初年度研修等に追いまくられているのに、そこに研究授業の準備が上乗せされるわけで、この2週間は仕事漬けの毎日でございました。

愛読していた教採体験ブログの多くにおいて、採用後には更新頻度が激減してしまう理由の一つはコレだったのか、と妙に納得した私。

でもって、私の初の研究授業は「あの年齢で民間から転職してきたヒトはどんな授業をするのだろう?」という珍獣見物的関心を惹いたせいで、予想を上回る多くの先生方においでいただき、廊下まではみ出てしまうほどの満員御礼状態。おかげで張り切り過ぎ、板書で考えられないような誤字をしたり、生徒達の机の間を予定より多く早く駆け回って大汗をかき、「立ち位置や生徒への目線はもう少し落ち着いて」などのご指摘を受けてしまったり。それでも、たくさんの先生方の視線に緊張したのか、いつもより格段に「いい子」だった生徒達の協力もあり、何とかほぼ時間通り予定の内容を指導することはできました。

授業後の協議では、他に「もう少し内容を絞ってもいいのでは」「この説明は難しすぎたのでは」等のありがたいご指摘をたくさんいただき、「なるほど研究授業というのは大変だけれど、授業力向上には絶大な威力があるのだなぁ」と実感。その中でも、ベテランの先生からいただいた「お年や社会経験年数を考慮した上でも、新規採用初年度教員の研究授業としてはレベルの高い内容を見せていただき、ある部分は非常に参考になり、自分の視野が広がった」というお言葉はとても嬉しく、「次回(2学期)はもっとよくしよう」と強く感じた次第です。
・・・・「アメと鞭」のアメ的な狙いでのお言葉でしょうが・・・・。

研究授業が終わったからといっても平常モードに戻るだけなので多忙さは変わりません(今日もこれから教材づくり^^;)。とにかくも一歩前に進んだという自信を持って臨んでいきます。以前、「負け」と書いた授業は「勝ちに近い引き分け」にまで引き上げられたのですが、他の授業で「負け」が一つついてしまったりと、「一進一退」状態ではあります。全体としては上向き傾向なので、比較的気持ちの良い休日を過ごしております。それではまた。

※引用したYahoo!百科事典の「研究授業」ページ
http://100.yahoo.co.jp/detail/%E7%A0%94%E7%A9%B6%E6%8E%88%E6%A5%AD/