今回も前回のブログから20日たちました。現在は各教科で夏休み前の試験や課題作成が行われる時期で、1年生たちも頑張っています。ただ、中には中学までの試験と高校の試験の重みが今一つわかっておらず、軽い気持ちで試験を休む生徒が出てきています。入学時の説明会やホームルームなどで、高校の試験を受けないとどうなるか説明してきたはずなのですが。提出物を期日までに出さない生徒もいて、対策が必要な状況になってきました。
「宇宙よりも遠い場所」のファン活動も相変わらず続けています。ツイッターへのイラストやマンガの投稿ペースはさすがに減らしましたが、ファンの皆さんの活発な活動やBS11での再放送もあって、着実に見る方々が増え、「傑作」「感動」「泣いた」などの反響が続々寄せられています。再放送とアマゾンプライムでの無料配信は終わりましたが、各種配信サイトでは低料金で見ることができます。BDやDVDも全4巻が発売されました。少しでも「宇宙よりも遠い場所」に関心がある方はご覧になることをお勧めします。
さて、連載企画「リアル学年主任による『宇宙よりも遠い場所』の学校現場的考察」のコーナーです。第6回は、高校生アイドル・白石結月さんがなぜ4ヵ月も長期間にわたる「女子高生南極へ行く」企画を受けることになったのか?という参加の背景等について。
この件に関しては学校現場は基本関係がないので、大手電機機器メーカーで約14年間広報担当だった経験や知識などからの考察になります。テレビ番組の内容が決まるまでの経緯は多岐にわたり、企画を出すのはテレビ局、スポンサー、番組制作会社、芸能事務所、その他関係会社、放送作家などなど。メインとなる内容が決まったら、さらに会議が開かれ、関係者のアイデアが次々に付加されていきます。では「女子高生南極へ行く」企画がどのような経緯で決まったかについてですが、作品中では直接の言及はありません。ですので、私の完全なる推測ですが、「女子高生南極へ行く」企画は民間南極観測隊「南極チャレンジ」副隊長の前川かなえさん主導で作成され、過去の取材等で何らかのコネクションがあったあおぞらテレビに提案されて採用され、南極→寒さに強い女子高生がいそう→北海道の芸能プロ→可愛らしくレポート能力もあり、保護者がマネージャーで許可取りやすい、という流れで白石結月さんが選ばれたのではないかと考えます。
白石結月さんの母でマネージャーの白石民子さんとしては、そこそこ人気もあってCDデビューもしたものの大ブレークまでには至っていない娘に殻を破らせたい、4か月も南極に行くのは大変な試練だが、まさに「可愛い子には旅をさせよ」的な気持ちがあったのではないかと推測します。また、前川かなえさんと白石民子さんは「女子高生南極へ行く」企画で打ち合わせるうちに意気投合し、非常に親密になったようです。それを伺わせる描写があったのが2話の喫茶店シーン(『白石さん…』『も、その一環!』)です。いずれ女子高生達のお世話係をすることになる料理長の鮫島弓子さんも、白石民子さんが何らかの特別な動きをしていることを知っていたと匂わせる、意味深な会話でした。この後、東武線で館林に帰る玉木マリ、小淵沢報瀬、三宅日向さんの3人を追いかけるように同じ車両の後方に乗る白石結月さん、という場面があるのですが、これ、結構謎の行動で、放送当時から「なぜいきなり3人の後を追った?」「すでに遅い時間なのに、帰らないつもり?宿の手配は?」等の指摘がされていました。どれくらい謎かというと、漫画版では後日場所を聞いて小淵沢家を訪れる流れに変更されたほどです。そして3話は、なぜか館林に長期(3日?)滞在することになった白石結月さんと3人の女子高生等との交流が描かれ、皆で南極に行く展開になります。
というわけで、以下は2話終盤から3話の意味深な描写を見た上での、私的な考察です。
「女子高生南極へ行く」企画は「南極チャレンジ」副隊長の前川かなえさん主導で作成され、人員追加は白石結月さんの母でマネージャーの白石民子さんの提案だった
白石結月さんが「女子高生南極へ行く」企画に選ばれるまでの経緯の考察は上記の通りですが、白石民子さんにとって心配だったのは白石結月さんのメンタルケアでした。幼少時から子役活動で多忙だった白石結月さんはこれまで友人がおらず、高校に入って「お願いして」友達になってもらった2人との関係が冷えることを恐れ、南極行きを拒否します。恐らく、これまでは母の言葉に従って仕事をしてきた白石結月さんが見せた初めての強い反抗だったのでしょう。ここで白石民子さんが考えたのは、前川かなえさんから聞いた、南極に行きたがっている美人女子高生・小淵沢報瀬さんの存在。「同年代の女子高生と一緒に行くなら、結月も了承するかもしれない」という提案は、小淵沢報瀬さんの執拗な「連れていけ」攻撃に悩まされるとともに遭難した小淵沢貴子さんへの想いに苛まれていた前川かなえさんにとっても渡りに船。歌舞伎町懇親会は、まさに「白石結月さんと小淵沢報瀬さんを二人で南極に行かせよう計画」を始動させようとしていた時期に開催されたのです。そこに現れたのが小淵沢報瀬さんと友人?2名の女子高生等合計3名。激しい追いかけっこの上捕まえた3人を追い返すふりをしながら、3人が気になって追いかける白石結月さんをあえて見逃し(前川さんが『あの3人なら館林よ、お母さんに言っといてあげる』等と耳打ちしたかも)、白石民子さんはしらばっくれてメールかラインで娘を叱る形をとりながら館林のホテルを予約してあげ、翌日早朝に茂林寺に着いて娘の後から小淵沢家に行って女子高生3人を観察(面接)して「このコたちならいける」と判断し、南極行きスタッフは本当は長期間南極行きを嫌がっている状況(本ブログで考察済み、その状況は白石民子さんも知っている)も考慮し、テレビ局や前川さん等の関係者に計画変更を提案(結月+3名の女子高生を派遣し、観測隊スタッフのサポートを受けながらレポートや中継を実施)して好感触を取り付け、小淵沢さんに「(結月を)説得してくれたらあなたたちも同行者として配信会社を通じて推薦するという事でどうでしょう?」と持ち掛けた、のではないかと。
つまり白石民子さんは、翌朝娘から「だから3人と一緒なら行くって言ってるの!一緒じゃなかったら行かないから!」と電話を受けた時、困ってるふりをして「ちょっと待って頂戴!推薦するとは言ったけど、配信会社や南極チャレンジの許可が取れるとは限らないから」(2018.7.1 13:20修正)などと言いながら、心の中で「こんなにうまくいくなんて!あたしって天才!」と思ってガッツポーズをとっていたに違いない!・・・かもしれないのです(笑)。
・・・結果的に、玉木マリさんがいなかったら失敗していた公算が強いのですが。
次回は小淵沢報瀬さんと玉木マリさんの帰国後の学校生活等について考察します。
画像は上記の「白石民子さんは小淵沢家で初めて玉木マリ、小淵沢報瀬、三宅日向さんの3人に会った際に実質面接をしていた」という考察に基づいて描いたイラスト「白石民子さんから南極行きの条件説明を受ける3人」(セリフ過多の1コママンガ)です。この「宇宙よりも遠い場所 こんなシーンが見たかったシリーズ」は下記サイトで見ることができます。
https://www.pixiv.net/member_illust.php?id=3207217&type=illust
「宇宙よりも遠い場所」のファン活動も相変わらず続けています。ツイッターへのイラストやマンガの投稿ペースはさすがに減らしましたが、ファンの皆さんの活発な活動やBS11での再放送もあって、着実に見る方々が増え、「傑作」「感動」「泣いた」などの反響が続々寄せられています。再放送とアマゾンプライムでの無料配信は終わりましたが、各種配信サイトでは低料金で見ることができます。BDやDVDも全4巻が発売されました。少しでも「宇宙よりも遠い場所」に関心がある方はご覧になることをお勧めします。
さて、連載企画「リアル学年主任による『宇宙よりも遠い場所』の学校現場的考察」のコーナーです。第6回は、高校生アイドル・白石結月さんがなぜ4ヵ月も長期間にわたる「女子高生南極へ行く」企画を受けることになったのか?という参加の背景等について。
この件に関しては学校現場は基本関係がないので、大手電機機器メーカーで約14年間広報担当だった経験や知識などからの考察になります。テレビ番組の内容が決まるまでの経緯は多岐にわたり、企画を出すのはテレビ局、スポンサー、番組制作会社、芸能事務所、その他関係会社、放送作家などなど。メインとなる内容が決まったら、さらに会議が開かれ、関係者のアイデアが次々に付加されていきます。では「女子高生南極へ行く」企画がどのような経緯で決まったかについてですが、作品中では直接の言及はありません。ですので、私の完全なる推測ですが、「女子高生南極へ行く」企画は民間南極観測隊「南極チャレンジ」副隊長の前川かなえさん主導で作成され、過去の取材等で何らかのコネクションがあったあおぞらテレビに提案されて採用され、南極→寒さに強い女子高生がいそう→北海道の芸能プロ→可愛らしくレポート能力もあり、保護者がマネージャーで許可取りやすい、という流れで白石結月さんが選ばれたのではないかと考えます。
白石結月さんの母でマネージャーの白石民子さんとしては、そこそこ人気もあってCDデビューもしたものの大ブレークまでには至っていない娘に殻を破らせたい、4か月も南極に行くのは大変な試練だが、まさに「可愛い子には旅をさせよ」的な気持ちがあったのではないかと推測します。また、前川かなえさんと白石民子さんは「女子高生南極へ行く」企画で打ち合わせるうちに意気投合し、非常に親密になったようです。それを伺わせる描写があったのが2話の喫茶店シーン(『白石さん…』『も、その一環!』)です。いずれ女子高生達のお世話係をすることになる料理長の鮫島弓子さんも、白石民子さんが何らかの特別な動きをしていることを知っていたと匂わせる、意味深な会話でした。この後、東武線で館林に帰る玉木マリ、小淵沢報瀬、三宅日向さんの3人を追いかけるように同じ車両の後方に乗る白石結月さん、という場面があるのですが、これ、結構謎の行動で、放送当時から「なぜいきなり3人の後を追った?」「すでに遅い時間なのに、帰らないつもり?宿の手配は?」等の指摘がされていました。どれくらい謎かというと、漫画版では後日場所を聞いて小淵沢家を訪れる流れに変更されたほどです。そして3話は、なぜか館林に長期(3日?)滞在することになった白石結月さんと3人の女子高生等との交流が描かれ、皆で南極に行く展開になります。
というわけで、以下は2話終盤から3話の意味深な描写を見た上での、私的な考察です。
「女子高生南極へ行く」企画は「南極チャレンジ」副隊長の前川かなえさん主導で作成され、人員追加は白石結月さんの母でマネージャーの白石民子さんの提案だった
白石結月さんが「女子高生南極へ行く」企画に選ばれるまでの経緯の考察は上記の通りですが、白石民子さんにとって心配だったのは白石結月さんのメンタルケアでした。幼少時から子役活動で多忙だった白石結月さんはこれまで友人がおらず、高校に入って「お願いして」友達になってもらった2人との関係が冷えることを恐れ、南極行きを拒否します。恐らく、これまでは母の言葉に従って仕事をしてきた白石結月さんが見せた初めての強い反抗だったのでしょう。ここで白石民子さんが考えたのは、前川かなえさんから聞いた、南極に行きたがっている美人女子高生・小淵沢報瀬さんの存在。「同年代の女子高生と一緒に行くなら、結月も了承するかもしれない」という提案は、小淵沢報瀬さんの執拗な「連れていけ」攻撃に悩まされるとともに遭難した小淵沢貴子さんへの想いに苛まれていた前川かなえさんにとっても渡りに船。歌舞伎町懇親会は、まさに「白石結月さんと小淵沢報瀬さんを二人で南極に行かせよう計画」を始動させようとしていた時期に開催されたのです。そこに現れたのが小淵沢報瀬さんと友人?2名の女子高生等合計3名。激しい追いかけっこの上捕まえた3人を追い返すふりをしながら、3人が気になって追いかける白石結月さんをあえて見逃し(前川さんが『あの3人なら館林よ、お母さんに言っといてあげる』等と耳打ちしたかも)、白石民子さんはしらばっくれてメールかラインで娘を叱る形をとりながら館林のホテルを予約してあげ、翌日早朝に茂林寺に着いて娘の後から小淵沢家に行って女子高生3人を観察(面接)して「このコたちならいける」と判断し、南極行きスタッフは本当は長期間南極行きを嫌がっている状況(本ブログで考察済み、その状況は白石民子さんも知っている)も考慮し、テレビ局や前川さん等の関係者に計画変更を提案(結月+3名の女子高生を派遣し、観測隊スタッフのサポートを受けながらレポートや中継を実施)して好感触を取り付け、小淵沢さんに「(結月を)説得してくれたらあなたたちも同行者として配信会社を通じて推薦するという事でどうでしょう?」と持ち掛けた、のではないかと。
つまり白石民子さんは、翌朝娘から「だから3人と一緒なら行くって言ってるの!一緒じゃなかったら行かないから!」と電話を受けた時、困ってるふりをして「ちょっと待って頂戴!推薦するとは言ったけど、配信会社や南極チャレンジの許可が取れるとは限らないから」(2018.7.1 13:20修正)などと言いながら、心の中で「こんなにうまくいくなんて!あたしって天才!」と思ってガッツポーズをとっていたに違いない!・・・かもしれないのです(笑)。
・・・結果的に、玉木マリさんがいなかったら失敗していた公算が強いのですが。
次回は小淵沢報瀬さんと玉木マリさんの帰国後の学校生活等について考察します。
画像は上記の「白石民子さんは小淵沢家で初めて玉木マリ、小淵沢報瀬、三宅日向さんの3人に会った際に実質面接をしていた」という考察に基づいて描いたイラスト「白石民子さんから南極行きの条件説明を受ける3人」(セリフ過多の1コママンガ)です。この「宇宙よりも遠い場所 こんなシーンが見たかったシリーズ」は下記サイトで見ることができます。
https://www.pixiv.net/member_illust.php?id=3207217&type=illust