「北の山・じろう」日記

内容は主に時事問題。時々株式投資関係の記事も交じります。

アメリカがクラスター弾の供与を決めた理由<ウクライナ紛争2023年7月

2023-07-17 12:45:58 | ウクライナ紛争

米、クラスター弾含む新たな対ウクライナ軍事支援を発表へ 当局者
2023.07.07 Fri posted at 09:52 JST
https://www.cnn.co.jp/usa/35206248.html

欧米の軍事メーカーの砲弾製造能力は、とてもウクライナ軍が消費する量を製造できません。だから去年は、あちこちの国の備蓄分を買い集めて何とか間に合わせようとしてきました。
増産に向けた動きは、ありますがまだ軌道に乗りません。
だから、ウクライナ軍の砲弾不足は相変わらずです。反撃作戦に向けて砲弾を節約して備蓄してきましたが、反撃作戦開始から1か月で早くもウクライナ軍は砲弾不足になりつつあります。

アメリカ軍の方も供与したくても、もう数が足りなくなりました。そこで増産体制が出来て十分な量の砲弾を提供できるまで・と期限を付けたうえでクラスター弾の供与をバイデン大統領が決定しました。

アメリカ政府も批判を浴びる事が分かり切っているクラスター弾の供与は、避けたかったと思います。

しかし、砲弾不足は深刻でウクライナ軍の反撃作戦を支援するためには、今在庫のあるクラスター弾を供与する以外、方法がなくなりました。

これしか今、送る事の出来る砲弾がないから・と言う理由でクラスター弾の供与が決定されました。
このクラスター弾は西側の供与したNATO規格の150ミリりゅう弾砲で撃つことが出来ます。

これで何とかウクライナ軍は、砲弾切れが回避できると言う話です。

ウクライナ紛争規模の中規模な戦争では信じられない量の砲弾やミサイルが消費され、それを全ての西側諸国が忘れ果てていたために、このような事になっています。

平和ボケしていると本当に戦争が始まったら、砲弾やミサイル不足で、あっと言う間に負けてしまうと言う教訓です。

人道には反するけれど、そもそもロシアの軍事侵攻がほぼ戦争犯罪に該当していますから、ウクライナ軍が砲弾不足であれば、やむを得ないと思います。

皮肉なことにロシア軍の塹壕には、クラスター弾の方が効果的です。人道的な砲弾が枯渇しつつあるために人道的でないのが、送られて来ると言う・塹壕のロシア兵にとっては、泣きたいような話です。

嬉しくて泣くのでは、ありません・・



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