「北の山・じろう」日記

内容は主に時事問題。時々株式投資関係の記事も交じります。

スーダン内戦が終わらない理由<2023年7月

2023-07-28 09:49:22 | アフリカと中東

「ワグネル」もう1つの戦場...中東の「覇権争い」に、ロシアとエジプトまで絡んだスーダン紛争の奇々怪々
2023年7月27日(木)19時01分
https://www.newsweekjapan.jp/stories/world/2023/07/post-102270_1.php

①スーダン国軍トップのアブデル・ファタハ・ブルハン
②準軍事組織「即応支援部隊(RSF)」を率いるモハメド・ハムダン・ダガロ

現在、スーダンで争っているのは、この二つの軍事組織です。長期にわたり独裁支配を敷いていたオマル・バシル大統領がクーデターを恐れて作り出したのが、「即応支援部隊(RSF)」です。プーチンのやり方と同じです。二つの組織を対立させ支配しようとしました。結果は、両方から裏切られて追放されました。そこまでは両組織は協力しましたが、どちらが主導権を握るかで話がまとまらず内戦が起きました。

これだけでも十分ややこしいのに更に話をややこしくする外国勢力の介入を招きました。

①スーダン国軍を支援するのがサウジアラビアです。ここにエジプトが加わっています。
②「即応支援部隊(RSF)」を支援するのがアラブ首長国連邦(UAE)です。更にロシアを通じてワグネルを引き込んでいます。

なぜこうなっているかと言うと、近年サウジとUAEは湾岸の盟主の座を争う対立しています。どちらかがAなら、もう一方はBです。

更には、元々スーダンの金利権にはワグネルが食い込んでおりアフリカでの重要な収益源です。当然、ロシアにとっても重要な収益源です。

金と盟主争いが絡んで、もうスーダン内戦は解決の方法はないように思います。どちらにも応援団がいて、どちらも資金に困らなければ延々と内戦が続く構図が出来上がりました。解決するとすれば、境界線を決めてスーダンを分割するしか方法は、ないように見えます。

これはイエメン内戦と同じ構図です。
イエメン政府軍を支援するのがサウジです。
反政府勢力のホーシー派を支援していたのはイランです。最初は、イエメン政府軍を支援していたUAEは南部の分離独立派「南部暫定評議会」にてこ入れするようになりました。
これによりUAEは、『イエメンの多くの港湾と島々を管理下に置いて、バベルマンデブ海峡と「アフリカの角」と呼ばれるアフリカ東部地域への航行ルートを確保する』などの権益を確保しました。

このように金や国際的な権力闘争が絡むと正義も人権も吹き飛ぶ醜い争いが起きて、場合によっては長期間継続します。イエメン内戦も長く国民は飢えています。そんなことなど一切気には、しません。

スーダンの場合は、ワグネルが金利権で食い込んでいますからほぼ終わりようがありません。最初からそうであるのに、そこにサウジとUAEが双方のバックについてしましました。絶対に終わらない構図が完成しました。

アフリカの利権に絡む話は、このようなケースが非常に多いです。独裁国家の場合は、ほぼこうなります。そこに食い込むのがロシア=ワグネルです。これがワグネルの本当の仕事です。

例の極悪妖怪???
プリゴジン氏、アフリカ首脳会議に? ホテルで握手、写真を投稿―ロシア
2023年07月28日00時23分
https://www.jiji.com/jc/article?k=2023072800015&g=int

1万人くらい戦闘員の余裕がありますから、早速アフリカ・セールスに回っているようです。本当に!悪党でしょう!

※記事を読んで不思議に思いませんか?
『同氏は出国を条件に免責されたが、約束したベラルーシ滞在は守っていない。 』
誰もそんなことを確認してはいません。
当事者以外、ロシア政府とプリゴジンの合意の内容を知りません。知らないことを事実として記事に書きます。こうしてガセネタが拡散します。日本のメデイアは、この点創作が多いですね?
そもそもベラルーシには1回行って多分ルカシェンコと打ち合わせしただけで、ほとんどサンクトペテルブルクにいます。最近、来たわけではなく、事件後ず~といます。



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