ウクライナ、高性能よりもコスパいい兵器求める ロシアのドローン迎撃で
2023年10月3日(火)11時47分
https://www.newsweekjapan.jp/stories/world/2023/10/post-102758.php
イランの自爆型ドローンが、完全に戦争の概念を変えたと思います。無数のイラン製無人機「シャヘド」に対抗する手段が、ないことが分かりました。
これまでの戦闘機やミサイル迎撃システムでは、値段が高価すぎますし数が全然足りないという事実が判明しました。
有効なのは・・・
ドイツ製の対空戦車ゲパルト
ミニサイズの米国製の対無人機システム・バンパイア
などです。
旧式かおもちゃみたいな兵器が有効です。
ドイツ製の対空戦車ゲパルトは、高性能の30ミリ機関砲2門を備えた本格的な対空兵器です。これすら高級すぎます。
せいぜい20ミリ機関砲2門もあれば十分です。照準がレーダー照準であることが必要なだけです。多分、2連装12・7ミリ機関銃でも足りると思います。
2連装12・7ミリ機関銃なら普通の軍用トラックに搭載できます。ゲパルトに比べるとただみたいな安さだと思います。ゲパルトの車体は戦車です。
価格が安いと言うことは、多数配備できると言うことです。これまでは、そんな兵器は無用の長物で使い道もありませんでした。だから、どの国も生産していません。
レーダー照準装置さえあれば、どこの国でも作れると思います。
米国製の対無人機システム・バンパイアも見たらピックアップ・トラックに積めるオモチャみたいに見えます。
写真
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こんな兵器が沢山ないと無数に襲ってくる自爆型ドローンは防げないと言うことです。そしてウクライナでは去年、あらかた電力がダウンしかかりました。自爆型ドローンは兵器として効果的だと言うことです。
ウクライナ軍は、戦闘機がないのでドローンを開発して段々、戦闘爆撃機代わりにドローンでロシア軍を爆撃しています。ドローンは小型でエンジンが虚弱ですから積める爆弾は、小型です。でも戦車や大砲や塹壕を爆撃するには十分な破壊力があります。数が多ければ、それに応じて戦果も上がります。
戦闘爆撃機や武装ヘリがやっていた仕事を、ドローンがやっています。
『複数のドローンがロシア西部「ミサイル工場」を攻撃、その閃光と爆音を捉えた映像』
2023年10月2日(月)22時20分
https://www.newsweekjapan.jp/stories/world/2023/10/post-102755.php
こんな調子でロシア国内のミサイル工場まで爆撃したようです。
今、ウクライナ紛争で使われているドローンは、ごく単純な初期型の兵器です。ドローン開発競争が始まり、月単位でドローンが進化しています。ウクライナ紛争が終わるころには、空恐ろしいドローンが出現すると思います。
イランが開発して実戦配備したと思われるドローンは、ジェットエンジン推進型です。速度が推定時速1000km。何を目標に想定しているか分かりますね?
アメリカの空母打撃群です。
イランのドローン開発は、アメリカ軍との戦いを想定したものですから、いやでもハイレベルに進化します。しかも、それが始まったばかりです。
従来の武器や戦術が過去のものになる日が近いような気がします。次の大型の戦争では、無数のドローンが空を飛びかい戦うのであろうと思います。
優秀なドローンを開発し、効果的なドローン対策防御兵器を開発できた側が勝利するのであろうと思います。
日本の防衛にも大きな意味があります。戦争の変化を認識せず旧来型の発想では、あっと言う間に日本中の重要設備が破壊されることを、示していると思います。中国は大国です。万単位のドローンが日本の重要設備と施設を一気に攻撃したら、どうなります?
それを考えなければならない時代は、すぐそこにあります。