「ロシアにとって深刻な脅威」...ウクライナの「段ボール製」ドローン、その驚きの攻撃力を示す動画
2023年9月2日(土)11時25分
https://www.newsweekjapan.jp/stories/world/2023/09/post-102546.php
実は、第2次大戦時フィンランドで一部木製の戦闘機が制作され実戦配備されました。アルミの材料が不足していたからです。
『ミルスキ』
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%9F%E3%83%AB%E3%82%B9%E3%82%AD
イギリスでも製造されました。
『デ・ハビランド モスキート』
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%87%E3%83%BB%E3%83%8F%E3%83%93%E3%83%A9%E3%83%B3%E3%83%89_%E3%83%A2%E3%82%B9%E3%82%AD%E3%83%BC%E3%83%88
こちらは、幅広い用途で活用されイギリス空軍の双発軍用機の主力でした。夜間戦闘機から軽爆撃機、偵察機、輸送機としてオールマイテイの優れた軍用機です。
つまり、プロペラ機の時代は木の材料で一部間に合わせた飛行機もありました。飛行機の材料は、アルミでも木でもどっちでもいいと言うことです。
※今回、ウクライナ軍が採用したのは?
段ボール製のドローンでした。
製造したのは、オーストラリアの軍需企業SYPAQです。
『ウクライナが手に入れた「段ボール製ドローン」の実力と可能性』
2023.03.14
https://forbesjapan.com/articles/detail/61594
価格は、驚くほどに安く数千ドルと言われています。組み立ては、すごく簡単。耐久性は、数回の使用ができる程度です。
詳しくは記事を読んでください。その操作系の性能が驚くほどに高度です。最先端のハイテクのソフトウエアを使用していますので、高度な任務が可能です。
そこで木の話が出てきます。この素材をダンボールから木に置き換えると長時間使用可能な、ハイテク高性能ドローンが出来上がります。多分、私が思うくらいだから開発中でしょう。素材を木に置き換えると耐久性に優れたレーダーに映りにくい、ハイテク高性能ドローンが完成するというわけです。
現在、ウクライナ軍が使用しているのは元の素材のダンボール製で、自爆型のドローンとして活用しているようです。
8月27日にロシア西部クルスク州への攻撃に使われたようです。ウクライナ北西の国境から約105キロメートルのところに位置しています。
その戦果は?・・・・・
「スホーイSu30戦闘機4機と、ミグ29戦闘機1機」に命中し
パーンツィリS1対空ミサイルシステムとS300地対空システムを損傷させた。
と言うものです。・・・・・
小型の積載量が数kg程度しかないドローン攻撃としては、驚くべきものです。
その理由を考えると?
「小型でレーダーに映りにくいから、音を聞いて目視で発見する必要があります。迎撃は、その後になり遅れます。」
更に、驚くべき性能があり!
「コルボPPDSは自律飛行し、オペレーターは不要だ。」
「電波妨害を受けてもミッション遂行が可能」
「高機能で、非常に先進的なソフトウェアも搭載されている。」
「SYPAQが、ドローンを編隊飛行させるソフトウェアも開発している」
【(理論的には)何千機ものドローンを集団で飛ばすことが可能である】
つまり、これまでロシア軍がウクライナのドローン攻撃を防ぐ切り札の妨害用電子機器が効果がありません。だから目視で発見して機関銃で撃ち落とすしかありません。
更には、数をまとめて編隊飛行で突入させる事が出来ます。多分、小型ですから1機や2機ではないでしょう。かなりの数を、まとめて一気に突入させていると思います。
3月の時点でSYPAQ社がウクライナ軍に納入したコルボPPDSは、小型のタイプです。そのままのサイズであるとは、限りませんね?
値段が上がっても、少し大型の開発を依頼しているかもしれません。更には、木製のタイプの開発も依頼しているかもしれません。構造自体は、単純ですからウクライナで現地生産も可能です。
このSYPAQ社の段ボール・ドローンは、価格も安く高性能でウクライナの要望を完全に満たしています。ロシア軍の航空基地その他を攻撃するのにこれ以上のドローンは、ないでしょう。ウクライナは、ロシア軍攻撃の「切り札」を手に入れたと思います。
8月27日にクルスク州への攻撃に使われたのが、最初の例ではないかと思います。大成功だったようですから、今後更に攻撃するでしょう。
戦闘機を攻撃できた点が優れものです。他の攻撃では大型の爆撃機や輸送機の攻撃でした。航空劣勢を少なくするためにも、本当に破壊したいのは戦闘機です。戦闘機の数が少なくなれば、ロシアの航空優勢はそれに比例して減ることになります。
私の見るところでは、ウクライナ軍は?
お宝!Get!
※ウクライナ軍のために発展形を考えると・・
機体を木製にして強度を高めてエンジンを大型化して速度を増すと?
ウクライナ中を悩ませて被害をもたらしているイラン製の自爆型ドローンを迎撃することも可能だと思います。オペレーター不要の高度の自律飛行が現在出来るわけですから、それは可能だと思います。ドローン追尾型のドローンです。