それにしても不思議な28日のホワイトハウスでのゼレンスキーの態度でした。トランプ氏やヴァンス副大統領と激しく口論して喧嘩別れして、追い出されるなら最初から行かなければ、いいでしょう❓
そもそもこれまで第1次トランプ政権時代からの経緯があり、ゼレンスキーはトランプ政権から嫌われています。しかもトランプ政権のウクライナとロシアに対する政策に逆らっています。
今回の「鉱物協定」にしても合意は出来ていませんでした。ゼレンスキーは停戦後の安全保障を要求し、アメリカ側は保障を確約していません。一応、ウクライナ最高議会は協定に批准して、ゼレンスキーが署名すれば協定は成立するようには、なっていたようです。
27日のトランプ氏のコメントは・・・
「来たければ来ればいい、署名するなら署名すればいい・・来るか来ないか知らない」
どっちでもいい・的な態度でした。ゼレンスキーの訪問もこの時点では未定だったようです。
こんな経緯があって行くだけ無駄なのでアメリカ側は、訪問しないようにキエフに連絡していたようです。
これに焦ったゼレンスキーがフランスのマクロン氏に依頼して、無理やり訪問のアポイントを取ったようです。
<ここは、このような話があると言うだけで真偽不明です。確認出来るほどのニュースはありません。>
どっちにしてもゼレンスキーのホワイトハウス訪問は、トランプ氏側からは期待も要請もしていないようです。
何のためにゼレンスキーが、半ば強引に訪問したかと言うと、自分の要求を何とか説得したい・と言う事だったのだろうと思います。
会談前から微妙な雰囲気です。
「今日は着飾っている」トランプ氏がゼレンスキー氏の黒い長袖シャツ姿をからかう
2025/3/1 20:24
https://www.sankei.com/article/20250301-YCL5FMXJWJKJNN6HFYZKHF2P4E/
「餌に食いつくな」米議員の事前忠告奏功せずヒートアップ 米ウクライナ会談の舞台裏
2025/3/1 11:32
https://www.sankei.com/article/20250301-OZQB53GJ7NM2RBN4NNUBYLHZPI/
<引用>
会談前、ゼレンスキー氏と面会した米共和党重鎮のグラム上院議員は、「餌に食いつくな」と警告。会談で、米国との関係改善に向けた前向きなメッセージの発信に集中するよう伝えていたが、忠告は役立たなかった。
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グラム上院議員は、ウクライナ寄りの立場の人です。だから怪しい雰囲気を感じていたんでしょうね❓
「挑発に乗るな」・とアドバイスしたようです。
服装についてもウクライナ外務省の担当者は事前にアドバイスしたと思います。スーツを着用して正装で会談に臨むように言っただろうと思います。(事前にアメリカ側から正装で来るように忠告があったようです。私服で行けば、トランプが怒るからです。)ゼレンスキーは、いつもの通りの普段着でした。⇒アメリカ側の要請を無視しました。
バイデンさんは、これを許していたのかもしれません。しかし、バイデンさんの天敵ともいえるトランプ氏と共和党幹部は、そうは思わないでしょう。そうでなくてもゼレンスキーは、かなり(すごく)嫌われています。
大統領執務室での会談に普段着で臨めば、「(非常に)無礼だ!」と感じるのは当然のことです。
そして一見和やかな雰囲気で始まった会談は、ヴァンス副大統領の「あなたは無礼だ!」(又は、感謝していない!)の発言から激しい口喧嘩になってしまいました。会談の始まりから約40分後に会談打ち切りとなり、双方が別室に引き上げた後、アメリカ側から会談終了と退去が申し渡され、平たく言うと追い出されました。ウクライナ側は、会談継続を懇願したようですが、アメリカは拒否しました。
ゼレンスキーは、大統領執務室まで通されてトランプ政権の幹部と会談する以上は、トランプ政権の要求を受け入れるしかありませんでした。口喧嘩までして自分の要求を主張したのが致命的失敗でした。トランプ氏の要求を拒否するなら、そもそも最初から訪問するべきではありませんでした。
こう見てくると最初から、会談のぶち壊しをヴァンス副大統領は考えていたの「かも」しれません。ぶち壊してケンカにしてしまえばトランプ氏もブチ切れるに決まっています。こうして会談を決裂させてゼレンスキーを追い出すのが最初からの予定だったの「かも」しれません。それを懸念してグラム上院議員は事前に忠告したのでしょうね。結果は、ヴァンス副大統領の意図した通り事実上、ゼレンスキーは米大統領府から永久追放のようになりました。
大勢の報道陣と沢山のテレビカメラが放送している前での出来事ですから、世界中に「ゼレンスキーが首を宣告された」のを生中継で報道する結果になりました。
特にヴァンス副大統領が意図したのは多くのアメリカ人が、これを視聴する事だろうと思います。
アメリカで最も神聖な公的空間である大統領執務室に無礼な服装で訪れ無礼な態度で、アメリカ大統領に逆らい口喧嘩を売りました。
更には、「これまでの巨額のアメリカの支援に対して感謝の気持ちを示さず、自己主張ばかりしている。」
特に「無礼だ!」「感謝していない!」は、ヴァンス副大統領がしつこく何回も口にしました。
この二つのフレーズは、テレビを視聴していたアメリカ人の耳に強く残ったと思ます。それがヴァンス副大統領の目的でしょう。その目的は、ウクライナ支援の無駄をアメリカ国民に知らせるためだろうと思います。アメリカに逆らう感謝の気持ちもない無礼者に対して、支援を打ち切る根拠を分かりやすく説明したと言えます。少なくとも結果として、そうなっています。
目的が達成されたので用済みになったゼレンスキーは、ホワイトハウスから追い出されたのであろうと思います。
ウクライナ支援打ち切りの理由、をアメリカ国民に説明するための会談であったように見えます。
ゼレンスキーは、うまうまとヴァンス副大統領に破滅に誘導されたの「かも」しれません。
その後どうなるか❓
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おそらく、アメリカ大統領府はゼレンスキー追放とウクライナ軍事支援削減か停止に動くでしょう。軍事支援に関しては、すぐにリーク情報が出されました。
そしてルビオ国務長官は、ゼレンスキーに謝罪を要求しました。
(ゼレンスキーは、後で「FOXニュース」のインタビューの中で謝罪を拒否しています。ダメ押しをしました。)
イーロン・マスクは、これまでの支援予算を調査するべきだと主張しました。
ここまでがTASS通信の記事
TASS・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
3月1日 21:03
Trump may end even indirect support for Kiev following meeting with Zelensky — newspaper
トランプ大統領、ゼレンスキー大統領との会談後、キエフへの間接的な支援も終了か ― 新聞
ニューヨーク・タイムズ
https://tass.com/world/1921009
3月1日 09:52
US may halt all military aid to Ukraine — The Washington Post
米国はウクライナへの軍事援助を全面停止する可能性 — ワシントンポスト
https://tass.com/world/1920889
3月1日 09:36
Musk says time to find out what happened to aid to Ukraine
マスク氏、ウクライナへの援助に何が起きたのか調べる時期だと語る
https://tass.com/world/1920887
3月1日 11:48
Rubio says Zelensky should apologize for fiasco in White House
ルビオ氏、ゼレンスキー氏はホワイトハウスでの失態について謝罪すべきと主張
https://tass.com/world/1920901
3月1日 03:29
US to withdraw support for Kiev if Zelensky fails to seek peace — Trump
ゼレンスキー氏が和平交渉に失敗した場合、米国はキエフへの支援を撤回する ― トランプ大統領
https://tass.com/world/1920791
「あなた方は(和解で)合意するか、我々は撤退するかのどちらかだ」
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次が、スプートニク・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
トランプ政権、ウクライナの復旧支援を中止
2025年3月1日, 14:08 (更新: 2025年3月1日, 15:46)
https://sputniknews.jp/20250301/19614614.html
米国防長官がロシアに対するサイバー活動の停止を命令、関係正常化実現なるか
2025年3月1日, 13:23 (更新: 2025年3月1日, 15:44)
https://sputniknews.jp/20250301/19614521.html
トランプ大統領がゼレンスキーに苦言、「プーチン大統領を悪く言うな」
2025年3月1日, 10:01 (更新: 2025年3月1日, 15:55)
https://sputniknews.jp/20250301/19614090.html
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ゼレンスキーは、ワシントンに行くべきではありませんでした。わざわざ墓穴を掘ったようなものです。
それを待ち構えていた米大統領府の反応は、実に素早いです。
これまでの支援予算の調査までイーロン・マスクが言い出しましたから、これも目を付けていて口実を待っていたのでしょうね❓
つまり、アメリカ政府が従来の政策を大変更すると、(逆らえば)こうなります。
ある意味ゼレンスキーは「踏み絵(米民主党)」を試されたと言えます。
米民主党の犬を止めて、米共和党に忠誠を誓うかどうかです。ゼレンスキーは、踏み絵を踏むのを拒否しました。
ヨーロッパNATOと米民主党の支持に賭けたのでしょうね❓
トランプ政権を、口先で変えられると考えたゼレンスキーは、余りにアメリカ政治を知らなさすぎます。
これをやってしまえば、アメリカの半分が敵になります。敵(米民主党)の味方は敵だからです。
★ゼレンスキーに放送禁止用語で罵られたタッカー・カーソンが早速攻撃の火の手を上げました。
(かなり、下品な下ネタの表現で罵られました)
TASS
3月2日 07:47
Tucker Carson urges to ‘start blaming’ Zelensky for serious war crimes
タッカー・カーソンは、ゼレンスキーを重大な戦争犯罪で「非難し始める」よう促す
https://tass.com/world/1921059
3月2日 03:36
Trump’s entire team supports halting talks with Zelensky — US national security advisor
トランプ大統領のチーム全員がゼレンスキー大統領との会談中止を支持 ― 米国国家安全保障問題担当大統領補佐官
https://tass.com/world/1921041
ゼレンスキーの不用意な口論は、あっと言う間にトランプ政権の行動を引き起こしました。
多分、ゼレンスキーの希望とは正反対だと思います・
TASSとスプートニクの報道を見ると、その危機的な状況が分かります。
メンツ丸つぶれのグラハム上院議員は、ゼレンスキーの辞任を要求しています。
比較的のんびりした日本のマスコミとは、相当違う状況が猛スピードで進行し始めました。
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(2)トランプ政権の政策変更を理解していない面々
ロイタービデオ
怒り収まらぬトランプ氏、ゼレンスキー氏は「強気に出すぎた」 ゼレンスキー氏は関係修復に意欲(字幕・1日)
2025年3月1日
https://jp.reuters.com/video/latest-videos/
ロイター
情報BOX:米ウクライナ決裂、米議員の反応さまざま 「無礼」「米国の恥」
ロイター編集
2025年3月1日午前 10:46 GMT+920時間前更新
https://jp.reuters.com/world/security/Q4IX6ODRABJHVEA5WTWRYGELVA-2025-03-01/
情報BOX:米ウクライナ首脳衝突、欧州首脳らの反応
ロイター編集
2025年3月1日午前 10:14 GMT+91日前更新
https://jp.reuters.com/markets/commodities/QVJJO6WVZRPMBJDV45H6V7EAKA-2025-02-28/
ゼレンスキー氏「ウクライナに耳を傾けて」、会談決裂から一夜明け
ロイター編集
2025年3月1日午後 7:23 GMT+914時間前更新
https://jp.reuters.com/world/ukraine/HJCGWCUUKFNDDAYACOFNNSAHZU-2025-03-01/
※まるで、アメリカ政府の政策変更の意味を理解していないように見えます。
何をどう言おうとトランプ政権は、既に動き始めています。
それに逆らえば、更に関係が悪化するだけです。
全部、ヨーロッパ負担で頑張るしかなくなりました。
バイデン政権時代のプロパガンダをいくら言っても、無駄でしかありません。⇒ゲームのルールが変わりました
しかも、今となっては古いルールを主張するのはウクライナとヨーロッパだけです。
ヨーロッパ以外の国と地域は、アメリカ政府の政策変更を歓迎していると思います。
戦争が一つ終わるのは周辺で迷惑している国には、喜ばしいことです。
※それにしても、ゼレンスキーが何を考えてあのような行動に出たのかは意味不明です。わざわざ、墓穴を掘りにホワイトハウスまで行ったのか❓
トランプ氏にケンカを売るのが、ゼレンスキーの【一世一代】の晴れ舞台で、その後散るのを良しとしたのか❓
謎ですね❓
※関連日記目次
「中立の視点で見るウクライナ紛争」の目次⑧
https://blog.goo.ne.jp/kitanoyamajirou/e/e2c67e9b59ec09731a1b86a632f91b27