「北の山・じろう」日記

内容は主に時事問題。時々株式投資関係の記事も交じります。

ウクライナ紛争とガザ紛争の陰でロシアと中国の影響力が拡大<2024.06.09

2024-06-10 19:39:53 | 中国と東アジア

ユーラシアとアフリカの地図を見ると驚くべき国際情勢の変化が起きています。
欧米の退潮と中国・ロシアの勢力の伸長です。

以前からこの傾向はありましたが、ウクライナ紛争とガザ紛争がそれに拍車をかけたと言えます。この二つの紛争は、第三世界に「ダブル・スタンダード」を見せつけました。
パレスチナやロシアは、あすの第三世界の姿です。
そうなりたくなければ、欧米でない勢力と協力するか第三世界が団結するしかありません。

欧米の第三世界への外交は、基本的に植民地主義の延長線上にあり、ロシアや中国との影響力争いだけです。

中国やロシアは、もちろん欧米との影響力争いもありますが、経済的には基本的に互恵関係です。

※ロシアと関係のある国と関係の深い国
ユーラシア
モンゴル、北朝鮮、カザフスタン、キルギス、タジキスタン、ウズベキスタン、トルクメニスタン
アフガニスタン、パキスタン、イラン、イラク、シリア
アゼルバイジャン、トルコ、イエメン
△インド、サウジ、湾岸諸国、エジプト

アフリカ
マリ、ニジェール、ブキャナンソ、中央アフリカ、チャド、リビア東部、コンゴ共和国、ギニア、南アフリカ
他にもあると思います。

中国と関係の深い国
ロシアと関係のある国と関係の深い国に加えて、アフリカ諸国の多く。
(ジエトロ資料)
アフリカで存在感増す中国、最近は互恵性も重視
2022年3月1日
https://www.jetro.go.jp/biz/areareports/2022/00a9cda60835179c.html

※冷静に世界地図を見るなら、多くの地域からアメリカとEUの勢力が排斥されていることが分かります。
と言うより親欧米的な国は、ごく少ないと言えます。

勢力争いや植民地主義的な収奪の対象としてしか第三世界を見てこなかった、欧米は友好と互恵を武器にするロシアや中国との競争に負けていると言うことです。

もし欧米が友好と互恵をもってアフリカ諸国と付き合ってきたなら、今のアフリカの貧しさはないと思います。

経済成長と地域の安定をもたらしてくれるのが、ロシアや中国であれば、当然こちらとの付き合いを優先するでしょう❓

つまり、欧米の世界支配は既に終わっていると言うことです。そして、これから経済成長するであろうアジアやアフリカから欧米は排斥されつつあると言うことです。

ウクライナ紛争とガザ紛争に見えるのは、人種差別そのものです。差別されているのが、ロシアとパレスチナです。
差別する側に支援されているのが、イスラエルとウクライナです。
物凄く分かりやすい構図でしょう❓

この簡単な構図を日本政府は理解するべきです。
もうヨーロッパは、切り捨てるべきです。
アメリカは安全保障の関係から切り捨てることは出来ません。しかし付き合い方は、変えるべきでしょうね❓


※関連記事目次
「中立の視点で見るウクライナ紛争」の目次⑤
https://blog.goo.ne.jp/kitanoyamajirou/e/e2c67e9b59ec09731a1b86a632f91b27



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