「北の山・じろう」日記

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21世紀に蘇ったジューコフ将軍<ウクライナ紛争2023.11.26

2023-11-28 22:00:01 | ウクライナ紛争

ウクライナ紛争を見ていると、ジューコフ将軍が思い出されます。
ゲオルギー・ジューコフ
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%B2%E3%82%AA%E3%83%AB%E3%82%AE%E3%83%BC%E3%83%BB%E3%82%B8%E3%83%A5%E3%83%BC%E3%82%B3%E3%83%95

第2次世界大戦の独ソ戦を勝利に導いた旧ソ連の英雄です。今のロシアにそれほど優れた将軍はいません。しかし、似たようなことをやってい#ソロビキンます。相当、出来の悪いミニ・ミニ・ジューコフです。しかし、元が史上有数の名将軍ですから真似事程度でもそれなりに上手くいきます。

クルスクの戦い
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%AF%E3%83%AB%E3%82%B9%E3%82%AF%E3%81%AE%E6%88%A6%E3%81%84

独ソ戦の最後の雌雄を決めた史上最大の戦車戦です。
砲弾が飛び交い鉄がぶつかり合い、血と肉が飛び散る地獄の戦場でした。これほど凄惨な戦いは他にないと思います。

それと比較するとウクライナの戦場は、可愛らしいと言えます。戦争のうちに入っていないだろ❓

それは、ともあれジューコフ将軍はこのナチスドイツとの大決戦に勝つために様々な準備をしてドイツの重戦車軍団を待ち構えました。
旧ソ連の戦車は中戦車です。まともにドイツの重戦車と戦って勝ち目はありません。
ジューコフ将軍の作戦は、ドイツの重戦車を罠に仕掛けて数を減らし物量で勝つ作戦でした。
そして史上最大の戦車戦が戦われました。結果はジューコフ将軍の作戦が功を奏し、ソ連軍が勝利しました。

その後ドイツ軍は戦力を失いはっきり劣勢になり、最終的にソ連軍が勝利しました。

それほどの大戦争ではありませんが、スロビキン将軍はウクライナ戦線で2022年後半に劣勢に陥っていたロシア軍の立て直しを図ります。戦線を縮小しロシア軍の密度を高めて、一時的に防衛戦を行い戦線を安定させました。

同時にスロビキン将軍が行ったのが占領地の防御を固めることです。そして南部は防御し東部は攻める・と言う今もロシア軍が行っている基本戦略を決めました。

スロビキン将軍は、ウクライナ軍が反撃してくるであろう方面を予測し堅固な防御網の建設を命じました。それが南部のザポリージャ戦線のトクマクを中心とする分厚い防御網です。

大軍で攻撃する場合、それに適したルートは限られます。南部のザポリージャ戦線は、予め予測できる攻撃ルートです。だから2022年秋から防御網の建設を始めて2023年のウクライナ軍の反撃作戦に備えました。

結論、スロビキン防御網は効果を発揮しウクライナ軍の反撃作戦を阻止することに成功しました。

ミニ・ミニ・サイズですが、クルクスでドイツの重戦車軍団を迎え撃ったジューコフ将軍を思い出しました。

ロシア軍にあってウクライナ軍にないのは、過去の大戦争とそれに勝利した経験です。ロシア軍には・・・
「昔、こうしただろ!」
と言う記憶があります。
だから、それを思い出して真似をしています。

ジューコフ将軍の戦術には、もう一つ簡単で効果的な戦術があります。バカでも出来ます。
「大砲を並べて前面にあるものを全部破壊せよ!」
(その後、歩兵部隊が突撃します。)
究極の物量作戦です。
当時のロシア軍にはそれほど優秀な将軍はいません。
だから、馬鹿でも出来る戦術を指導しました。

バフムトでも同じ事をやって結局は、バフムトを制圧しました。

今、アウディイウカАвдіївкаでそれを実行中です。
第3波の攻撃が始まったようですから、これでアウディイウカАвдіївкаはロシア軍が攻め潰すと思います。

ジューコフ将軍の徹底的な物量作戦を忘れているウクライナ軍は愚かだと思います。今のロシアの将軍はジューコフ将軍には到底及ばないほど愚かです。

しかし❓
ジューコフ将軍の考えだした戦術は、どんな馬鹿な将軍でも勝てる戦術です。

多分、アウディイウカАвдіївкаのウクライナ軍は、それを身をもって体験中だと思います。



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