「北の山・じろう」日記

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ジョージアの独立後の歴史に見るウクライナとの共通点<ウクライナ紛争2024.2.28

2024-02-28 11:12:37 | 中立の視点で見るウクライナ紛争

ジョージア (国)
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%B8%E3%83%A7%E3%83%BC%E3%82%B8%E3%82%A2_(%E5%9B%BD)
独立後は、混乱と内戦状態が続きます。1991年11月22日、グルジア国家警備隊がクーデターを起こし、エドゥアルド・シェワルナゼ元ソ連外相を指導者として招聘します。政権は2003年まで続きます。

2003年「ばら革命」が起きシェワルナゼ大統領は、11月23日には大統領を辞任しました。
その後、2004年1月4日に行われた大統領選挙でミヘイル・サアカシュヴィリが当選し、3月28日に議会再選挙が行われ国民運動(党首サアカシュヴィリ)が得票率75%で大多数の議席を獲得し最大与党に躍進した。
この辺りは、ウクライナの2019年大統領選挙によく似ています。
サアカシュヴィリ政権は強権的な政権で・・・・
『強硬な反露と親米・親欧・親イスラエル路線、そして民族主義を高揚させる路線を歩んできている。また対露強硬派で知られるアメリカのネオコンとの協力も深めているとされる。実際、ネオコンに近いとされるアメリカ人ランディ・シェーネマン(Randy Scheunemann)は、サアカシュヴィリの外交顧問を務めていた。またサアカシュヴィリ政権は、ロシア軍に対抗するべく、それまでのロシア製兵器から欧米製兵器への更新による近代化・・・・・』

ほぼ2014年ウクライナ・クーデター後のウクライナと同じと言っていいと思います。
2007年には、反サアカシュヴィリ抗議活動が激化します。

AFP
ブッシュ大統領、ウクライナとグルジアのNATO加盟を支持
2008年4月2日 4:52
https://www.afpbb.com/articles/-/2372790

その強硬な、反露と親米・親欧路線が、ロシアの軍事介入を招きます。

南オセチア紛争 2008年8月7日 - 8月16日
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%8D%97%E3%82%AA%E3%82%BB%E3%83%81%E3%82%A2%E7%B4%9B%E4%BA%89_(2008%E5%B9%B4)

2010年5月に行われた軍事パレードで
「帝国(ロシア)は再び我々の独立を脅かしている。断固戦うのだ」

2011年5月、ニノ・ブルジャナゼによってサアカシュヴィリの辞任を求める大規模な抗議デモが行われた。ブルジャナゼはサアカシュヴィリを専横政治と批判した。警察による鎮圧が行われ、死傷者が出る事態となった。

2012年10月1日、グルジア議会選挙で統一国民運動は野党連合「グルジアの夢=民主グルジア」に過半数を奪われる結果となり、親サアカシュヴィリ派政権は内閣総辞職に追い込まれた。
新首相には「グルジアの夢」のビジナ・イヴァニシヴィリが就任した。この時点でサアカシュヴィリは政治権力を失いました。

その後、2013年11月17日にサアカシュヴィリは大統領を退任します。ウクライナに、亡命しました。
ウクライナでは、事実上のアメリカの傀儡政権と言えるポロシェンコ政権に参加します。

こうして見てくるとミヘイル・サアカシュヴィリの陰には、アメリカが色濃く見えてきます。
そして2014年ウクライナ・クーデターの陰にもアメリカ(と言うよりバイデン氏)が見えます。

つまり、この一連の政治の流れにはアメリカが陰から関与しています。ブッシュJr元大統領の時代からアメリカとジョージア・ウクライナは切っても切れない関係があります。

ウクライナの方は、ゼレンスキーが代わりに利用されて同じです。ゼレンスキーが大統領に当選しその政党である「国民のしもべ」が議会で多数を握る様子は、2003年の「ばら革命」後のジョージアと瓜二つです。

よく似ているのは、アメリカが関与しているからだろうと思います。
ジョージアの方は、「グルジアの夢」の設立者のビジナ・イヴァニシヴィリが、ミヘイル・サアカシュヴィリを追放してアメリカの関与を排除した政権を作り、今も「グルジアの夢」がジョージアの政権党です。
最近は、ロシアとの関係改善に乗り出しました。

今、ゼレンスキーの歩いている道は、ジョージアの独裁者のミヘイル・サアカシュヴィリが過去に歩んだ道とほぼ同じだと言うことです。

ジョージアは、アメリカの関与を排除して自分たちの手に政治を取り戻しました。
ウクライナは、今後どのような道を歩むのか❓
(ジョージアの例を見るなら、独裁者の追放が必要です・・・)

 

※関連日記

ジョージアは比較的上手くいき、ウクライナが上手くいかない理由<ウクライナ紛争2024.2.26
https://blog.goo.ne.jp/kitanoyamajirou/e/1d4d9980e3407c390197b1837cba0a73


※関連記事目次
「中立の視点で見るウクライナ紛争」の目次②
https://blog.goo.ne.jp/kitanoyamajirou/e/e2c67e9b59ec09731a1b86a632f91b27



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