Hara Blog
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2024年04月01日18:56
The Telegraph「この夏、ウクライナはロシアではなくヨーロッパからの新たな存亡の脅威に直面することになる」
http://hara.livedoor.biz/archives/52338231.html
このブログは、珍しいロシアよりのブログです。
ロシア万歳までは行きませんが、かなりロシアに好意的です。だから戦況報告は、ほぼロシアの軍事ブロガーの垂れ流しですから、あまり当てにはなりません。
6月6日~9日に行われる欧州議会選挙について書かれた記事を転載しています。
現在、欧州の政界では様々な社会矛盾を背景に右翼や極右が政治勢力を強めつつあります。
欧州政府の市民目線とかけ離れた政策は欧州各国市民から遊離している部分が結構あります。
欧州全域で起きている農民一揆とも言える農民の抗議活動が、一番分かりやすい例です。
生活苦や社会不安が、右翼や極右の台頭を後押ししています。この傾向は、ウクライナ紛争の前から起きていました。ウクライナ紛争が、それをさらに後押ししていると言えます。
内容を羅列すると・・・・・
「The Telegraphの記事ですが、会員制なので、内容をまとめたOperationZの記事を掲載します。」
右派はポルトガル、オランダで記録的な成果
すでにハンガリー、フィンランド、イタリアの政府で連立参加
オーストリアとベルギーの選挙
フランスとポーランドの選挙
ドイツの「ドイツのための選択肢」(AfD)、ハンガリーのフィデス党、オーストリアの自由党
世論調査では、オーストリア、ベルギー、チェコ共和国、フランス、ハンガリー、イタリア、
オランダ、ポーランド、スロバキアのEU9カ国
欧州議会選挙で欧州懐疑派の政党が勝利すると予想
さらに次の9か国で2位から3位に入ると予想
ブルガリア、エストニア、フィンランド、ドイツ、ラトビア、ポルトガル、ルーマニア、
スペイン、スウェーデン
現時点では、各国で右翼や極右勢力が支持を増やしているようです。当然に欧州議会選挙では、右翼や極右勢力が議席を伸ばすことが予想されます。
ウクライナにとって問題なのは、その多くが・・・
「ヨーロッパはもはやウクライナに武器や援助を供給すべきではない」
「一部の人たちは、欧州が対ロシア制裁を解除し、ウクライナを和平交渉に向けるよう促すことさえ望んでいる」
と考えていることです。
つまり、現在のEU政府の「ウクライナが負けないように支援を継続する」政策は、修正される可能性があります。そして停戦を促す声も出始めると思います。
今は、ハンガリーとスロバキアだけですがそれが増える可能性もあります。
そして話はEU議会選挙だけではありません。
EU各国で議会選挙の予定されている国もあります。
それらの国で政権交代が起きると、国のレベルでもウクライナ支援反対と停戦要求が出てくる可能性もあります。
今のEU政府やNATO主要国の、何が何でも絶対ウクライナ支援!は、常識で考えてもおかしすぎます。自分たちの政策の誤りを認めることが出来ないのであろうと思います。
しかしEU議会の議席構成やその国での政権交代があれば、当然「おかしすぎる」部分にはチェックや修正が入ると思います。
ウクライナの危機と言うより、ウクライナ国民にとっては解放軍と言うべきかもしれません。
あらかた軍事独裁政権に支配された状態にある今よりは、ウクライナ政府がどう変化しようと、遥かにましだと思います。
今のウクライナ国民を見ていると軍国主義の奴隷のように見えます。
※関連記事目次
「中立の視点で見るウクライナ紛争」の目次④
https://blog.goo.ne.jp/kitanoyamajirou/e/e2c67e9b59ec09731a1b86a632f91b27