「北の山・じろう」時事日記

内容は主に海外時事問題。時々株式投資関係の記事も交じります。

(ドネツク市)「天使の並木道」、ロシア政府の調査<ウクライナ紛争2025・03・06

2025-03-06 20:32:12 | 中立の視点で見るウクライナ紛争

ドネツク州クラホベ解放とドネツク市にある「天使の並木道」<ウクライナ紛争2025・01・11
https://blog.goo.ne.jp/kitanoyamajirou/e/cf8d1013e372fa6a49cfff6f7d3e6e00
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「天使の並木道」には、日本では二つの意味があります。
一つは、ドネツク市にあるキエフ政府のジェノサイドで亡くなった子供たちの追悼碑の名称です。
2014年内戦開始以降、キエフ政府はドネツク共和国やルガンスク共和国(東部独立派の国名)に対し無差別砲撃を繰り返しました。その結果、多くの子供を含む「ウクライナ人」が犠牲になりました。ドネツク州の犠牲になった子供たちの追悼碑が「天使の並木道」です。
都合が悪いのでウイキペデイアにすら項目がありません。

もう一つの意味は、この墓碑銘をタイトルに虐殺の記録を本にして出版した日本人がいます。
その本のタイトルとして使われています。
本のURL
https://www.amazon.co.jp/%E5%A4%A9%E4%BD%BF%E3%81%AE%E4%B8%A6%E6%9C%A8%E9%81%93-%E3%82%A6%E3%82%AF%E3%83%A9%E3%82%A4%E3%83%8A%E4%BA%BA%E3%81%8C%E3%82%A6%E3%82%AF%E3%83%A9%E3%82%A4%E3%83%8A%E4%BA%BA%E3%82%92%E3%82%B8%E3%82%A7%E3%83%8E%E3%82%B5%E3%82%A4%E3%83%89%E3%81%97%E7%B6%9A%E3%81%91%E3%81%9F8%E5%B9%B4%E9%96%93%E3%81%AE%E8%A8%98%E9%8C%B2-2014%EF%BD%9E2022-%E7%94%B0%E4%B8%AD-%E5%81%A5%E4%B9%8B/dp/4867424021/ref=sr_1_1?dib=eyJ2IjoiMSJ9.JsHgR8NdYNh5g_jmYTfzj6A1sCswagtM5-35SdYRg1eAlIHwamsfY0VTXzZL6OnqIenLmE-vpjQx1QbRw7yDSvOuKbsWT53F1rQyOArPM3HfgMEeyVdxX35lnAcXHjmjn96D47p_24vLSg_jX8g1LQ.4b0BVq5dwnZZCWgXrAisyhf-heHVDuP2BUuYJZJo5uo&dib_tag=se&qid=1741224625&s=books&sr=1-1


【天使の並木道 ウクライナ人がウクライナ人をジェノサイドし続けた8年間の記録】
 2014~2022 単行本(ソフトカバー) – 2024/10/10
田中 健之 (著), アジア新聞社 (その他)
<その説明文>
2022年2月24日、ロシアがウクライナ政権に発動した「特別軍事作戦」を
米欧日など西側諸国は挙って、ロシアの侵略だと決めつけて批難し、厳しい経済制裁を科し、
それに対するウクライナに惜しげない経済的、軍事的な支援を続け、約2年が経過した。
ロシアが特別軍事作戦を発動する2日前、
ウクライナは同じウクライナのドンバス地方の住民に約4000発のミサイルを撃ち込んでいる。
これに堪えかねたドンバスの人々は、
8年前に住民投票で独立した二つの人民政府の承認と安全保障上をロシアに要請した。
それが今回の〃特別軍事作戦〃だった。
ロシアの苦渋な決断した原因が、2014年から8年間、
同じ東部ウクライナのドンバスの住民に対して行われ続けてきた、
ウクライナ人がウクライナ人をジェノサイドし続けた8年間であった。
それは2014年、米国の支援で生じたユーロ・マイダン革命で成立した親米欧政権によるものであった。
本書はその8年間の記録を本邦初公開の写真でその実態を伝えると共に、
ロシアの行動が開始される原因について詳述したものである。
同時にプーチン大統領のウクライナに関する演説を日本語訳し、
貴重な資料としており、ロシアが特別軍事作戦開始せざるを得なかった過程を明確に示した本邦初の書籍である。
「天使の並木道」という本題は、ウクライナ人の手で犠牲になったウクライナ人の子供たちの追悼碑の名に由来する。
尚、本書に使用した写真を撮影したウクライナ人カメラマン数人は、ウクライナ政府によって暗殺されている。

第一部 写真で見るウクライナ人がウクライナ人をジェノサイドし続けた8年間の記録 2014~2022
第二部 【資料集】プーチン大統領の、ウクライナに関する論文および講話集

田中健之編著・アジア新聞社企画
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キエフ政府の「裏の顔」です。西側だって、この事実は知っています。国連機関も告発しています。
戦争には双方に言い分があります。東部独立派やロシアは、当然この事実を主張してきたと思います。
しかし、無視して封殺し、キエフ政府だけの主張のみ強調します。

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TASS通信にそれに関する記事を見ました。
東部独立派支配地域がロシアに帰属したので、ロシア政府が調査することが出来るようになり、その調査記録の仮まとめが数字的にできたようです。
https://tass.ru/interviews/23274401
2014年以降のウクライナの侵略の結果
少なくとも27,518人の民間人が被害を受け
【217人の未成年者を含む7,274人が死亡した】
1,000人以上の子供を含む20,244人の民間人がさまざまな程度の重傷を負った
キエフ政権の犯罪行為により居住地を追われたすべての人々が被害者として認められています
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これは、ロシア政府が確認できた分だけです。
こんな事は、日本のマスコミは決して記事にする事はないでしょうね❓
ゼレンスキーは、自分たちが被害を受けたと「プチャの虐殺」などの被害を受けたと主張しています。

しかし、仮に東部独立派の部隊が参加していてドネツク共和国やルガンスク共和国へのキエフ政府が行った大量虐殺の報復であったとしたなら、どうです❓
一概にロシア側を非難は出来ないと思います。
虐殺に加担したロシア軍兵士を非難し訴追するなら、キエフ政府が行ってきた虐殺に加担したウクライナ軍兵士も訴追されなければ、なりません。キエフ政府は、自分たちの手で犯罪者を訴追しているのでしょうか❓

差別や弾圧を逃れてロシア支配地に逃亡したウクライナ人も多数います。
キエフ政府が違法にウクライナの政権を簒奪後、行ってきた主に南部や東部ウクライナ住民への差別や弾圧から生じた犯罪行為も処罰されるべきでは、ないでしょうか❓

更には、ロシアがウクライナ人を強制連行したことを訴えています。
しかしロシア領に移動した人が、自分の意志で移動したのかロシアが強制的に連れていったのかは、個別に聞き取り調査をしなければ、真偽は分かりません。
特に子供たちには、児童保護施設にいた親のいない子供たちが多くいたような話もあります。
もちろん親権者がいるのに、その時たまたま一人でいたためロシアに保護された子供もいます。
親権者がいる子供は、確認出来たら帰還させているケースもあります。あるいは親戚が引き取る場合も帰還させるケースもあるようです。

全部、ロシアが悪いと言う事は有り得ず、悪さの数を言うならキエフ政府の方が、はるかに悪いと言えるでしょう。
2022年開戦以降も、民間人に対する攻撃は記事を見ている限りでは、ウクライナの方が圧倒的に多いです。

何より2014年以降、キエフ政府が行った差別や弾圧、そして東部独立派への無差別攻撃は、ウクライナ人がウクライナ人に対して行ったものです。
理由は、キエフ政府が西ウクライナ至上主義者が支配しているからです。
東部や南部は敵だと思っているから出来ることです。

ロシア人は、ウクライナ人が同胞だと考えていますから、極力民間人を巻き添えにしない配慮が見て取れます。
キエフ政府は、反対に民間人を人間の盾に使います。ロシア支配地の民間人に対する攻撃も平気で行いますね❓

東部や南部に住むウクライナ人にとっては、ロシアに解放してもらった方が、幸せでないか・とさえ思えます。
ウクライナ紛争は、同族相争う戦争です。
どちらか一方が、全部正しいなどと言う事は、あり得ません。
どちらも悪く、どちらがより悪いかの話です。

一番悪いのは、2014年暴力クーデターを裏から主導した「ジョー・バイデン」です。そして、それを認めた「バラク・オバマ」です。その後死んだ双方の人間の数に対して責任を負うべきは、「ジョー・バイデン」と「バラク・オバマ」です。
しかし、この二人が裁かれることは無いでしょうね❓

※参考資料
ウクライナ:無誘導ロケット砲での民間人殺害
「人口集中地域でのグラート・ロケット砲使用停止を」
2014年 07月 25日 12:00AM EDT
https://www.hrw.org/ja/news/2014/07/25/254645
(ヒューマン・ライツ・ウォッチの報告です。)
日本法務省資料
ウクライナ人権報告書 2016年度版
https://www.moj.go.jp/isa/content/930003983.pdf

 


※関連日記目次
「中立の視点で見るウクライナ紛争」の目次⑧
https://blog.goo.ne.jp/kitanoyamajirou/e/e2c67e9b59ec09731a1b86a632f91b27



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