ワールド
2023年9月2日6:44 午前17分前更新
ウクライナ戦争「ロシア国内に移行段階」、攻撃増加へ=大統領府顧問
https://jp.reuters.com/article/ukraine-crisis-podolyak-idJPKBN30740D
ウクライナ国防省高官、ロシア空港へのドローン攻撃実施を認める
2023年9月1日
https://www.bbc.com/japanese/66679390
以前は、主にモスクワに対する示威的なドローン攻撃がほとんどで、多少建物を損壊させる程度で軍事的な意味での効果は、ほとんどありませんでした。
最近のドローン攻撃には、成果が伴っています。
『ウクライナ、ロシア北西部の基地の超音速爆撃機をドローンで破壊 22日にもドローン攻撃』
2023年8月22日
https://www.bbc.com/japanese/66679390
この攻撃では、ウクライナ側の見込みでは・・
「ロシア北西部プスコフの空港で8月30日の攻撃で輸送機イリューシン76・4機が破壊され、2機が損傷した」としています。
ワールド
2023年8月24日2:00 午後9日前更新
ロシア、飛行場への攻撃で爆撃機2機失う=ウクライナ当局
https://jp.reuters.com/article/ukraine-crisis-russia-planes-idJPKBN2ZZ0A9
この攻撃では・・・
「爆撃機TU─22・2機が破壊されたほか、2機が損傷した」とコメントしています。この時は、19日にノブゴロド州ソリツイ空軍基地、21日にカルーガ州シャイコフカの軍事飛行場を連続して攻撃しています。
そして全部の攻撃が国境からかなりロシア領に入り込んだ位置にありウクライナ領からの攻撃は、難しい場所です。ロシア国内から攻撃が行われた可能性が高いでしょう。
これらを受けて、ウクライナの大統領府顧問の「ウクライナの戦争が徐々にロシア国内に移行している」とのコメントになったと思います。
ロイターのインタビューに応じる中での発言ですから、噂や憶測ではありません。情報操作を意図するものでもなく、単に今後の予定をあらかじめ言っただけだと思います。
つまり、ウクライナ側がロシア領をドローン攻撃する準備が整ったことを言っているのだと思います。
ロシア国内からドローン攻撃している以上、単にドローンがあるだけでは、出来ません。ロシア国内に攻撃を実行する十分な人員がいることになります。
それは、ロシア国内にパルチザン組織が形成され活動していることを示唆しています。一番可能性の高いのは、ロシア自由軍団の関係するパルチザンだと思います。それ以外にも複数のパルチザン組織があると思います。
なぜ、このような事をリークしたかと考えると、アメリカに向けた発言だと思います。アメリカは、繰り返しロシア領に対する攻撃に不快感を示してきました。しかし、ウクライナではロシアの戦争犯罪である民間人への攻撃により犠牲者が出ています。
ウクライナ政府が、それに対して何もしなければウクライナ国民は納得しないと思います。当然でしょう?毎日、ウクライナの民間人に犠牲者が出ています。ウクライナ政府が暗にアメリカ政府に言いたい内容は、ロシアの戦争犯罪のウクライナの民間人への攻撃を止めさせろ!と言うことだと思います。
それが出来ないなら?
黙ってろ!と、言うことでしょう。
毎日、犠牲になっているのはウクライナ市民です。
アメリカ人ではありません。気楽なことを言うな!と言いたい気持ちは、十分理解できます。
その上で、こうも述べています。
『その上で、ウクライナ軍は前進を続けているとし、欧米からの軍事援助が今後も継続されることを望んでいると述べた。』
軍事援助が削減されようとも、ロシア領への攻撃は止めないと言う意味でしょう。
ウクライナ政府は、兵器の国産化を急いでいます。戦争を継続し、ロシア軍をウクライナ領から追い払うためには、絶対に必要だからです。
そしてウクライナ軍が攻撃しているロシア領の目標は軍事施設や武器であり、軍事に関連するインフラに限定されています。ロシアのように無差別でロシア市民を殺害しているわけでは、ありません。
これすらダメだと言うなら、言う方がおかしいと思います。アメリカの言い分は、武器と金を援助するのだから部分的にウクライナが泣け!と言っているのと同じように聞こえます。アメリカは、本当にウクライナを勝たせる気があるのかどうか、第三者の私ですら疑問を持っています。
戦争が長引けば最大の武器援助国であるアメリカの軍事企業の受注は増えます。だから、どうだとは言いませんが戦争が長引けば利益のある存在は、何らかの疑いを持たれてもやむを得ないと思います。それこそ、死の商人そのものでしょう?
皮肉なことに戦争が長引けば、ボロ儲けするのはロシアの軍需企業や関連産業も同じです。そこから利益を得るロシアの政府高官は、少なからずいると思います。だから、ウクライナ戦線でロシア兵がどれだけ死のうと何の問題もないわけです。
ロシアの軍用機や輸送機を少しでも破壊することは、ウクライナの市民を守っていることになります。爆撃機や戦闘機から発射されるミサイルや爆弾が、ウクライナ市民の犠牲を増やしていることは、明らかです。
ともあれ、ウクライナはロシア領の軍事目標を攻撃する手段を確保したようです。ドローンで夜間、ゲリラ攻撃的に攻撃するわけですから短期間に大きな戦果を挙げることは出来ません。しかし、時間とともにウクライナに害をなすロシアの軍用機の数が減っていくのは、間違いないと思います。ロシアのやっていることは、戦争ではなく単なる殺戮と破壊です。それに対する批判の声は、ほとんど聞こえてきません。
ウクライナ人道危機救援金 - 日本赤十字社
https://www.jrc.or.jp/contribute/help/ukraine/