クルスク侵攻作戦について西側諸国が何を言うか待っていましたが、ほぼコメントらしいコメントは聞こえてきません。
ウクライナ政府や軍関係者とウクライナ万歳組の騒ぎが聞こえるだけです。
唯一見たのが、ドイツのシュルツ首相・・・
「事前に連絡は、なかった。ウクライナ支援は続ける。」
これだけです。
https://jp.reuters.com/world/ukraine/4VKSBDLCPJNIVLQHTR4J2PXLHU-2024-08-21/
チェコの大統領
公正な和平は幻想、ウクライナとロシアを止めるのに妥協的解決策が必要
https://grandfleet.info/european-region/a-fair-peace-is-an-illusion-compromise-solutions-are-needed-to-stop-ukraine-and-russia/
ほぼ、アバウトな玉虫色の発言です。
聞いて何か意味があるわけでもありません。
Washington Postの記事
2024.08.24
避難を迫られるポクロウシク、東部を犠牲にしたクルスク侵攻を疑問視する声も
https://grandfleet.info/us-related/pokrovsk-forced-to-evacuate-voices-questioning-invasion-of-kursk-at-the-expense-of-the-east/
特に何かと発言の多いEUやフランス、ポーランド、エストニアも沈黙しています。
発言したくてもしようがないと言うことでしょう。
越境攻撃を誉めれば、確実にロシアが何らかの報復すると思います。
本当は批判したいのだろうと思いますが、批判するわけにもいかないでしょう。
軍事的な合理性もなく成功の可能性も分かりません。
何より何故ドネツクを捨てる危険を冒すのかが理解できません。
私は個人の立場だから、アレコレ書けますが公的な立場にあれば、ノー・コメントだと思います。
今のままだとドネツクを放棄することになると思います。
そして、結果としてクルスクから追い払われてしまえば虎の子の機甲部隊と予備兵力を使って何をやっていたんだ❓と言う話になります。
航空万能論のコメント欄を見ていても、ぼちぼちとロシア軍が機甲部隊を破壊したり、ウクライナ兵の投稿の映像も出てきているようです。
誘いこまれたエリアでウクライナ軍が、ロシアが予定した通り削られつつあるようです。
ゼレンスキーは、「露西部クルスクでの作戦は順調」と発言しています。
https://www.sankei.com/article/20240825-TWMIE7XSVJNDJHAKWHIAW6P73I/
ウクライナ軍の機甲部隊が壊滅しても「クルスクでの作戦は順調」と言うつもりなのか❓と疑います。
さっさと機甲部隊だけでも撤退させないと、本当に壊滅すると思います。
さっさとロシアに負けるつもりなら意味が分かりますが、勝つ意思があるのなら、まるで意味不明です。
こんな状況だから西側諸国もコメントの出しようがないのであろうと思います。
今となっては、問題はクルスクのウクライナ軍が壊滅するかどうかではなく、その後ロシア軍がスームイ州に雪崩れ込むのか、それとも国境で勘弁してくれるのかの問題のように思います。
ゼレンスキーは緩衝地帯の設置が目的だと、いったんは発言しました。
ロシアに逆緩衝地帯を設置する格好の口実を与えてしまいました。
「危ないからロシア国境から30km~40km緩衝地帯を設置します!」
とロシア軍が言っても全然不思議ではありません。
クルスク州を荒らしまわって追い払われば、それも仕方ないですね❓
ウクライナ軍がクルスク州で頑張れば、ウクライナの方が緩衝地帯を設置できます。
聞こえてくる「うわさ」が本当なら、難しいような気もします。
※関連記事目次
「中立の視点で見るウクライナ紛争」の目次⑥
https://blog.goo.ne.jp/kitanoyamajirou/e/e2c67e9b59ec09731a1b86a632f91b27