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「北の山・じろう」時事日記

内容は主に海外時事問題。時々株式投資関係の記事も交じります。

(シリア)反政府勢力が更に進撃、政府軍が後退を繰り返す<2024・12・06

2025-01-12 01:02:38 | アフリカと中東

時事通信
2024年12月6日
『シリア首都陥落の可能性、イスラエルが米に懸念伝達-報道』

反体制派と言えば聞こえはいいですが、実態はアルカイダが入り込んで組織した旧ヌララ戦線が母体の「タハリール・アム=シャーム」です。中身は、イスラム過激派です。
これに対しウクライナがドローンを供与するなど訓練を含めた支援を行い強化しました。
ドローン以外にも武器を供与しているのではないか・と思います。ウクライナ国防省情報総局が関与しています。
(これについてはNYタイムスが報道しているようです)

各勢力の現在の支配地域
BBC
『シリア反政府勢力、中部の主要都市ハマを掌握 政府軍の撤退後』
https://www.bbc.com/japanese/articles/c1lng972yg7o


AFPBB
2016年2月3日
『【図解】シリア:各勢力の支配地域』 
https://www.afpbb.com/articles/-/3075478

BBCの略図を見るとぐちゃぐちゃの支配領域が、やっとおおまかにエリア別に色分けが出来たところです。
ロシアとイランが、自分たちの抱える紛争で手がいっぱいになったところを狙ってウクライナが、テロ組織を支援して強化しました。その支援を得て、アル=シャームが攻勢に出たのが、今の状況です。
更には、中央の砂漠地帯にはISISの残党も残っています。

西側が、どう批判しようと中央から西部にかけて一定の秩序を作り出した政府軍が弱体化すれば、再び各派入り乱れて2016年の支配図に見られる混とん状態が生まれるでしょう。
それをウクライナは、画策しました。
ウクライナは、8月ごろ西アフリカのマリでイスラム過激派組織を支援しました。
ロシアと敵対すれば、テロ組織だろうと構わず支援しています。
そして西側が供与した武器も当然、横に流れていると思います。

情勢が流動的になれば、トルコに支援されている反政府勢力(BBCの図では黄色のエリア)も蠢動し始めると思います。
トルコは、クルド人と敵対関係にあります。トルコ系組織も、別に攻撃しているようです。
※シリアでは、敵味方の区別が外部からでは分かりません。

皮肉なことに西側が否定し打倒しようとしてきたシリア政府軍を支えなければ、またシリアでは敵味方不明の内戦が再燃するでしょう。
その原因を作ったのが、これまた皮肉なことに西側が支援するウクライナです。

<シリアに関与する外国勢力>
アメリカ、ロシア、イラン、トルコ、アルカイダ、ISIS、他民兵組織
今回、さらに追加でウクライナ

★いい加減にしろよな!と、思いませんか❓
シリア内戦だって、元はアメリカが作り出した戦争です。
アサド政権潰しをやろうとして失敗した結果、支離滅裂の内戦が2011年から続いていて終わる気配がありません。
これを、西側は何と言っているか❓
「アラブの春」❓❓❓
春とは戦争のことか❓❓


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