「北の山・じろう」時事日記

内容は主に海外時事問題。時々株式投資関係の記事も交じります。

クルド労働者党(PKK)とトルコ政府の和平は成立するのか❓<2025・03・02

2025-03-02 20:10:08 | アフリカと中東

産経新聞
①クルド武装組織が即時停戦を宣言 トルコ、指導者オジャラン受刑者に呼応
2025/3/1 19:27
https://www.sankei.com/article/20250301-SC3HTRLB5JNZPPTZC35OJPSCLY/
②クルド人武装組織「PKK」創始者、対トルコ武装闘争停止を 解散も要求 実現は不透明
2025/2/28 08:57
https://www.sankei.com/article/20250228-U5FVWJV2IFKPHMVLFLWKOJZMKM/
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②から引用
【カイロ=佐藤貴生】トルコからの分離独立を求める少数民族クルド人の非合法武装組織「クルド労働者党(PKK)」の創設者、アブドラ・オジャラン受刑者は27日、PKKに武装闘争を停止するよう求めた。国内にある収監先の刑務所を訪れた親クルド政党の関係者が、書簡を預かったとして内容を公表した。
 PKKはイラク北部に拠点を置き、1980年代からトルコで反政府武装闘争を展開。約4万人が死亡したともいわれ、欧米はテロ組織に指定している。武装解除や組織解散に至るかは不明だが、実現すれば歴史的な出来事となる。
 書簡には「武器を置くよう求める。歴史的責任は私が引き受ける」などと書かれており、PKKに会議を開いて解散を決めるよう求めているという。
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PKKはクルド人の独立を求め1978年に結成され、84年に反政府武装闘争を始めた。2013年に停戦を発表し和平機運が高まったが、15年に交渉は頓挫。トルコ軍は対クルド軍事作戦を再開し、衝突が激化した。
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①から引用
 トルコの非合法武装組織クルド労働者党(PKK)は1日、反トルコ政府闘争の即時停戦を宣言した。PKKに近いメディアが伝えた。収監中の指導者オジャラン受刑者が2月27日、PKKに武装解除と解散を求める声明を出していた。PKKと激しく敵対してきたエルドアン政権との緊張緩和につながるかどうかが注目される。
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2013年に一旦は、停戦機運が高まったそうですがシリア内戦が影響して、再び武装闘争路線に戻りました。イラク北部クルド人やシリアのクルド人も関係しているので、簡単には調整できないかもしれません。
事実上の指導者であるアブドラ・オジャラン受刑者の呼びかけに呼応して、PKKが停戦宣言を出しました。
トルコ軍が軍事作戦を控えれば事実上戦闘は停止され、話し合いも可能になります。
今後の推移が注目されるところです。

クルド人は、トルコ・シリア・イラク・イランの山岳地帯を居住地とする世界最大の国を持たない(持てない)民族です。
本来は、一つの国として独立を認めるのが筋ですが、どの国も自国の領土を手放そうとは、しません。
トルコ・クルド人の動向は、シリアのクルド人武装勢力とシリア革命政府の関係にも影響すると思います。
大陸国家は、帝国の興亡がありそのため民族の移動や分断もあります。大抵の国では、多くの民族が入り乱れて住んでいることが多いです。だから、一概に民族の独立を言えないところが難しいです。これをやるとA民族が他民族を差別し弾圧することが普通に起きます。
セルビア、アルメニア、ウクライナなど戦争に発展するケースは多いです。
ジョージアでも、ありました。

クルド人
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%AF%E3%83%AB%E3%83%89%E4%BA%BA

 

※関連日記目次
項目「アフリカと中東」の目次②
https://blog.goo.ne.jp/kitanoyamajirou/e/8e2281cde3859a8659b62d9f1680c9d2



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