昨日までの各指標の数字
大谷翔平
OPS1.012 出塁率.377 長打率.635 二塁打8 HR3 打点8 塁打数40
鈴木誠也
OPS.864 出塁率.375 長打率.489 二塁打3 HR2 打点12 塁打数23
吉田正尚
OPS.567 出塁率.300 長打率.267 二塁打2 HR0 打点4 塁打数12
まずOPSだと吉田正尚はFの下限です。最低ランクでもう少し下がると評価ナシになります。
鈴木誠也はB評価で「非常に良い」の評価です。
大谷翔平はA評価で「素晴らしい」の評価です。
翔平君は、リーグでトップ争いをする打者ですから評価しません。
鈴木誠也は、どのチームでも主軸を打つ成績です。カブスでは2番(日本の4番)が指定席になっています。もう少し長打が欲しいですが主軸として合格点です。
鈴木誠也もメジャー1年目の2022年は成績が出ず苦労しました。足りなかったのは、パワーでした。誠也のパワーではメジャーの投手の速球に負けていました。だから誠也は2022年のオフに徹底的に筋トレをして肉体強化に努めました。
2023年前半は強化した肉体と打撃がかみ合わず絶不調でした。8月に入り段々バランスが取れてくると、打撃爆発でカブスの最強打者に大変身しました。
「誠也が打つとカブスが勝つ。誠也が打てないとカブスは負ける。」
こんな調子で8月9月を乗り切りました。
その好結果が、今シーズンも持続しています。最近、やや落ちていますが、OPSを見る限りでは順調です。
今シーズンは、HRが25~30本欲しいところです。
一方で吉田正尚。
去年は4月前半は絶不調で、コーチスタッフのアドバイスでバットのヘッドの位置を少し下げました。
(内野ゴロばかりだったからです。打球が内野の頭を超えませんでした。メジャーでは日本式のダウンスイング的打法は、ほぼ通用しません。内野ゴロではアウトになる確率が非常に高いです。)
そうしたら当たり始めて(打球が内野の頭を超えるようになり)5月後半から6月は当たりまくっていました。
8月ごろから調子を崩して成績が下降し始め、9月になるとバテバテになり2~3試合出たら1試合休んで、のような具合でした。
昨シーズンの成績
OPS.783 出塁率338 長打率.445 二塁打33 H15 打点72 塁打数239 打率.289
OPSは、C評価(良い)です。
悪くはないですが年棒1年約20億円の選手にしては、足りないと思います。誠也程度の成績は必要だと思います。
去年もやや欠点として見えたのは、日本時代と比較すると四球が半減しています。
打率のわりに出塁率が低いのは、それが理由です。
ボール球まで打とうとするから、四球が少なくなりボール球を打つからヒットも減ります。
多分、日本式で打率重視思考から抜け出せていないのだろうと思います。打率の代わりにメジャーで評価されるのは出塁率です。これはタイトルの項目です。
それ以上に評価されるのが、OPSです。
ヒットをいくら打っても出塁率が高くならなければOPSは上がりません。更に長打率が必要です。単に打率が多少良いだけでは、評価は日本ほどありません。チームの勝利に具体的に貢献度の高い選手が評価されます。
鈴木誠也の去年の数字。
OPS.842 出塁率.357 長打率.485 二塁打31三塁打6 H20 打点74 塁打数250 打率.285 四球59
吉田正尚、四死球34+7
鈴木誠也と吉田正尚の違いは、四死球の数と長打の数です。吉田正尚の体のサイズとパワーであれば、もっと二塁打を増やさなくてはなりません。
<ドジャースのフリーマンの去年の数字>
打率.331 HR29 二塁打59三塁打2 OPS.976 四死球88
フリーマンはMVPを受賞したこともあるスーパースターです。しかし、吉田正尚の特徴を考えるなら手本にするのはフリーマンでしょうね❓
去年、今年と吉田正尚を見ていると何を目指しているのか分かりません。
やったら何とかなるだろ❓式の目標が不明確なプレーをしていると思います。どんな練習をすれば良いか、何を目指しているのか自分でも分かっていないと思います。
これが、吉田正尚が今シーズン不調な原因のように思います。1年目の比較なら誠也より上です。誠也に不足していたパワーは、メジャーで通用するものがあります。
そうなると原因は、考え方と技術的な部分にあると思います。その部分を自分で整理すれば、成績はもっと上がると思います。
誠也よりやれそうな能力があるだけに、やや残念です。
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