次の目標である、ドンバスでの戦闘に向けてロシア軍は部隊の再編と補充を行っているとみられます。
ウクライナ軍は、防御を固めてそれを待ち受けています。
これまでとは、やや違う状況が生まれました。
西側諸国から供与された、自走式１５５ミリ榴弾砲が戦場に配備されつつあります。これは運用車両で運搬し地面に設置して使う榴弾砲に比べて、移動が容易で威力を発揮すると思います。
また、アメリカ軍提供の多連装ロケット砲HIMARSも、やっと実戦配備されました。これはアメリカだけでなくイギリスやほかの国からも少数供与されています。また、１５５ミリ榴弾砲の精密誘導型の砲弾の供与も決まっています。
また、イギリス軍はイギリス国内で主にウクライナ新兵の軍事訓練を引き受けています。新しいイギリスの軍事技術を学んだ新兵は、やがて戦線に配備されるでしょう。
それにしても、ロシア軍の攻撃は無差別攻撃と破壊を目的としており、もう戦争のレベルを超えていて「犯罪行為」です。ウクライナ検察は、戦争犯罪行為を２万件以上訴追する準備をしています。
現在、激しい戦闘は、次の戦闘に備えて小休止の状態にあります。
ウクライナ軍は、これまでと違った戦術を始めました。
新たに到着した「多連装ロケット砲HIMARS」を活用して
前線の後方のロシア軍の物資集積所や司令部、その他軍事目標の攻撃を始めました。
射程７０ｋｍの精密誘導方式ですから、大きな戦果を挙げている模様です。
これまで、ウクライナ軍が攻撃できなかった前線の後方を攻撃できるようになりました。
つまり、ロシア軍は前線から５０ｋｍ以内には、武器弾薬・燃料・食料などの保管庫を維持することが出来なくなります。当然、大砲・戦車・戦闘用車両なども標的になります。前線から、後方５０ｋｍ以内に安全地帯がなくなり
これまで以上に、前線への物資の補給が難しくなることを意味します。
戦闘の風景がこれまでとは、全く違うものになります。
前線のロシア兵は、後方との距離が出来、補給を受け難くくなります。食料がない・燃料がない・弾丸がない、こんな状況が起きやすくなります。つまり、退却するしか方法がなくなります。
南部では、すでにロシア軍後方への攻撃が始まっています。後方の軍事目標を破壊したのち、ウクライナ軍の進撃が始まると思われます。
中々軍事機密の分が多いので、細かな情報は少ないです。
☆以下に、ピックアップした記事を紹介します。
ロシア攻撃力が大幅低下、軍拠点30カ所を破壊＝ウクライナ国防省
ワールド2022年7月16日6:26 午前
https://jp.reuters.com/article/ukraine-crisis-missiles-idJPKBN2OQ1UH
ウクライナ、M270ロケット砲受領を発表 戦況に影響も
2022年7月16日 4:23 発信地：キーウ/ウクライナ [ ウクライナ ロシア ロシア・CIS ]
https://www.afpbb.com/articles/-/3414797?cx_part=top_topstory&cx_position=2
ウクライナ、南部のロシア軍弾薬ウクライナ、南部のロシア軍弾薬庫を破壊と
アメリカが供与のケット砲使用か
2022年7月13日
https://www.bbc.com/japanese/62145571
ウクライナ、ロシア軍の弾薬庫破壊 南部奪還に向け大規模攻勢へ
2022年7月13日（水）09時56分
https://www.newsweekjapan.jp/stories/world/2022/07/post-99098.php
ウクライナ軍、ロシアが東部リシチャンスク掌握と確認
2022年7月4日
https://www.bbc.com/japanese/62032509
ルハンスク州全域を支配下に収めた
ウクライナ兵、イギリスで軍事訓練 3週間で武器の使い方など学ぶ
2022年6月30日
https://www.bbc.com/japanese/video-61991270
米・EUが計3700億円の支援表明 ウクライナ、提供武器でロシアに反撃
2022年7月13日 3:26 発信地：キーウ/ウクライナ [ ウクライナ ロシア ロシア・CIS 米国 北米 ]
https://www.afpbb.com/articles/-/3414221
ウクライナ人道危機救援金 - 日本赤十字社
https://www.jrc.or.jp/contribute/help/ukraine/
ルハンスク州での戦闘が終了し、全域をロシア軍が支配下に収めました。