「北の山・じろう」時事日記

内容は主に海外時事問題。時々株式投資関係の記事も交じります。

クルスクの戦い、ロシア軍がスームイ州に侵入して主要補給路の遮断を目指す(ノヴェンケNoven'ke)<2025・03・03

2025-03-03 19:31:58 | 中立の視点で見るウクライナ紛争

航空万能論
2025.02.28
非常に不味い、ロシア軍がクルスク方面の補給線を叩くためスームィ州に侵入
https://grandfleet.info/war-situation-in-ukraine/this-is-very-bad-russian-troops-are-invading-sumy-oblast-to-attack-the-supply-lines-towards-kursk/

航空万能論の管理人は、控えめに「非常に不味い」と表現していますが「危機的」です。
北の重要拠点のマラヤ・ロクニャMalaya Loknyaも三方向包囲が、ほぼ完成している上に西から迫られて危機的と言えます。

略図の左の下の方にあるウクライナ軍の重要拠点のスヴェルドリコヴォSverdlikovoをロシア軍が、しばらく前に奪還しています。今回、クルスク州ではロシア軍は全面的な攻撃を始めています。
中でも問題なのが、スヴェルドリコヴォSverdlikovoの南です。
直ぐ南がウクライナ領スームイ州との州境です。ここをロシア軍が南に進撃を開始しました。
一番近い集落のノヴェンケNoven'keが戦闘地域に入り、あるいはもうロシア軍が制圧しているかもしれません。

この南東方向にウクライナ軍の主要補給路のルート38K-004(H-07)が、あります。
ノヴェンケNoven'keからだと地図上で目測7kmくらい。ここを完全にロシア軍が制圧すると、既に主要補給路が火力管制下に入ります。

更に南のバシフカBasivkaまでロシア軍が進撃すると目測2~4km位です。ここまで行けば事実上、補給は困難になります。ノヴェンケNoven'keからバシフカBasivkaまでは、4km見当でしょう。

略図を見ると分かりますが、ロシア軍がかなり奪還した結果、ウクライナ軍が占領している地域全体が、大きく三方向包囲された形状になっています。
マラヤ・ロクニャMalaya Loknyaへの補給路のルート38K-024は、ロシア軍の火力管制下にあり既に車での補給は困難になっており、人力で辛うじて補給しているようです。マラヤ・ロクニャMalaya Loknya方面でロシア軍が三方向から迫りつつあるのは、補給不足が原因である可能性があります。

南の主要補給路のルート38K-004(H-07)は、最大拠点のスジャСуджаへの唯一の補給路です。これ以外は、農道のような道しかないだろうと思います。ルート38K-004(H-07)にロシア軍が迫り火力管制下に入ると、クルスク州全体のウクライナ軍が人力による補給しか出来なくなります。そして、仮に撤退するにしても徒歩での撤退しか出来なくなります。そこを砲撃やドローンで攻撃されるのですから、大きな損失が出るのが分かると思います。このパターンを、ウクライナ軍は死守命令のためほとんどの戦場で繰り返して、人員や武器の損失を大きくしています。
そうでなくても兵士不足、武器不足のウクライナ軍が、こんな事をしているのですから時間の経過とともにウクライナ軍の劣勢が深まります。

ゼレンスキーは外交に熱心ですが現場のウクライナ軍将兵は、このような悲惨な戦闘に従事しています。そして毎日、死傷しています。これを放置して外交に熱心なゼレンスキーを、どう思いますか❓
ウクライナ兵が死傷することなど一切気にしていないことは確かです。
戦争を煽りまくるヨーロッパも同じです。自分たちが死ななければ、ウクライナ人やロシア人がどれほど死のうと構わないのだろうと思います。
「美しすぎるプロパガンダ」の裏側は、こんな無慈悲で悲惨な状況であることを、知ってほしいと思います。
既に戦争の勝利者はロシアに決まっています。
それなら、どうするべきですか❓

また、枝葉を入れてしまいましたが、クルスクのウクライナ軍は包囲全滅のリスクが高まりつつあります。クルスク州では、ウクライナ軍は相当な略奪、残虐行為や虐殺をしています。西側は一切報道しないでしょう❓
TASS通信を見ていれば、発覚すれば報道しています。
クルスクのウクライナ軍が降伏するのは、難しいかもしれません。


※関連日記目次
「中立の視点で見るウクライナ紛争」の目次⑧
https://blog.goo.ne.jp/kitanoyamajirou/e/e2c67e9b59ec09731a1b86a632f91b27



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