東京電力さんがECOサポートプラン情報紙を創刊されました。
東京電力は、小菅村で動き始めた「多摩川源流自然再生協議会」に企業としてはじめて参加されました。今回、環境情報紙の創刊号に小菅村を特集で紹介されています。その一文をご紹介します。
「小菅村は、2年前から森林再生プロジェクトをスタートさせた。活動の指針として東京農業大学の菅原泉助教授らが導入したのが『森林診断白書』だ。「単純に環境を守るために間伐させてくださいでは、土地所有者は二の足を踏んでしまいます。そこで私たちは、今あなたの林はどういう状態で、どういう手を入れれば、こうような理想的な林に再生することができますと、学術的な裏づけをもとに具体的に示してあげるのです」
現在は、手始めとして、ボランティアに主に人工林の間伐を委ねることに対する山林所有者への不安を取り除く説得材料として活用している。
「林分密度(一定面積に生えている木の混み具合)を最適化すれば、痩せていた木が豊かに太ってきます。鉛筆のような細い木ばかりの林と直径30cmの柱が何本も採れる林ではぜんぜん価値が違います」
だが、これだけでは、土地所有者はまだ安心できない。
「ボランティアによる間伐には抵抗がある彼らも、その後で森林組合のプロが整備するという保障があれば、任せてくれます」
整備された林は、木洩れ日が指し込んで明るい。地表面は下草に覆われ、大切な山の土の流亡も防ぐことができる。適正な間伐は、今ある森林を健全な姿に導いていくための、中心的な手段であるが、ボランティアに期待している効果はそれだけでない。
「親御さんに連れられてくる子供たちに森を大切にしなくてはいけないと身をもって体験させることは何より大事なんです」
菅原助教授はさらに、水源の森の守り手となる山村の人々が、どうすれば生計を立てていけるのか、という課題の解決にも『森林診断白書』の活用をめざしている。
「たとえば、現状のまあmではお金にならない雑木ばかりの二次林(自然林が人間の手で切り払われた後に育った広葉樹林)を150年~250年(!)には高い収益が見込める、ミズメやウダイカンバなどの用材林に導いていく。また、その間にも収入を得られるよう、比較的早く育つヤマザクラなどを積極的に育てることも推奨し、それらを利活用する産業の育成も同時に進める、といったような長期的な展望と技術を提供して行きたいと考えています」
(菅原泉 東京農業大学助教授 地球環境科学部森林総合科学科 造林学研究室 林学博士)
☆彡「森の鼓動」に関する問い合わせ先
東京電力株式会社環境部
〒100-8560 東京都千代田区内幸町1-1-3
電話03-4216-1111(代表)
東京電力は、小菅村で動き始めた「多摩川源流自然再生協議会」に企業としてはじめて参加されました。今回、環境情報紙の創刊号に小菅村を特集で紹介されています。その一文をご紹介します。
「小菅村は、2年前から森林再生プロジェクトをスタートさせた。活動の指針として東京農業大学の菅原泉助教授らが導入したのが『森林診断白書』だ。「単純に環境を守るために間伐させてくださいでは、土地所有者は二の足を踏んでしまいます。そこで私たちは、今あなたの林はどういう状態で、どういう手を入れれば、こうような理想的な林に再生することができますと、学術的な裏づけをもとに具体的に示してあげるのです」
現在は、手始めとして、ボランティアに主に人工林の間伐を委ねることに対する山林所有者への不安を取り除く説得材料として活用している。
「林分密度(一定面積に生えている木の混み具合)を最適化すれば、痩せていた木が豊かに太ってきます。鉛筆のような細い木ばかりの林と直径30cmの柱が何本も採れる林ではぜんぜん価値が違います」
だが、これだけでは、土地所有者はまだ安心できない。
「ボランティアによる間伐には抵抗がある彼らも、その後で森林組合のプロが整備するという保障があれば、任せてくれます」
整備された林は、木洩れ日が指し込んで明るい。地表面は下草に覆われ、大切な山の土の流亡も防ぐことができる。適正な間伐は、今ある森林を健全な姿に導いていくための、中心的な手段であるが、ボランティアに期待している効果はそれだけでない。
「親御さんに連れられてくる子供たちに森を大切にしなくてはいけないと身をもって体験させることは何より大事なんです」
菅原助教授はさらに、水源の森の守り手となる山村の人々が、どうすれば生計を立てていけるのか、という課題の解決にも『森林診断白書』の活用をめざしている。
「たとえば、現状のまあmではお金にならない雑木ばかりの二次林(自然林が人間の手で切り払われた後に育った広葉樹林)を150年~250年(!)には高い収益が見込める、ミズメやウダイカンバなどの用材林に導いていく。また、その間にも収入を得られるよう、比較的早く育つヤマザクラなどを積極的に育てることも推奨し、それらを利活用する産業の育成も同時に進める、といったような長期的な展望と技術を提供して行きたいと考えています」
(菅原泉 東京農業大学助教授 地球環境科学部森林総合科学科 造林学研究室 林学博士)
☆彡「森の鼓動」に関する問い合わせ先
東京電力株式会社環境部
〒100-8560 東京都千代田区内幸町1-1-3
電話03-4216-1111(代表)
※ どんな不安が有るのですか?
鉛筆のような細い木ばかりの林と直径30cmの柱が何本も採れる林ではぜんぜん価値が違います
※ どれ位の価値の違いがありますか?それと、柱で芯去りは反りませんか?
源の森の守り手となる山村の人々が、どうすれば生計を立てていけるのか、という課題の解決にも『森林診断白書』の活用をめざしている
※ どうすれば生計を立てていけますか?
150年~250年(!)には高い収益が見込める、ミズメやウダイカンバなどの用材林に導いていく。また、その間にも収入を得られるよう、比較的早く育つヤマザクラなどを積極的に育てる・・・
※ そんなに待たなければならないのですか? ヤマザクラはどのくらいの時間でどれくらいの収入になるのですか?