北都留森林組合blog

森林組合の毎日を日記でご紹介していきたいと思いますのでお楽しみに!

山梨県森林組合指導方針の改正について

2016年04月21日 | Weblog

山梨県から新たに「山梨県森林組合指導方針の改正」について通達が届きました。内容は以下の通り。

これからの森林組合は、施業集約化と森林経営計画の作成の推進、県産材の安定供給体制の整備及び業務執行体制の強化等に積極的に取り組み、森林組合の自立的経営、持続的な森林管理及び林業の振興を図るようにとの由。

国は、林業の成長産業化を実現し、人口減少が進展する山村地域に産業と雇用を生み出すため、新たな木材需要を創造するとともに、国産材の安定的・効率的な供給体制を構築すること、森林の整備・保全等を通じた森林吸収減対策の推進や、多面的機能の維持・向上により、美しく伝統ある山村を次世代に継承することを内容とした「農林水産・地域の活力創造プランhttps://www.kantei.go.jp/jp/singi/nousui/pdf/plan-honbun-kaitei.pdf」を策定している。

山梨県では、東京オリンピック・パラリンピック開催を契機とする木材需要の拡大や森林資源のエネルギーとしての利用拡大への期待、CLT工法等の新技術の進展など、森林・林業・木材産業を取り巻く情勢に大きな変化が現れたことを好機ととらえ、持続可能な林業経営の実現と木材産業の活性化、木質バイオマスの利用促進等にアkンする基本方針と施業の方向性として、平成27年12月に「やまなし森林・林業振興ビジョンhttps://www.pref.yamanashi.jp/sinkan-som/saisei_vision/documents/h27_shinrinringyou_shinkouvision.pdf」を策定した。

 

国の施策と同様に、このビジョンの遂行においても森林組合は、地域の森林整備や林業振興の中心的な役割を期待されており、生産性の向上に努め、持続的な森林管理・経営を行うことが求められている。

特に森林所有者を構成員とする協同組合として、組合員に対するサービスと指導を強化するとともに地域の林業の先導役として積極的な事業展開を図る必要がある。

 

その通り!!頑張ります!

山梨県内の森林組合の現状は、経営基盤の脆弱性が顕在化していることに加え、請負事業の減少に伴い、取扱高が伸び悩むなど経営環境は依然厳しい。

これからは、従来の請負事業に依存せず、集約化や森林作業道の整備による施業コストを抑えた効率的な利用間伐事業等に取り組むことが、将来に向けた安定的な事業量の確保、地域の森林整備の推進及び木材安定供給体制の確立にも繋げていくことになる。

 

 

 

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

林業やまなし2016 No.211 『能力評価システムについて』寄稿しました!

2016年04月19日 | Weblog

山梨県林業改良普及協会発行「林業やまなし2016 No.211号」に北都留森林組合が取り組んでいる『能力評価システムについて』寄稿しました!

http://media.wix.com/ugd/6380cb_c860b960a8ad40a9b5b20b48347880c8.pdf

 

 

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

【森林・林業基本計画(案)】について

2016年04月18日 | Weblog

林野庁で検討している【森林・林業基本計画(案)】を通読しました。

http://search.e-gov.go.jp/servlet/Public?CLASSNAME=PCMMSTDETAIL&id=550002285&Mode=0

(パブリックコメントは受付終了)

基本的に書かれているとおりであり、そのことをいかに実現していくか、業界ひとりひとりの努力にかかっています。

「林業の持続的かつ健全な発展に関する施策」の中で、

『林業の持続的かつ健全な発展を図り、森林の有する多面的機能の持続的な発揮に資するため、相当程度の事業量を確保するとともに、高い生産性と収益性を実現し、森林所有者の所得向上と他産業並みの従事者所得を確保できる林業経営の育成を目指し、森林施業の集約化、低コストで効率的な作業システムによる施業の実施経営感覚に優れた林業事業体の育成林業労働力の確保等の施策を推進する』とある。

日本の森林は、1000万haを超える人口林、そのうち10齢級以上が半数以上。年間成長量8000万m3で国内年間木材需要総量7000万m3を超えている。

そんな中、もう一度林業経営というものを見直し、【森林・林業基本計画(案)】を実現するために努力しなければならないときにきている。

課題は沢山ある。

「これから人口減となる国内で木材需要をいかに拡大していくのか」

「木を消費者に使ってもらうために何ができるのか」

「これまで木が使われてこなかったところにいかに木を売り込んでいくか」

「3階建て以上の非住宅建築物の木造化推進」

「床材を木質化推進することで需要拡大」

「原木の安定供給体制の確立」

「伐採できる森林を確保し、計画的かつ柔軟に伐採作業を進められるように路網整備推進」

「素材生産の生産性向上」

「山元と川中・川下が運命共同体としてサプライチェーンを築き、安定供給の信頼関係を新たに築くこと」

「再造林が持続的林業のために必須であること」

等々

それでも今、この変革ときに林業に携わることができることに感謝し、今できることに全力で取り組んでいきたい。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする