北都留森林組合blog

森林組合の毎日を日記でご紹介していきたいと思いますのでお楽しみに!

ペレタイザ見学会開催

2006年01月27日 | Weblog
北都留森林組合小菅事業所内にて、北都留管内の関係者にお集まり頂き、ペレタイザ(木質ペレット製造機)のデモ見学会を開催しました。

今回見ていただいたのは「プジ・ペレパック」(富士鋼業)の製品です。
ユニット一体型造粒機で省スペースにペレタイザー、搬送コンベア、空気冷却機、集塵機などが一体化されたものです。


30名を越える方々が集り、小菅事業所で製造されたオガ粉を実際にペレットにしました。

将来的に、この北都留地区で、木質バイオマスエネルギーを生産し利用していくことができるか?これから調査・研究を行っていきます。

多くの皆様からのご支援、ご助言を頂きながら進めて参りたいと思います。
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雪が降りました!

2006年01月23日 | Weblog
この土日にかけてこちらでは雪が降りました。
10~15cmくらいの積雪です。

寒さのせいでしょうか、また木花(木の枝葉に雪が咲いている状況)が綺麗に咲いています。早く落ちてくれると有難いのですが・・・

今週は、1週間寒い日が続くようです。
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かながわ水源環境保全・再生県民シンポジウム開催

2006年01月21日 | Weblog
□「かながわ水源環境税保全・再生県民シンポジウム」参加報告

日時:平成18年1月20日(金)18:30~21:00
場所:神奈川県横浜 新都市ホール
内容:
◆松沢知事挨拶
◆映像上映「かながわの水源環境を考える~かけがえのない水資源を次世代へ」
◆基調講演:横浜国立大学大学院国際社会科学研究科長 金澤史男氏
◆パネルディスカッション
(有)川又林業代表 川又正人氏、NPO神奈川県自然保護協会理事長 新堀豊彦氏
桂川・相模川流域ネットワーク代表 長谷川朝惠氏、千葉大学理学部教授 佐倉保夫氏
コーディネータ:金澤史男氏

◆松沢知事挨拶
・水源税は県政の最重要課題である
・平成19年度からスタートするが、県民会議方式を採用して、多くの県民参加のもとですすめていく
・背景の説明
昭和13年相模ダム建設し60年にわたり4つのダムをつくり水源開発を進めてきた。
水の需要に対応して、水確保に努めてきた先人の知恵
近年、ダムの水質汚濁、土砂流入が問題となってきている
岡崎知事時代より公的支援による森林整備を神奈川県はすすめてきた
自分たちの水は自分たちで守る
水源地が再生可能なうちに手をうつ必要がある ⇒ そこで「水源環境税導入」
・今後20年間の取り組みが「施策大綱」、5ヵ年計画が「実行五ヵ年計画」
・38億円/年の税収は安定した広く薄い県民税の超過税方式を導入(950円/人)
・基金も設立し、常に中身は見直していく
・正確に効果を把握するのは難しい。状況をみて柔軟に変更していく
・県民会議を設置しそこで議論していく
・若い人からも多くの提言を頂いており、施策に反映させていく

◆ビデオ上映「かながわの水源環境を考える~かけがえのない水資源を次世代へ」
・地球は70%が水に覆われている
・上流の森林(適切に管理されずに荒廃が進んでいる)
・神奈川県の水源林整備事業の紹介
・丹沢大山総合調査⇒鹿害による天然林の表土流失
・相模湖⇒アオコの映像
・清川村の森林ボランティア活動

◆基調講演:横浜国立大学大学院国際社会科学研究科長 金澤史男氏
・38億円/年でも大きな効果を生む税である
・水源税はツボのようなもの。それがきっかけで劇的な変化が起きる
・効果は4つある
①行政の意識改革・・・県民の意志を基盤とした合意形成
②議会の意識改革・・・当初の20事業を12へ減らした。とことん議論の結果(本気で考えた)
③NPO、県民意識の改革・・・これまで提案までするが結果の責任はとらなかった。これからは県民会議で行政、議会とともに一緒に参加、行動していく仕組ができた。
④研究者の意識改革・・・今の知恵、科学を総動員して取り組んでいく
・大気の問題が大きい(アオコの原因も大気中のチッソ、リンが含まれていることも原因)
・山梨県へ税導入がだめとなったのは今後問題になるのではないか
・水源税は全国で9県成立(今後8県が導入予定)
・地方が時代を切り開き国を動かす時代

◆パネルディスカッション
(川又)山北町・指導林家
・神奈川県内では素材生産はほとんどしていない(採算が合わなくできない)
間伐は年間12万本、200HA実施
・神奈川県の人工林は40,000HAある
・売値スギ1万円/m3、搬出1万2千円~1万7千円/m3でやればやるほど赤字
・木材は輸入できるが豊かな自然環境は輸入できない
・林業は自然に若干の負担をかけるのは事実だが、自然環境に負荷はかけない
・豊かな自然環境の上に成り立つ仕事が林業である
・森林教室を開催している。(丹沢湖)、枝打ち、間伐、木工、沢登りなど年間350~500人を受け入れている。今年で6年目、森の恵みを分かちあう
・年間10億円くらいのお金があれば神奈川の山はきれいに整備できる
横浜スタジアム(面積2HA)の年間維持費が8億円といわれているこの数字と山にかかる経費10億円/年を比べてみてほしい(けして高くないと思う)
・夏場の仕事がない!ため林業労働者が200人(神奈川県)と激減している

(新堀)NPO神奈川県自然保護協会理事長
・丹沢のブナが1980年代頃にだめになった(大気汚染が原因)
・3回目の調査を今行っているがさらに悪化している(今度は鹿害が原因)
・林床下草が鹿により食べられ土砂流失(人工林だけでなく天然林も表土流失)
・蛭が岳の水量は1/3となってしまった
・38億円/年ではまだまだ足りない!


(長谷川)桂川・相模川流域ネットワーク代表
・10年前から水源税導入を訴えてきたがやっとスタートラインに立てた
・川がそこにあることを大切にしたい
・県民にわかりやすい絵を描くことが大切
・持続可能な地域とは何かを考えて取り組んでいきたい
・山梨県民の参加もあるべき
・情報をあつめ、発信していく機能を県民会議に持たせたい


(佐倉)千葉大学理学部教授(元日本地下水学会会長)
・地下水はみることができない
・権利、利用権の問題を考えていきたい
・地下水はどこにでもある。連続してある。
・地下100mの地下水は数100m近辺から集まる
・高さが地下水を動かす原動力である
・地下水を利用している企業に対しても地下水=公水であるということで対策を考える必要あり

(水野)県政モニターOB会会長
・共通認識を持ちたい
・県民と行政が協働して新しい時代をつくっていきたい
・税は出す、しかしその使い道を皆で議論、点検できる県民会議を
・この水源税が成功するカギは県民会議のありよう、組織、運営にかかっている
・メンバーには現場をよく知っている人にも入ってもらうべき
・子供たちの参加も

(新堀)NPO神奈川県自然保護協会理事長
・山の現場を知ることが大切
・この山に生命の泉があり、これが自分たちの生活に直結していることを理解する
・山梨県のことを考えないのはおかしい!
・山梨県は小さな県であり財政的に厳しい、桂川をきれいにしなければ相模川はきれいにならない

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森林の仕事ガイダンス・共同説明会 開催

2006年01月19日 | Weblog
全国で森林の担い手就業相談会が開催されます。

<東京>3月4日(土)と5日(日)
池袋サンシャインシティ文化会館

全国の詳細はこちら
www.ringyou.net/

なお、山梨県林業労働力確保支援センターで随時ご相談も受付けています。
山梨県:(財)山梨県林業公社 甲府市丸の内1-9-11(県民会館内)
電話055-230-1400
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四万十通信メルマガ紹介

2006年01月19日 | Weblog
北都留森林組合と情報交換を続けております高知県の中村林務事務所発行の精力的な情報発信をしているメルマガをご紹介します。
林業問題、森林問題、関心ある方はぜひご購読をお勧めします。


(四万十通信)133
【中村林業事務所】

『木の産業づくりと森の再生プラン』への意見

            (中嶋健造・わしの里 元気村代表)
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

■プランの考え方や構成ですが・・・、

 今まで取り組んできたことと、内容が変わっていないように思い
ます。「これまでの延長線上には、未来はない」との考えからの、
プランづくりが必要ではないでしょうか。大きい方向転換なしに、
木の産業(バイオマス産業)づくり、森の再生は難しいのではない
かと感じます。

 プランでは、木の産業づくりは、林業・木材産業の見方しか入
っていません。(若干の、観光面からのアクセスはありますが)
これでは、従来型といわれても仕方ありません。地域の農業や生活
産業、歴史とリンクさせた新たな利活用策(或は昔の利活用方法)、
そして、これらを地域システムとして考えていく必要があると思い
ます。

 行き詰まっている従来型は山村(木材産地)から都会(消費地)
へものや情報が一方通行の林業システムです。循環がなく、余分な
ものは簡単に廃棄され、一部の者のみが得をするシステム。これを
根本から変革し、ものと情報が循環し、無駄が少なく、小さい規模
でも維持されるようなシステムでないと、木の産業の再生はないの
ではないかと考えます。

 森林整備面も多面的機能を発揮させるための整備方法やステップ
はどうあるべきか。地質や地形、渓流や河川、植生という基本的な
ことや水源涵養力や土砂流出。このようなことと林業との関係を、
考慮され実施される必要があると思います。

 例えば、災害の少ない山とはこの地域ではどのような山なのか、
環境にやさしい森というのはどのような森なのか、そういう山や森
づくりは、どのようにして行うのか、昔の人はどのような工夫をし
ていたのか、等々。

 水源涵養力の維持、谷や川の保全、植生や動物との良好な関係、
野生動物の害獣化を少なくさせる等の研究や実験を工夫しながら、
実施すべきと思います。そういう方向性なしに軽々しく整備されて
しまうと、これまでの繰り返しになる危険が高いでしょう。

 そのような方向性やシステムがないままプランが作成され、これ
までの手法により木の産業づくりや森づくりが実施されることに、
非常に不安を感じます。

 「災害を受けた山を5年以内で復旧」という項目がありましたが、
安易に砂防や治山工事に走られるのは妙に不安です。きちんと自然
のあり様、起因・原因を見つめ、最もよい整備なりの方法を究明す
る姿勢を見せてほしいと思います。

 先にも少し述べましたが、このプランには、地域の文化・歴史、
生活という面からの検討や展開が盛り込まれていません。他の産業
との連携や地域循環システムとして考えていくことがキーではない
かと思います。

 ともかくこの素案は、生産性や効率追求型のプランといわざるを
えません。この手法は、近代日本を形作ってきたものには、間違い
ありませんが、現代の日本では、あらゆる産業、あらゆる社会生活
でひずみを引き起こし、行き詰まりの原因ともいわれています。

 スローな文化が復活してきているのも、この反省のためです。
「スローな産業」(文化・歴史・循環を大事にした産業)も次第に
形になってくるものと思います。その基礎になる伝統的な技術や
文化が高知にはまだまだ残っていると思いますが。


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【編集・発行】  高知県中村林業事務所
<ブログ版> http://kawauso100.exblog.jp/
<ブログ・フォーカス> http://shimanto.exblog.jp/

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門男(かどおとこ)

2006年01月17日 | Weblog
北都留(きたつる)森林組合があります山梨県北都留郡には「門(かど)道(どう)神(しん)」という古くから伝わる伝統行事があります。これは、門男(かどおとこ)・門女(かどおんな)とも呼ばれております。
ごらんのように60cmほどにきったカツンボウ(ヌルデ)とういう木に人間の顔を描き、農器具や穀物の穂をかたどったものを持たせた人形ですが、山の神のお使いの山人で山の幸をもたらすとされています。
 また、養蚕とつながる風習とも言われてます。山梨県上野原市西原(さいはら)では、小正月に合わせて1月11日に山からヌルデを切り出し、1月13日夜に門男づくりをおこない、1月14日に各戸の門前に飾り付けます。
 この時には大切な穀物であったアワとヒエの穂をかたどったアーボ・ヘーボと呼ばれている同じヌルデの木の枝で作ってお供えします。
 ヌルデの木を切り出す1月11日は、他人の山でも木を切り出してもとがめられることはないという決まり事もあります。
 門男を飾った家には、病気や悪霊を追い払うことができる魔よけ効果もあると言い伝えられております。
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「森林で働く」ぺりかん社(大成浩市著)の紹介

2006年01月13日 | Weblog
『なるにはBOOKS』ってシリーズはご存知でしょうか?
ペリカン社という出版社で出されている将来なにになりたい?といういろいろな疑問に答える職業案内シリーズなんです。全国の中学校や公共図書館にシリーズで揃えられている有名な本なんです。

そのシリーズは120巻を越えて様々な職業が紹介されているのですが、なんと今まで林業がなかったんです!やっと林業が職業として紹介されました。
北都留森林組合もP26~P35にわたり「森林の現場は体力勝負!-森を育てる仕事」として紹介されています。ぜひ一読下さい。

著者の大成浩市さんの手紙をご紹介します。
「これまで森林で働く仕事に親しむ機会のなかった中・高校生の読者にも仕事の魅力、やりがいなどが生き生きと伝わる内容に仕上がったと存じます。・・・
森林をつくり、育み、守り、伝えていく自然の恵みを活用する仕事人である林業技術者、炭焼き職人、製材作業者、きのこ生産者、インタープリター、木工職人、猟師、森林インストラクター、樹木医・・・を紹介します。」

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オークビィレッジの紹介

2006年01月12日 | Weblog
稲本正さんが代表を務める「オークビィレッジ&どんぐりの会」をご存知でしょうか?
昨年、その稲本正さんが校長を勤めるトヨタ白川郷自然學校で「森林環境教育戦略会議」が開かれました。(北都留森林組合も林業の立場から発表させて頂きました)
その会議についての稲本正さんの手紙の一部をご紹介します。

「会議でテーマに上がりましたが、京都議定書の中の温室効果ガスを2020年までに1990年と比較し6%削減するという目標のうち、3.9%は森林による吸収です。これを実現するためには、森林を整備し、それによって出てくる木材を有効利用した製品をつくり、販売したお金を植育林に寄付金として返還するというサイクルを本格化することが必要なのではないでしょうか。私どもは、オークビィレッジおよびドングリの会の活動で、先に述べたサイクルを「木の循環プロジェクト」という名称で実践しております。皆さんもいろいろ試していらっしゃるかと思いますが、今後も情報交換をし、お互いに共生進化したいと思っております。」

この木の循環プロジェクトは大変素晴らしい取り組みであり、林業界も積極的に協働していくべきだと考えております。
オークビィレッジさんの活動が大きなうねり(ムーブメント)となり、日本全国へ拡大することを願っております。もちろん、出来る限りともに行動できればと考えております。

●オークビィレッジHP
http://www.oakv.co.jp
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「国産材に期待する」(日刊木材新聞より)

2006年01月05日 | Weblog
●平成18年1月1日の元旦特集記事より抜粋
「・・・鉄や原油のように自給できない資源は国際価格の高騰にも追随していくしかない。しかし、日本は森林蓄積量37億立方メートル(2000年)と世界でも有数の森林資源保有国であり、十分に自給できる背景を持つ。
 ただ、長期にわたる国産材需要の低迷、林業専業労働者の激減などで森林資源は荒廃が進み、素材供給体制も低下している。確かな国産材時代を実現するには山元から抜本的な整備が求められ、供給態勢についても中小林家の恣意的な出材にまかせるのではなく、大規模で合理的なシステムを構築する必要がある。
 森林資源は円滑に循環させてこそ価値を高める。森林資源の循環こそが地球温暖化防止で最も有効であることはいうまでもない。・・・」

山元から抜本的な整備・・は現場でも非常に感じているところです。
「山主さんの恣意的な出材」には少々わがままなといった誤解を生じかねますが、計画的な安定的な供給体制を山側も整えていかなければなりません。伐っても山主さんへお金が行かないくらい市場での価格が低いため、山が循環していかないのも事実です。物には適正な価格があると信じているのですが・・・

ひとつひとつの小さな山村や森林組合では大手ハウスメーカーの希望する注文数に応えることができませんが、地域で連携を取ることによって対応できる道も開かれると思います。また、中小工務店などと顔の見える関係を強化することによって、地域の材を地域の方(もしくは下流域の方)が消費する連携を構築することができれば全国の森林や山村の問題が解決していくことができるのではないでしょうか。
森林組合には山元と工務店や市場、施主を繋ぐ重要な役割があります。
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謹賀新年

2006年01月05日 | Weblog
新年明けましておめでとうございます
本日より平成18年度の業務を開始いたしました。
本年もどうぞよろしくお願い致します。
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