太宰府木うそ保存会

木うその技術伝承と原木育成を目的とした会です。木うその歴史や会の活動内容などを紹介します。

人吉のきじ馬と花手箱の由来 ~平家落人伝説~

2010年06月05日 | 人吉のきじ車
人吉のきじ馬と花手箱には平家落人伝説が関わっています。




きじ馬の原木は昔は「ホウノキ」で作られていましたが、現在では入手しやすい
「桐の木」を使っています。


木は伐採した後、皮がついたまま一定期間乾燥させた後、使用されます。
ナタで成形し、車のつく部分を加工します。
この部分の加工方法は大工が家を建てる工法に似ていて、木地師の伝統を
受け継ぐものです。この工法を伝承しているのは住岡工房だけです。


車部分は松の木を使っています。
しかし、近年松くい虫の影響で入手が困難になっているそうです。
どこも原木の確保は切実な問題です。


2代目住岡忠嘉さんはきじ馬の伝統技術を伝えるために、絵付体験を教えに
地元の小学校などに出かけられています。
人吉のきじ馬は3代目の後継者が育っていて、末頼もしい限りです(^^)

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人吉花手箱絵付体験 

2010年06月03日 | 人吉のきじ車
人吉のきじ馬に続き、花手箱も絵付してみました。

人吉では毎年2月に行われるえびす市では、「きじ馬」を男の子、
「花手箱」を女の子へのお土産として買って帰るならわしがあり、
古くからこの二つの工芸品が作られていました。


まず、絵付する手箱を選びます。
これは下地に白色を塗ってないタイプです。木目を生かした手箱ができます。


結局、白色が塗られたほうに絵付しました。
きじ馬同様に、まず黄色から塗って行きます。椿の花芯と葉のライン。


次に赤で花弁、緑で葉の順に塗って行きます。
重ね塗りに適したターナーのネオカラーを使用しているので、葉の模様も
綺麗に塗ることができます。


箱の縁を黒く塗り、ようやく出来あがりです。
きじ馬よりも塗るところが多くて、なかなか塗りがいがありますよ。


工房に置かれていた花手箱。
よく見ると、花の数に違いがあるようです。

花手箱もきじ馬同様、体験時間は約1時間で、料金は1000円でした。
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人吉きじ馬絵付体験 その2

2010年05月29日 | 人吉のきじ車

工房へは人吉クラフトパークから車で5分くらいの場所にあります。
人吉市内へ向かう国道219号線のローソンのある交差点付近の黄色い看板が目印です。


突然の訪問にも関わらず、工房で絵付体験をさせていただくことになりました。
絵付するものはきじ馬と花手箱の二つがあり、どちらかを選ぶことができます。
まず、きじ馬の絵付開始!


絵付に使うきじ馬は、前もって木地に白色が塗られています。
そこに模様が鉛筆で書き入れてありました。
使用されていた絵具はターナーのネオカラーというのを使われていました。
これは人形の絵付などにも使われる画材で、重ね塗りに適してるようです。


まず、黄色部分を塗って行きます。くちばしと尾羽部分、花芯を表現します。
住岡工房では木地を住岡忠嘉さんが作り、絵付は奥様がなされているようで、
絵付は奥様に教えていただきました。


次に赤色ですが、背中の三角部分を塗るのが以外に難しいのです。
尾羽を塗るときじらしくなってきました。


次は緑色。これも綺麗に三角に塗るのが難しく…


最後に目と耳部分、「大」を書きいれて、色塗りは終了です。


くちばし部分に棕櫚の葉を結びつけます。


ようやく出来あがりです。奥にあるのが見本のきじ馬です。

所要時間は約1時間、体験費用は1000円です。
ここは木鷽と同じですね。
続いて、花手箱の絵付も体験しました!



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人吉きじ馬の絵付体験 その1

2010年05月28日 | 人吉のきじ車
人吉クラフトパークには展示館の他に、焼酎館や伝承館、民芸館などがあります。
その一つ、民芸館ではきじ馬の絵付体験ができます。


入り口にはこんな大きなきじ馬が置いてあります。
「ご自由にお乗りください」 乗馬もできます。


民芸館の入り口にはきじ馬と花手箱の由来の看板があります。

クラフトパークを訪れた日は竹トンボの絵付体験だったので、ここでは残念ながら
きじ馬の絵付体験ができませんでした。
しかし、きじ馬職人さんの工房がご近所だったので訪ねてみることにしました。
きじ馬職人、二代目住岡忠嘉さんの工房へ…。

住岡工房
熊本県球磨郡錦町西104-1 tel/fax(0966)38-1020


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