平成26年3月22日(土)午前9時。
開館前の九州国立博物館内研修室ではシンポジウムの資料準備が続けられています。
研修室の片隅には大分県玖珠町からお越しいただいた大野原きじ車保存会の皆様が
到着され、大倉副会長とご歓談中です。
九州国立博物館エントランスホールには早くも見学者がちらほら。
午前9時半から受付が始まり、いよいよシンポジウムが始まります。
まずは、木村甚治教育長からご挨拶を賜りました。
太宰府市での植樹活動についてお話いただきました。
次に会長から開会のご挨拶をいたしました。
太宰府木うそ保存会広報部鳥で春日市文化財課の柳智子さんが「木うその伝承と変容」
と題して、講演を行いました。
全国の木うそ分布図からそれぞれの地方の木うそが紹介されました。
全国に分布する木うそは太宰府の木うそ400年の歴史が大きく影響し、そのほとんどが
太宰府から伝播し独自の変容を遂げた「さいふうつし」の木うそであることが報告されま
した。
太宰府から伝播した木うそは素材や職人、道具、神事を行う人々の思いなどが、その地域
の形を創りだしました。それが「地域のチカラ」です。
最後に、消えゆく木うそたちを紹介し、課題を提起して発表は終了となりました。
つづく…