古布・和布・ちりめん細工と和の暮らし

縮緬細工をはじめ、和布、古布を使った小物作品の紹介。
着物、和の暮らし、鳥にまつわる生活雑感をつづる。

裄直し

2008-05-10 16:25:14 | 着物・帯
アンティークやリサイクルの着物で一番要望が多いのが裄直しです。最近の人はみな手が長くなったため?いえいえそれもありますが、近頃では着物は日常着ではないので次第に裄も丈も長めにぞろりと着るようになったから。昔は袖から手首の丸い骨がぎりぎり見えるくらいの長さが良しとされていて、それより長いのはお女郎さんみたいと嫌われていました。私も若い頃は裄丈一尺七寸、身長も160cm以上あって大柄だった祖母や母の着物も同様でした。今では私の着物は裄丈一尺七寸八分で作っていますし、祖母や母のお下がりの着物たちも丈や身幅はそのままで良しとしても裄は暇をみて直しています。(左ぎっちょの私、指貫は中学生時代からの愛用品)

単ものなら袖を外しても簡単に直せます。両方一度に外すと左右を間違えやすいので片方ずつ。大島や小千谷などの紬類はスジも消しやすく綺麗な仕上がりです。

単に較べて袷は少し手間がかかります。最近ネットで知り合った方が格安で裄直しを引き受けてくれ、大いに助かっています。肩幅と袖幅も出して頂いて、3枚頼んでも1万円以内で納まります。それなら自分で直すよりは…ネ。仕上がりもとても綺麗です。(トップの写真)

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