それ、問題です!

引退した大学教員(広島・森田信義)のつぶやきの記録

桜田大臣、3分遅刻と野党の対応

2019-02-21 22:10:52 | 教育

 2月21日の衆院予算委員会に、例の桜田大臣が、出席を求められた時間に遅れ、野党が反発して、審議ストップになったという。
 また、あの大臣かと思いつつ、どれほどの遅刻かを確認すると、3分だそうだ。反発した野党が審議に応じるまでに5時間を費やし、2019年度予算案の通過は、予定よりも遅れることになった。
 大事な委員会に遅刻などもってのほかだが、桜田大臣ならやりかねない。が、しかし、審議の内容の重要性と3分の遅刻の問題の軽重を勘案するとき、野党は、5時間もの審議拒否をするべきではなかった。審議開始の最初に、議長による注意と、質問者による皮肉の一つ、二つという大人の対応でよかったのではないか。大臣を貶める効果というよりも、野党の対応の拙さが浮き彫りになってしまったのではなかろうか。

 「悪夢」問題でもめたり、今回の審議拒否等、どうも野党の対応の稚拙さ、国会議員としての責務(というより常識)の認識レベルに問題のある事例が続く。与党が目を覚ますためにも野党に、まずは覚醒してもらいたい。


大型ペット キリンも値上げへ

2019-02-21 00:30:29 | 教育

 ネットニュースの見出し一覧を見て、ぎょっとした。次のようなニュース・タイトルがあったからである。
 「大型ペット キリンも値上げへ」
 犬や猫のように、とうとうキリンもペットの仲間になり、その価格が上昇してきているというのだろう。どんな人達が、どんな所で飼育しているのだろう。そもそも現在の相場とはいくらくらいなのだろうかなどと、様々に想像してしまった。
 ところが、ニュースの詳しい内容を見ると、「キリンも『大型ペットボトル値上げへ 『生茶』『午後の紅茶』など」という飲料の値上げニュースの見出しであった。ネットのニュース一覧は、表示スペースも貧弱であるから、短縮する必要があるのだろうが、短縮にも作法というものがある。こういうことは、最近の新聞の見出しにも少なくない.記事本文を読まないと意味不明の見出しがしばしば存在し、いらいらする。
  テレビドラマのタイトルなども、平気で短縮する。「わたおに」「逃げ恥」など平気で短縮する。(NHNの朝の連続ドラマは、不思議なことにタイトルの短いものが多く、短縮不要であるが)短縮の法則がありそうであって、出たとこ勝負のようである。
 「けいたい」なども「電話」はカットされている。「携帯ラジオ」などは、歴史があるのに、部外者的扱いである。他にも携帯品は数多いが、今や、携帯(ケイタイ・ケータイ)=携帯電話である。
  外国の地名も、平気で、でたらめに短縮する。ロサンゼルスを「ロス」などというべきではなかろう。東京を「東(トウ)」というようなものではないか。
 そもそも、なぜ、我々は、長い表現を短縮しようとするのだろうか。短くても他者に通じるものなら、短いほどよい、時間やエネルギーの節約になるという面はある。しかし、それなら、なぜ最初から簡潔な表現法を用いなかったのだろうか。ドラマ名などは、意図的に長大なものにしている例も少なくない。こういう場合は、せっかく長いタイトルを付けるという工夫をしたのに、短縮されてしまっては元も子もない、つまり命名者にとっては不本意なことであろう。
  私たちは、何を急いでいるのだろう。SNS(こういう横文字の短縮表示もできれば避けたい)は、コミュニケーションを、容易かつ多様にした。しかし、表現したり、やりとりしたりする情報量も、大急ぎで、早口で表現したり受け取ったりしなくてはならない状況になっているのだろうか。ゆっくりと正確にコミュニケーションをする余裕のない社会に生きているのだろうか。
  だれだったか忘れたが、「今日は忙しいので、短い手紙は書けません」という表現をしていた作家がいたが、それは正しい姿勢だと思う。短い表現は難しいのである。すぐにできそうなことは、ゆっくりと、正確に表現し、理解するということだろう。