それ、問題です!

引退した大学教員(広島・森田信義)のつぶやきの記録

小鳥の巣箱の穴の大きさ-DIY奮闘記-

2019-07-26 15:46:55 | 教育

 連れ合いに頼まれて、小鳥の巣箱を作った。

 ホームセンターで板切れを買い、工具は自宅にあり合わせのものを利用したが、穴あけに苦労した。ドリルを使用すれば一気に穴があくらしいが、巣箱用に,ドリルの先端工具を購入するわけにも行かない。太めのドリルで穴をあけ、これまたありわせの、やや細目の刃のノコギリで、丸くなるように努力したのだが、これは大変な仕事であった。後に、穴は,必ずしも円形でなくても良いらしいと知ってがっかりしたが、ともかくも、キツツキの根気を想像しながら自らを鼓舞しつつ作業を進めた。

 穴の特徴は,形だけが問題ではない。直径(大きさ)をどうするのかということもある。ネットで調べると、シジュウカラ類は28㎜で、30㎜になるとスズメが入り込むという。スズメのための巣箱など御免こうむりたいので,わずか2㎜差の28㎜を目指す。いやはや小鳥の世界も精密な思考で支えられているものだと感心した。

 庭先のカツラの木に取り付けて,仕事を完了。なんとも疲れる仕事であった。

 翌日は、大型の網戸の張り替え。特殊構造の網戸に翻弄され。疲労困憊。DIYなどタカがしれていると思っており,こなしてもきたのだが、いやいやなかなか大変なものもあるということが身にしみて分かった。


政治への関心度-有権者およびメディアの問題-

2019-07-22 16:14:42 | 教育

 今回の参院選挙の投票率は48%台であることが分かった。つまり全国の有権者の半分以上がそっぽを向いていたということになる。こういう国民の態度に問題はある。政治への無関心は、いずれ自分たちに跳ね返ってくることはその通りで、選挙にそっぽをむくことがよいことではないということくらいはわかっているはずである。投票に行かない有権者を攻める理屈は了解できる。

 では、なぜ投票に行かないのであろうか。端的にいうなら、政治に魅力や切実さがないからである。地方の小自治体の議員には立候補する者が少なくて困っているところもあるらしい。しかし、楽しいイベントなら、大挙して押しかけるし,数日前から泊まり込みで行列を作って参加する人々もいるし、連日の球場のあの騒ぎを目にすると,国民一般が白けている訳ではないことが分かる。

 本日、つまり参院選の翌日、安倍総理の記者会見があった。同じ時刻に,吉本興業の幹部による「半社会勢力の主催する会に所属芸人が出席していた問題の取り扱い」に関する記者会見があった。総理の会見を報じているテレビ局はNHKのみで、他の民放各社は、吉本興業による会見の生放送ばかりを報じていた。

 メディアのこういう姿勢は、視聴者の意向を忖度したものに違いない。その意味で、政治が魅力のない存在であることを証明するものである。が、しかし、そのことを理解した上でなお、メディアの情報収集と情報提示の姿勢にも問題があることを指摘しないわけにはいかない。選挙というイベントは、その結果は判明したが、政治そのものは新しい布陣で、新たにスタート・ラインに立ったに過ぎない。「祭りの後」ではない。新しいイベントの直前であるかという状況下にあるのである。メディアは、このこと認識する手がかりを提供する役割を果たすべきではなかろうか。「投票に行こう」という空しい呼びかけをするよりも数段有効なはずである。

 1票の格差のある選挙は無効であるとの訴訟を弁護士団体が起こした。憲法違反という理由である。その前に、投票率48%台の選挙の有効性は問題にならないのか。 


低投票率

2019-07-20 22:46:21 | 教育

 

 10代、20代、30代の投票率が低いという。

 原因はいろいろあろう。街中で、21日は何の日?と訊かれて、「???海の日?」などの反応を見るとげんなりするが、テレビの政見放送の内容にもがっかりする。無理矢理作り上げた公約、気宇壮大、大風呂敷、空疎な叫びなどは、有権者に信用されていない。若い世代も敏感にそれを察知しているに違いない。

 若者を教育するだけでなく、政治のあり方にメスを入れることを考えてはどうか。メディアは、表面的なこと、現象的な事象に走るのでなく、本質的な問題の掘り下げをして、政界の現状に揺さぶりをかけてもらいたい。あまり期待はしないが、切に願ってはいる。

 そもそも、投票率50%(有権者の半数以下しか参加していない選挙)など無効にすべきではなかろうか。

 先日、期日前投票に行ったが、受付で、「選挙区と比例区がありますが、両方、投票されますか?」と訊かれて驚いた。片方だけ済ます人もいるのだろうか。

 投票日に18歳になる若者は、投票日前であれば、「期日前ではなく,不在者投票になる」とされているが、いろいろ調べても、論拠が分からない。

 もうすぐ、,開票の馬鹿騒ぎが始まる。開票時間の直後に(というより「同時に」)「当確」を出すという有権者を愚弄する行為もやめて欲しい。


報道姿勢-公選法違反では?

2019-07-06 18:33:02 | 教育

 参院選公示から間もない新聞に,いつもの通りいかがわしい記事が載っている。

 広島県選挙区は、定員2名。立候補者7名。立候補者を,仮に、A、B、C、D、E、F、Jとしておこう。投票前の票獲得可能性は、私たち有権者にとっては,後援会や親戚など、地縁、血縁でもないかぎり、不明であるというのが正しいのであろう。

 今朝のM新聞では、次のように言う。 「A優勢、B、C横並び」  D以下は,戦線に参加すらできていないのか。

 こういうマスメディアの選挙への介入は、いわばDからJまでのポスターをはがして回るに等しい行為ではないか。これは,明確な違反行為である。軽視された候補者は、その違法性を告発すべきではないか。

  開票が始まると同時に、「当確」情報を報道するというよいうな有権者を馬鹿にするよいうな無神経な姿勢も控えて欲しい。掘りさげるべきもっと重要な問題はないのか。早ければ早いほどいいのは地震の警報、気象情報等であって、当確に数時間かかろうが、翌日になろうが、有権者の多くは気にしていない。

 選挙カーによる無意味な訴えも空しいが,テレビ、新聞の底の浅いは報道も鬱陶しい。 


適正価格

2019-07-04 15:21:29 | 教育

 後期高齢者になって、とんと買い物をしなくなっている。経済の活性化に何らの貢献もなしえていないことを実感するこの頃であるが、しかるがゆえに,冷静に,商品の「価格」なるものについて考えることができた。

 昨年、論文の一部を収録したCDを作成した。著書にする煩わしさを避けたのであるが、CDの表面には、論文名や著者名等の印刷が必要になる。かねて購入しておいたインクジェット・プリンタのレーベル・印刷機能を使って,首尾良く仕上げた。今回も引き続きその方法で印刷をと思ったところ、あいにく「インク切れ」の表示が出た。インクカートリッジを求めに,近くのホーム・センタ-に出かけて驚いた。「純正」と称するそのインクの価格の高額であることにである。

 いずれのメーカーのカートリッジの価格も大同小異で、高い。純正品を6色セットで購入すると、安価なプリンタ本体と、ほぼ同額になる。プリンタを買った限りはインクを購入せざるを得ない。ユーザーの弱みである。こういうユーザーのために、サードパーティから、「互換」製品なるものが提供されている。これは安価でいいが、品質は様々で、しかも故障した場合には、プリンタの保証適用外となる。

 プリンタとインク価格の関係を、乱暴にたとえるなら、乗用車にガソリンを給油したら、1回か2回で車の価格を凌駕する費用がかかったというに等しい。どんなに高くともガソリンなしの乗用車は、ただの大型ゴミである。互換インクメーカーが、純正の三分の一程度の価格を設定できるのなら、純正にできないはずはない。場合によっては、さらに低い価格の設定が可能なのではなかろうか。

 このところ携帯電話業界で価格を下げる試みが続いている。いちいち、市場問題に、「お上」が出てきて口を出すのはいいことではなかろうが、政府は、ほぼ40パーセント値下げが可能と試算している。価格は,需要と供給で決まるはずだが、供給側の独占・寡占状態があるかぎり、ユーザーの論理は無視される。これまで、明らかにもうけすぎていたのである。ユーザーも企業の手の内に取り込まれて、必要でもない機器やソフトを購入し、長時間使いまくり、通信費に、従来は考えもしなかったほどのお金を使っているのである。結果として,ライフ・スタイルまで変質することになった。携帯・スマホに関しては、ユーザーはもう少し厳しく、賢明になる必要がある。

 一方で、100円ショップで驚くことがある。多種多様な商品のほとんどが100(108)円という低価格であることだ。製造業者の納入価格は、どれほどだろうかと心配にも気の毒にもなる。おそらく、製造現場は、低賃金で過酷な労働環境であろう。多くは労働力が豊富で低賃金の国や地域での生産であろうが、ああわが身が生産者であったなら、勤労意欲を失う恐れがある。安いのがいいとは限らない。安全、安心の商品開発のためにも、適正かつ合理的な価格設定が身近な経済の基本であってほしい。現に100円ショップでも、200円、400円などの商品も扱っているではないか。