MLBの試合で、ファールボールが4際の少女を直撃してけがを負わせ、昨年は、高齢女性が死亡する事故があったという。
テレビで観戦していて、鋭いファールボールが観客席に飛び込むたびに、観客はうまく避けたであろうか、あの石のような硬球が直撃したらただでは済まないぞと肝を冷やすのだが、大抵の場合、その球の行方について詳細が報じられることはない。幼児を連れた大人や、老人や、運動神経に自信のない人は、よくよく座席の位置を確認しておくべきである。自宅のリビングが最適ということになろうか。
相撲の土俵の構造も危険である。特に力士にとって危ない。このところ、けがによる休場力士が多い。どこでけがをするかというと、圧倒的に土俵際であろう。また、土俵下に転落して負傷することも多い。一段高くなっている土俵であるが、俵の外は、極めて狭い。見るからに危険である。プロレスにあるようなロープもなく、転落すると無傷ではいられないような造りである。俵の外を、もう50センチ、できれば1メートル広くすれば、どれほど動きが自由になり、力士もけがをしなくて済むだろうかと、そうしない現状を不思議な思いで見つめている。
自転車レースなどで、時々死者が出るが、野球や相撲は、更に危険であることが見過ごされていないか。