それ、問題です!

引退した大学教員(広島・森田信義)のつぶやきの記録

危険なスポーツ、スポーツの危険

2019-05-31 18:27:45 | 教育

 

 MLBの試合で、ファールボールが4際の少女を直撃してけがを負わせ、昨年は、高齢女性が死亡する事故があったという。

 テレビで観戦していて、鋭いファールボールが観客席に飛び込むたびに、観客はうまく避けたであろうか、あの石のような硬球が直撃したらただでは済まないぞと肝を冷やすのだが、大抵の場合、その球の行方について詳細が報じられることはない。幼児を連れた大人や、老人や、運動神経に自信のない人は、よくよく座席の位置を確認しておくべきである。自宅のリビングが最適ということになろうか。

  相撲の土俵の構造も危険である。特に力士にとって危ない。このところ、けがによる休場力士が多い。どこでけがをするかというと、圧倒的に土俵際であろう。また、土俵下に転落して負傷することも多い。一段高くなっている土俵であるが、俵の外は、極めて狭い。見るからに危険である。プロレスにあるようなロープもなく、転落すると無傷ではいられないような造りである。俵の外を、もう50センチ、できれば1メートル広くすれば、どれほど動きが自由になり、力士もけがをしなくて済むだろうかと、そうしない現状を不思議な思いで見つめている。

 自転車レースなどで、時々死者が出るが、野球や相撲は、更に危険であることが見過ごされていないか。


問題発言?

2019-05-31 17:54:27 | 教育

 あの元五輪担当大臣の桜田議員が問題発言したそうで、袋だたきに遭っている。発言内容は、そう遠くない過去にもあったもので、またかという思いもあるし、感想・意見も書いたところであるが、改めて考え直してみよう。

 桜田氏の発言内容は、以下の通り:   「お子さんやお孫さんにぜひ、子どもを最低3人くらい産むようにお願いしてもらいた  い」

 少子化担当大臣主催のパーティでのこととあって、精一杯のサービス精神の表れだったのであろう。  発言後の記者会見  「子どもを安心して産み、育てやすい環境をつくることが重要との思いで発言した。誰 かを傷つける意図はなかった。」 とのことで、特に問題にするような琴ではないように思うがどうであろう。桜田氏も、もう少し表現能力を洗練すべきである。「認識能力は抜群」と、公的な場で開き直った人なのだから、認識能力と表現能力は、ほぼ一体になるように努力しよう。

 少子化は、出生率の低下の結果である。夫婦が二人のこどもを産んで、どうにか現状を維持するに近い状況になる。一生独身でいる人も一定数存在する時代にあっては、少子化を避けるには、3人以上産んでもらうのが望ましいのは、簡単な算数で理解できる。

 この発言が、どうして女性に対するハラスメントになるのか、分からない。第一、子どもができない子どもを育てにくいのは、女性だけの問題ではなかろう。

 新聞、テレビも、大方の雑駁な意見の尻馬に乗るのでなく、少子化を回避する秘策があるのなら、それを提示すべきである。3人以上の子どもを持つことができない現状を明らかにし、その打開策を分析し、有効な提案をすべきなのである。

 おじいちゃん、おばあちゃんも、「孫の顔が見たい」などと素直な気持ちを口にすると、実名で、「鬼のような人間」「軽率な人間」として弾劾されかねない。


ランニング・バイク

2019-05-27 21:44:27 | 教育

 世には、ランニング・バイクなる乗り物があるという。ペダルもブレーキもなく、二、三歳の幼児も乗れる(幼児も乗れるというよりは、幼児用の)自転車である。ペダルがないので、脚で地面を蹴って進行する。これに乗っていると、補助輪なしで幼児用の自転車に、簡単に乗れるようになるのだそうである。価格の安さも人気の秘密のようだ。

 テレビでは、ランニング・バイクのレースを紹介している。すごいスピードである。公道の走行は禁止されているというが、コースでの競走も極めて危なっかしい。なにしろブレーキがないのである。(最近はブレーキ装備もあるらしいことは、ネット検索で判明したが、もともとはブレーキがないものであったらしい。たぶん軽量化のためであろう。)

 幼児が、かなりの速度で、ブレーキのないバイクで走るという行動は、想像するだに恐ろしい。公園などでは、多くの幼児のいる場所を走り回ることもあろう。バイク同士の衝突事故もあろう。私道や歩道から車道に飛び出すこともあろう。何しろ運転しているのは幼児なのである。

 心配していたら、やはり事故のニュースがあった。自動車にぶつかっているのである。 つまり、車道に出ていたのである。

 幼児用の事故に関しては、責任は、保護者を代表とする大人にる。おもしろそうな乗り物ではあるが、上記のように、危険を孕んでもいる。幼児の認識・思考能力のレベルも種類も、我々成人のそれを判断の基準にしがたいものがある。

 ・自分にも、他者にも安全な場所で、  ・ブレーキがないことを考えて、低速で、  ・成人の見守る環境で、   ・むろん、自分自身もけがをしないような装備で、  遊びましょう。

 成人になった時の自転車のマナーの学習の基礎にもなる。


広島カープ・長野久義選手

2019-05-24 23:15:05 | 教育

 もう50数年、カープのファンである。リーグのお荷物球団と言われ、広島市民球場には500人程度の観客しか居ない頃もファンであった。友人に、「今日はカープが勝った。」と言うと、「嘘だろう。」という返事が返ってくることが多かった頃からのファンである。

 今シーズンの出だしのふがいなさなど、大した問題ではない。と大らかに構えていたら、ついに10連勝である。

 今日は、長野選手がピンチヒッターで登場し、クリーンとは言いかねるヒットを打った。目出度い。巨人からの移籍が発表されたときは、一瞬信じられなかった。巨人戦では、長野選手に痛い目に遭うことも多かったような記憶があるからである。巨人の新監督との折り合いが悪かったのであろうか。丸選手がFAで巨人に鞍替えしたことはともかく、輝かしい実績のある長野選手の加入は目出たい。

 特に、巨人戦では活躍して欲しい。と思っていたら、今日は、移籍後初の東京ドームでの打席である。感動したのは、巨人ファンの席からも、応援の声、声、声……、プラカード、名前入りタオルなどの乱舞、敵も味方もなく、一緒に応援である。浪花節のようであるが、よかったと胸をなで下ろす。ホームランだったら言うことなしだったのだろうが、贅沢は言うまい。巨人は、惜しい選手を放出してしまったのである。そして、日本人は、こういう境遇の人間が好きなのである。

 カープの長野になりきってがんばって欲しい。


テレビや新聞が提供するもの

2019-05-20 15:40:01 | 教育

 たった今、テレビで報道したニュースの内容を、できるだけ正確に再現してみよう。 「マンションで、女性が倒れているのが発見された。発見者は、この家に住む眼科医の女性の弟である。現在、その女性と連絡が取れないので、死亡したのは、マンション所有者である女性医師ではないかとみて捜査を続けている。」

 ニュースの原稿を書いたのは、警察発表を聴いた人間と推定されるが、姉が殺された現場に居て、被害者が姉かどうか分からないということがあろうか。時に被害者の認定のために親族を呼ぶことがあるようだが、今回は、その親族が発見したのである。警察発表に際して「なぜ、死亡したのが住人の女性医師であると断定できないのか?」と質問することがなかったのか。

  ワイドショーで、年の差婚をした女性タレントが、若い夫から、自分の子どもが欲しいといわれて「離婚」に同意したということを取り上げている。いろいろな経緯はあろうが、女性タレントは納得しているようだ。  テレビは、この種の個人的な内容の出来事が大好きである。テレビが好んで取り上げると言うことは、視聴者が好んでいるということを反映している。 

 この離婚問題は、当事者が口にした場合でも、純然たる個人情報であり、プライバシーの侵害でもある。テレビでは、多くのコメンテーターが、それぞれに言いたい放題であり、あろうことか、街頭インタビューまでして、無関係な人間の意見を採取し、報道している。  一言で言えば、大きなお世話、余計な口出しである。

 新聞では、女性のアナウンサーやタレントの妊娠情報が、ごく当然のように記事にされている。未婚や独身のタレント同士のデートまで、密会、旅行などとして報道されることもある。同じテレビや新聞が、時には、プライバシー保護を主張したり、プライバシー侵害事件を報道したり、告発したりすることをどう考えればよいのであろう。 

 「テレビで言っていた」「新聞に書いてあった」などと決して口にしてはならないことがよく分かる。テレビや新聞は、何でも言うのである。