テレビから大きな声が聞こえる。
CMで、「キョクジョウ!」、「キョクジョウ!」と叫んでいる。
はて、さて、「キョクジョウ」とは異なことを、と字幕をみれば、漢字で「極上」である。恥ずかしい。
何が恥ずかしいのか。ナレーターのリテラシーは言うまでもない。しかし、テレビでCM放送するまでには、いくつかの「関門」(チェック)があったはずなのである。何しろ、相当な広告料を支払っているはずだから。幾人もの目と耳が、「極上」の読み誤りを見逃していた。それが恥ずかしいのである。
近年は、このようなことが多い。日本人、特に情報産業に関わる人達(テレビ、新聞等関係者)のリテラシーの現状は、利用者の目や耳につきやすい。
人は、誤りを犯しやすい。個々人の過ちは致し方ない面もあるが、関係する人々がチェック、修正機能を発揮すれば、過ちは回避できよう。総体的に劣化しているのか?