それ、問題です!

引退した大学教員(広島・森田信義)のつぶやきの記録

問題発言?

2019-05-31 17:54:27 | 教育

 あの元五輪担当大臣の桜田議員が問題発言したそうで、袋だたきに遭っている。発言内容は、そう遠くない過去にもあったもので、またかという思いもあるし、感想・意見も書いたところであるが、改めて考え直してみよう。

 桜田氏の発言内容は、以下の通り:   「お子さんやお孫さんにぜひ、子どもを最低3人くらい産むようにお願いしてもらいた  い」

 少子化担当大臣主催のパーティでのこととあって、精一杯のサービス精神の表れだったのであろう。  発言後の記者会見  「子どもを安心して産み、育てやすい環境をつくることが重要との思いで発言した。誰 かを傷つける意図はなかった。」 とのことで、特に問題にするような琴ではないように思うがどうであろう。桜田氏も、もう少し表現能力を洗練すべきである。「認識能力は抜群」と、公的な場で開き直った人なのだから、認識能力と表現能力は、ほぼ一体になるように努力しよう。

 少子化は、出生率の低下の結果である。夫婦が二人のこどもを産んで、どうにか現状を維持するに近い状況になる。一生独身でいる人も一定数存在する時代にあっては、少子化を避けるには、3人以上産んでもらうのが望ましいのは、簡単な算数で理解できる。

 この発言が、どうして女性に対するハラスメントになるのか、分からない。第一、子どもができない子どもを育てにくいのは、女性だけの問題ではなかろう。

 新聞、テレビも、大方の雑駁な意見の尻馬に乗るのでなく、少子化を回避する秘策があるのなら、それを提示すべきである。3人以上の子どもを持つことができない現状を明らかにし、その打開策を分析し、有効な提案をすべきなのである。

 おじいちゃん、おばあちゃんも、「孫の顔が見たい」などと素直な気持ちを口にすると、実名で、「鬼のような人間」「軽率な人間」として弾劾されかねない。


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