新型コロナ感染拡大状況が危機的様相を呈している。
感染拡大の一大原因は,私たちの心の緩み、「油断」である。
大学生が、「卒業旅行」という物見遊山のために,海外に出かけ、感染して帰国し、さらにコンパに参加して友だちにウィルスを拡散する。悪意でないことは判っていても、容認できない行為である。いやしくも「高等教育」(高等教育とは大学段階の教育であり、高等学校は中等教育である)の修了者にして,この程度の教養程度、人間レベルかと嘆かざるを得ない。
容認できない行動者は、若者・大学生に止まらない。夜の歓楽街は、依然としてサラリーマンの行動の場のようで,感染者の多くを占める。テレビの街頭インタビューで、「飲み会-からカラオケへ」というのは、「いつものコース」などとうそぶく輩がいた。また、養成反応の人間が、感染の場所をひた隠しにして,事を複雑にしている原因の一つが夜の歓楽街での行動のようである。好ましくない行動と理解しながらの行為である。
高齢者は,さすがに人生経験が豊かで、模範的に行動しているかというと,案に相違して、若者に負けず劣らずの無軌道ぶりである。感染者の中に、60代、70代の男女のバス旅行、海外旅行(豪華クルーズ船によるものを含む)、ライブ参加者が多数含まれるのに愕然とする。長い人生の間に,何を学んできたのであろうか。自分だけは大丈夫(だった)という誤った自信を獲得してしまった結果なのだろうか。
こうしてみると,成人のすべての年齢層に問題ありということにならないか。問題行動者のすべてに必要なのは、事の重大さについての正しい認識力であり、自己抑制力(がまんすること)の習得である。
感染防止のための、国や自治体による自粛勧告を「私権の制限」と見る一群の人々がある。こういう状況下に必ず出てくる意見であるが、私たちはいつも他者と無関係に一人で生きている訳ではない。勧告を無視して自由に行動した結果罹患し、他者を巻き添えにするなら、他者の「私権」を侵害したことにならないか。
いつ終わるか判らないコロナ禍を見て、初動段階で、もっと厳格な措置をとっていれば良かったのではないかと思うのは後出しじゃんけんのたぐいであろうか。罹患して2週間ほどで発症すると判っていたのだから,全国民に20日程度の外出禁止ないし自粛を求め、企業にも休業を求める等していれば、コロナを制御できたはずであり、経済への影響も一時的被害で終わっていたのではなかろうか。
国は,一所帯あたり2枚のマスクを配布するとのことだ。ありがたいことではあるが、これは「町内会レベル」の行為であり、早速「アベノマスク」と揶揄されている。政治家は、もっとハイレベルなことを考えるべきである。
ついでながら、使い捨てマスクの再利用の方法について,私自身の工夫を紹介しておこう。
1.マスクは,できるだけ清潔に使う。女性の場合は口紅、ファンデーションなどで汚れがちであるが、命に関わる自体なので使用を我慢する。
2.洗面器、洗面台に、形を整えて(重ねても可)置く。その上から熱湯をかけ,マスク全体を浸し、冷めるまで放置する。冷めてから水を切り,乾燥する(洗濯物と同じ扱い。)不織布のマスクは,すぐに乾くし,型崩れもしない。布目が粗くなる等の劣化が心配されようが、もともと使い捨てマスクの編み目は粗いので,ウイルスの侵入を防ぐ能力は低い。それよりも熱湯の殺菌作用によるマスク表面の清浄化を信じたい。テレビやネットでの情報に、熱湯による殺菌が皆無なので,私の方法を書いておいた。
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