新聞やテレビによってもたらされる情報は、私たちの生活においてかなり重要な位置を占めている。報道が遅れたり、誤っていたりすると命を失うこともある。このたびの西日本豪雨に際しても、情報の需要性は再確認されたはずである。
以下に掲げるのは、ネットに掲載された毎日新聞ニュースである。紙面の情報も、ほぼ同じであるように受け止めた。(細かく比較はしていないことを容赦願いたい。)
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9人が乗った群馬県の防災ヘリコプター「はるな」が10日、同県中之条町の山中で墜落。機体の部品が散乱した現場にヘリで駆けつけた自衛隊が8人を発見し2人を救出したが、いずれも死亡が確認された。消防、警察などは地上から救助に向かったが、深い山林と悪天候に阻まれて救出活動は進まず、6人の容体と1人の行方は不明のままこの日の捜索は打ち切られた。
(8/11)毎日新聞)
*********************************************************************************疑問1:8人発見したのに、救出はなぜ2名か。
疑問2:死亡の確認と2名発見との時間の関係は.(「死亡している2名を発見、収容し た」のか。
疑問3:「救出」とは、生命の保全を意味せず、遺体の収容を意味することもあるのか。
疑問4:発見された乗員のうち、残る6名については、なぜ「容体」が分からないのか。
なぜ収容しなかったのか。
なお、この事故捜査では、駆けつけた自衛隊員数名との連絡が途絶えてしまっているとも言われるが、そういうことは一向に分からない。
疑問ばかりが残る報道は、読者を惑わせるだけである。剰員の関係者は、藁をもつかむ思いで情報を待っているはずであるが、このような報道では、更に不安が募るのではなかろうか。
メディアにとって、情報の正確性は「命」である。このニュース原稿はだれが書いたのか分からないが、これを掲載許可したデスクも同罪である。
この不正確さの原因は、日本語の表現能力に起因するのではない。ものの見方・考え方および責任感の問題であることを付言しておきたい。
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