それ、問題です!

引退した大学教員(広島・森田信義)のつぶやきの記録

言葉を巡る諍い

2018-03-27 17:15:47 | 教育

 (植物公園にて)

 東京の花見風景をテレビで放映している。
 アジア系外国人のグループが、殴る、蹴るのけんかをしている。わざわざ日本まで来て、迷惑な行為を!と思って画面を見ていると、けんかの原因がおもしろかった。一方のグループが他方のグループに呼びかけるのに、日本語で「お前」と言ったのだという。「お前とは失礼だろう」ということで大げんかになったとのこと。
 肩がふれた、足を踏んだ、睨んだ等がけんかの要因になることはよく聞くが、日本語の使い方を、しかも外国人が喧嘩の理由にしているのが興味深かった。しかも、日本語での言い合いをしていることが、更に興味深かった。花見の場での喧嘩の種類としては上等な部類ではなかろうか。
 もともとは敬意を含む呼称が、今は、喧嘩の種になる。今回は、単に”you"のつもりで悪意もなく使ったのだろうが、多様な呼称を持つ日本語の皮肉な結果というべきか。「お前さん」「お前様」「あんた」「君」なども教えてあげるべきか。


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