食道がんと闘う自然爺の活動

自然の中での暮らしに憧れ、自作の山小屋を起点に自然と戯れていたが、平成21年10月、食道・胃がんが見つかり手術。

『汚染水処理の憂い』

2013年06月04日 18時06分41秒 | 日記

汚染水処理で微かに期待していた地下水バイパス方式に暗雲が立ち込めてきた。

建屋に入り込む前の地下水を、汲み上げ貯水したものを詳細に調査する内に、微

量ながらセシウムが混入していることが分かった。基準値内だから問題はないはず

だが、それを知りながら海に放棄するのに『賛成してくれ』とは頼みにくいし、説明を

して理解を求めるのもハードルが高過ぎる気がする。初めてと言ってもいいのでは

ないかと思う『東電のヒット』なのに、いつもは超辛口の私もこの結果は余りにも残酷

だと同情している。

ここの原発は破壊されて尋常な状態ではないから、安全基準なんてどれくらい守ら

れているのか、機能として残っているのかすら不明だ。もし、大きな天災や何かの災

害にでも遭ったら、また放射線漏れなんてことになりかねない。廃炉するにも簡単に

いきそうにもないから兎に角、長期戦にならざるを得ない。それを目の前で阻害する

第一は『増え続ける汚染水』で、今のままでは『貯め続ける』しか方法はないのだ。

これの解決方法を見つけないと廃炉へのスタートも切れない、現地で続く苦悩を消費

地の人たちは、忘れないで欲しい。


『夢追人、モズクとウ二』

2013年06月04日 18時00分00秒 | 趣味

加賀の潜戸から東に行くと美保関町に法田という小さな漁村がある。車で山裾まで

行き山肌に作られた小さな畑を横切り一山越えると波音が聞こえ出す。岩場ながら

泳ぎにも格好の場所がある。小さな入り江は岩が作ったプ—ルのようで多少の波が

あっても、その岩で波は遮られ子供の遊び場に格好の場所。

子供たちを何度か連れて行ったが私はその間にモズク採りに精を出す。海草に絡

みついたモズクを丹念に採り、また潜る。幾らでもあり、私だけしか知らない穴場の

ようだ。帰リは十五分ほどの山越え、モズクの重いことを考えると気が重くなる。

モズクはゴミや他の海草と選別するのが面倒臭い。が自分の採ったものだから自分

で始末するしかない。モズクには細い絹モズクと太い男モズクがあり、細い方が味

が絡み易いから美味しく感じるが、モズク本来の味は太い方が濃い。ここのものは

太いものだったから、ごみ掃除が少しだけ楽だった。

いつ行っても好きなだけ採れていたモズクがある日、根こそぎ無くなっていた。子供

たちの自然プールには天草がたくさんあり、その一角にモズクが共生していた。天

草とりの漁師がこの浅瀬まで船をつけて採ってしまっていた。翌年からは少々早く

行ってもモズクの姿を見ることはできなくなった。

しかし、ここには馬糞ウニが多く、そこそこのサザエと第二の海産物がある。小型ナ

イフ、モリ、スプーン、ザル、タッパーウェアーの小道具があると便利だ。イガ対策と

してモリを使って採ればいい。ウニはナイフで半分に割る。我々が食べるのは卵巣

の部分になる。ウニは雌雄同体で仮に雄であっても卵巣を持つ。割ったものをスプ

ーンの反対側で中をそぎ取る。ザルに入れ殻の残りや臓物を洗い流す、身は少な

いので相当量ないと食べるまでいかない。

成程、ウニが高い訳だ、こんなに面倒では少々の値段では割に合わない。側で子

供がせがむ、あっという間になくなる、サァもう一度潜るか。


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