食道がんと闘う自然爺の活動

自然の中での暮らしに憧れ、自作の山小屋を起点に自然と戯れていたが、平成21年10月、食道・胃がんが見つかり手術。

『自動車旅の防具』

2013年06月16日 19時16分38秒 | 旅行・日記

6/9  松江~福井市

6/10  福井市~(新潟中央JCT)~会津若松市

6/11  会津若松市~相馬市~仙台市 

6/12  仙台市内~石巻港~双葉町入口~会津若松市

6/13  会津若松市~(新潟中央JCT)~長岡市

6/14  長岡市~旧山古志村~福井市

6/15   福井市~松江市

今回の大まかな行程はこんな様子だった。最終目的地があるのではないから、取

あえず行ってみてから行動を考えることにしていた。松江から福井までは過去に2

往復しているので、大体の様子は分かっているが、小浜~敦賀は自動車道延長

の可能性を抱かせる区間だ。

ひょっとして、少しでも延びていないかと期待していたが、残念ながら今回もローカ

ルロードを走ることになった。山陰以外ではこの区間だけがローカルロードで他の

全ての区間は高速道路でつながっている。こうしてみると、山陰両県は日本のガラ

パゴスと言ってもいいのではなかろうか。高速道路だけの旅は風景や土地柄を楽し

む観点からは風情のないものになってしまう。唯一の楽しみはPAやSAに立ち寄り、

ご当地名物の土産品を眺めるくらいだが、下の道には『道の駅』が随所に設置され

ており、超ローカル名物にも出会えるから、私は下の道をノンビリと走るのが好きだ。

しかし退職して幾ら時間があるからと言って、今回のような旅をそれにあてはめてい

ては、旅の終結がいつになるのか分からないから仕方なく高速道路のお世話にな

る。所謂、高速自動車道は有料だから福井から会津若松までだと9000円くらいかか

る。ガソリン代も要る。二人旅を他の交通機関で行ったら、どちらが高い?

それとも、接続や待ち合わせなどの時間調整が上手くいかず、ギブアップ?

私たちに選択の余地はないが、間違いなく自動車の方が利便性、時間的経済性

からも高い評価を与えられる。こうした長旅をするとETC料金は有難いものだと思う。

ETCをつけると料金が安くなると宣伝されていた頃は『高速道は走らないから要ら

ない』としていたが何かのはずみで、設置してしまった。料金だけのことではなく通

過の際にも徐行するだけで清算できるから煩わしさから解放される。

ETCの他にレーダー探知機を設置している。最近の警察の取締りはハイテク化し

ており無人取締り箇所も種類も沢山ある。有人取締り、つまりネズミ捕りにしても通

過時のみに電波を発射するから事前探知が困難になっている。過日、レーダーが

いきなり聞きなれない言葉を発した『ステルス・ステルス注意』

つまり有人の取締りで発射した電波を検知したのだ。当てられたのは私の前を走

っていた車で、暫く先から警察が旗を振りその車を誘導した。

その時、私は法定速度近くで走行していたから、自分ではないことは判っていた。

取締り危険個所情報、道路情報は逐次変わるからメーカーサイトから有料でダウ

ンロードしておけば尚、正確な情報が得られる。

最近のレーダーは高価だがネズミ取りで『御用』になったことを思うと精神的な費用

対効果(b/c)は抜群だと思う。

レーダーに加えて趣味の世界に近いがドライブレコーダーを設置している。交通

事故や何かの衝撃を得た時、事象の数秒前から自動的に記録を残してくれる優

れものだ。道路の段差の大きい時に感知して記録を撮ることもあるし、任意に記録

もできる。広角の動画が記録されPCで確認できる。

旅先で辺りかまわず録画なんてことも可能。

これは万が一の時のためのもので、私たちのように反対車線から来た車にぶつけ

られ大破、廃車経験者のトラウマが為せること。

誰もが自分だけは大きな交通事故に遭わないはずだと思っている。私も思ってい

た。病気も同じだった。

後の後悔、先に立たず・・・・・くれぐれもご用心


『夢追人、魚の観賞Ⅱ』

2013年06月16日 19時14分34秒 | 趣味

自分で捕まえた魚を飼ってみようと思い立つ。無理は承知で渓流の山女を生かし

て帰り水槽に入れる。山女は岩男より下流に住む虹マスの陸封型で淡いピンクの

横線に斑点があり注意深い魚だ。水温が高いだろうから長期的に飼うことは難し

いかも知れない。ほんの数時間前までは渓流を自由奔放に泳いでいたものが狭

い水槽に入れられて、あちこちで水槽にぶつかりすっかり元気を無くしてしまつた。

ここの環境に順応するとは思えないが塩焼きになるよりは少し長生きができると勝

手なことを思う。水温の克服はできず今だかつてお目にかかったことのない菌で

遂に尾が腐れ始め、身体中に広がり死んでしまった。

水温を下げることの出来る器具が今、出来ているのかどうか知らないが当時は叶

わぬ夢だった。夜の海辺は小魚が明かりの下に集まる。小魚なら水槽への順応

性は高いだろうし餌付けも簡単に出来ると考え海水を汲むポリタンクを三つ持っ

て恵曇の海岸に出かけた。タモで群れているクロの子、桜エビを捕らえ早速、水

槽に放す。クロの子は一人前に真っ黒になったり灰色に戻ったりして見せる。水

槽への慣れは早く、水も故郷のものだから何の不足もないだろう。

餌は魚の骨に身を残したものを与える。おこぼれは下の桜エビが貰い受ける。

それからが大変だった。1〜2週間おきに水汲みに往復2時間の道程を通うことに

なった。餌は毎日やっているのに桜エビの数が減っている。よく見ると岩の陰に足

や手の殻がある。餌不足で共食いしてしまったのだ。弱肉強食の下剋上が自然

界の淀なのだ。1ヶ月も経つとクロは5センチ程度に育ち逞しささえ漂わせてきた。

友達が欲しいのか?キュウセンべラを釣り水槽に加える。こいつは飼うまで砂に潜

って寝ることを知らなかった。姿がなくなりまたエビの餌になったかと思っていたら

砂の中からチャッカリと顔を出していた。

別名、ギザミとも呼ばれ広島では珍重されるがこちらでは見向きもされない。白身

だが骨は緑色しておりあっさりとした味ながら箸が出て行かない魚だ。

セイゴの小型、サザエ、カニと色々、飼ってみた。海のミニ公園ができたようで楽し

く見せてもらった。

動物には口があり環境がある。多少のことは人ができるが所詮、人間の浅知恵で

彼らの望むことはしてやれない。魚を飼いながらそのことはつくづく感じた。

 

♪海は広いな大きいな♪

海を見ているとその雄大さに自分の心も

もっともっと広くなるような気がする。

寄せては返す波が語る。

小さいことにこだわるな、

ほら、ちゃんと次の波がくるさ。

人の世は辛抱の連続だろう。

ゆったりと行こうじやないか。

機を逃しても私のように寄せては返すのさ。

               第一章 おわり


リンク