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食道がんと闘う自然爺の活動

自然の中での暮らしに憧れ、自作の山小屋を起点に自然と戯れていたが、平成21年10月、食道・胃がんが見つかり手術。

『回想旅行記、スナダイ・クマエ孤児院』

2014年02月15日 17時42分05秒 | 旅行

 初めてここを訪れる時、シェムリアップのことを全く知らなかったのでネットで調べている

内『スナダイ・クマエ孤児院』のHPにたどり着いた。カンボジアの難民として日本に来てい

た人と結婚した日本人女性、メアス・博子さんが運営している孤児院。

アンコールワットを調べていたのにカンボジアの孤児院に繋がり、大変な苦労をしながら

何故この人たちが孤児を救わなければならないのか興味を抱かずにはいられなかった。

シェムリアップに行ったら是非ともスナダイ・クマエ孤児院を訪問して、メアス・博子さんと会

って、お話を聞いてみたいと思い、HPに記載のアドレスにメールを送った。ツアーには自由

行動の日があり、その日に訪問したいとお願いたら、直ぐに返事がきて訪問のアポがとれた。

私たちは地図でしか場所を知らないから、ホテルに頼みタクシーを呼んで貰うことにした。そ

の際、前日に乗ったタクシーの運転手は態度もよく少し日本語も話せる人だったから所謂、

指名の形だ。

値段交渉は私と運転手間のこと、孤児院に行って訪問中は待ってもらい、それからオールド

マーケットまで連れて行って貰う。

距離は5~6Kmだから大したものではないが、待って貰うから・・・と考えて10ドルを提案したら、

運転手にとって勿論のこと万歳もの。たった1時間くらいの仕事、それもガソリンは殆ど消費し

ないのに1日分以上の稼ぎをしてしまうのだから。何処の国でも態度の良い人はこういう時に

得をするもの。

孤児院に行くことになったのでお土産として、鉛筆10ダース、折り紙10冊などと沢山の文具と飴

玉などのお菓子を準備していった。こうした土産を持参して孤児院に行くと、小柄なメアス博子さ

んが出迎えてくれた。私たちよりずっと若い。初対面なのに、何故か以前からの知り合いのような

錯覚を覚える。お話を聞けば聞くほどこの人の持つ心には無駄な飾りを一切しない情熱がヒシヒ

シと感じられる。孤児たちを実子のように思い育てるからこそ、子供たちに厳しく躾をしたり、悪い

ところ良いところをきちんと説明し子供たちに納得させている。子供たちを育て自立させるのが第

一段階のことだから、長い年月をかけて成し得ること、当然のことながらお金はついて回る。

こうした事情は知っていたから、私たちも微力ながら子供たちへのお土産と寄付金を渡し孤児たち

の為に使ってもらうことにした。経済的にも苦しいであろうが、東日本大震災の時、孤児たちが日本

に支援したいと、彼らの絵画や作品をチャリティーとして資金を得て、その一助にしたいと言ってお

られた。この孤児院のことはネットでも沢山、紹介されているから実際の活動は、そこで知ることが

できる。私たちは2度、シェムリアップに出かけ2度とも孤児院にお邪魔し、子供たちの笑顔と博子さ

んの元気を貰っている。間違いなく3度目のアンコールワットはあるから、その時は一回り大きくなっ

た子供たちとの再会を楽しみにしている。

   スナダイクマエ孤児院のブログ http://snadai.blogspot.jp


『薄情な都会人』

2014年02月15日 17時39分10秒 | 日記

東日本大震災の被害でも甚大だったのに、東電の原発事故はそれ以上の災いを起こし、

後始末の目途さえ立たない状況は変わっていない。思う度、理不尽な仕打ちを受け続け

ている福島から避難し続けている人たちの無念さに、少しでも力づけたいと私なりの策を

考えてきた。私は、この目で放射線汚染を受けた地の『上辺だけの除染』の実態も見てき

た。故郷を追われて戻ることのできない人々も、疎開先で故郷を思い続ける地獄、辛うじ

て残ることは出来たものの、生活環境は大きく変わり、将来を展望できる故郷に残って良か

ったと言える人は少ないだろう。

そうした人たちを励まし、支援の手を差し伸べるのが人の情ではないだろうか。東電福島原

発は誰のために危険を抱えたまま発電していたのか。答えは誰でも知っている大電力の消

費地である首都圏に供給するため福島県に原発を誘致した。私の持論、原発誘致は金に魂

を売るようなもので、そんな観点からすれば原発から受けるリスクは覚悟しなければならず、言

葉は不適切だが自業自得になる。私の住む島根県も福島県と同じ状況下にあり、福島県に対

しても敢えて辛辣な物言いをさせて貰う。加えて私の終の棲家は島根原発から直線距離で僅

か20kmの所にあり、いつまでここで暮らせるか保証はない。

何処かの知事が『原発を抱えている県に対して消費地が恩義を感じてくれるなら再稼働への励

みになる』詳細を正確に覚えていないがニュアンスとしてはこんなことを言っていた。私は今、そ

の知事に問うてみたい。この会見は首都圏でのことではなかったから『ここは首都圏と違い、そん

な冷たいとは思わない』と頑張って再稼働一直線か?

私は原発立地なんて所詮、お金が欲しいからの理由以外に有得ないと思っているから、いかなる

理由をつけようが、それは詭弁に等しい。大消費地を抱える電力会社の技術者なら大消費地のす

ぐ傍で発電すれば、遠くから送電しなくても高率給電が可能になることはよく知っている。送電線を

作るのに鉄塔を建てる土地買収、山中での工事などで莫大なコストがかかるし、遠ければ遠いほど

送電ロスが出てくる。

なぜ大消費地の近くに作れないか、理由ははっきりしている。そうした所はみなお金持ちでヤバイ橋

を渡らなくても済むからだ。詭弁で県民に安全とマインドコントロールするような知事は早く辞めてしま

え。そして県民の安全<原発立地の理由を大消費地と原発立地県の知事が本音で語らうところをぜ

ひとも見たいものだ。

原発災害から3年目が来ようとしている。原発で汚染された故郷で再生に向けて努力している福島の

人たちは今も、お涙頂戴、お情け頂戴しようとしているのではない。残された悪い環境の中で今までよ

り、他県の同業者より苦労しながら精魂込めて、食品の生産をしている。今まで電気を送り続けてきた

福島がこんな状態なのに、消費地の人々は手の平を返したような新聞記事の調査結果にショックを受け

た。と言うよりも、むしろ情けなくなった。世の中、自分さえ良ければ式は今や主流になってしまった。

首都圏の人からみれば福島県は『もう用無し』と言うのであろうか。口では震災の復興が緊急課題と言う

ものの思う事、行動は違うのである。

私は、これからも出来る限り福島原発の被害に関心を持ち続け、私ができる協力もしていく。勿論、福島

県産のものがあれば優先的に購入させてもらうつもりだ


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