ホーチミン市の人気スポットはメコン川~ドンコイ通り~市民劇場など有名な観光施設が
並ぶ、このラインになろう。私たちが泊まったホテルはメコン川沿い、しかも国道の直ぐ前
でドンコイ通りへは2~3分で行ける便利な場所にある。大きくはないがロビーから螺旋階
段で上層階に歩いて行けるようになっており、如何にも昔風の建屋、それもそのはずフラ
ンス統治時代に建てられたものをホテルに改装したものだから時代を感じさせる。
遠方に行くにはガイドは必要だから、ネットでツアーを探し出し、それで出かけ、市内の観
光地へは自力で出かけられるよう、ガイドブック、地図を準備した。何度も地図の確認やタ
クシーの乗り方、レストランの様子などはネットのお世話になり、一応の知識は得たつもりだ
った。
ドンコイ通りには小さな店が軒を連ね、可愛い民芸品や女性が好むアクセサリーを扱う店が
目立ち、そうした所からの路地に入ると観光客相手のおしゃれなレストランがある。
ドンコイ通りを北西に歩くと市民劇場、人民委員会建屋、大聖堂、中央郵便局とガイドブック
で紹介される所に徒歩で行くことが出来る。
更に北に行けば動物園、南だとベンタイン市場などにも行くことが出来るから、時間がある人
はブラリ気分で観光を楽しめる。
この通りにある『Pho24』フォー24というベトナム版うどん、フォーの店がある。庶民がフォーを食
べられる店づくりを目指して作られた店だが、ガイドブックなどで紹介され、すっかり観光客の
間でも人気がでたと言われている。私たちも御多分にもれず入店してみると、言われる通り若
者の姿をみることができた。通りで目立つのは雑貨屋さんで女性の観光客が必ず立ち寄りそう
ものが並べられている。土産の配りものに使う安価なものから、自分または親しい人へのプチ豪
華版まで種類も多い。そうした店先で行商のお婆さんが子供おもちゃを売っていた。蛇のおも
ちゃで動きが可愛いから幾らか聞くと、観光客だからベトナムドンではなく1$という。
観光スポットとして風変わりなのは、ホーチミン中央郵便局、かつてフランス領だった頃に建てら
れたものでモデルはパリにあるオルセー美術館。どちらも訪れた方なら、なるほどと頷ける。
建屋はインドシナの通信施設として造られたものを郵便局として使っている。郵便局として使わ
れている各国のものの中で一番美しいのではないかと思う。郵便局の中にお土産売り場もあり、
本来の業務よりもそちらの方が忙しそうに見えた。
郵便局のようにフランス統治時代に建てられたものが市民劇場、大聖堂として残されているから、
そうしたところだけを見るとフランスに居るような錯覚を起こす。この国もカンボジアも戦争で多く
の人が亡くなった為、大げさに表現すれば残されたのは女性と子供たちだから街中は若者と女
性ばかりと言ってもいい。
そして東南アジアのこうした都市には必ずラーメン屋やおふくろの味を売り物にした和食の店が
ある。この地にも同様の店があり何度か出掛けてみた。