ヒナフキンのスサノオ・大国主ノート

「神話探偵団~スサノオ・大国主を捜そう!」を、「ヒナフキンのスサノオ・大国主ノート」に変更します。雛元昌弘

季刊『日本主義』の小論「『古事記』が指し示すスサノオ・大国主建国王朝」のご紹介

2012-06-20 14:39:21 | 歴史小説
 昨年末、『蘇れ古代出雲』著者の石飛仁氏から、国際縄文学会での講演会のお誘いを受けて参加し、その2次会で白陽社の山岸修氏にお会いした。氏が『現代の眼』の編集長だった時から実に40年ぶりである。
 そんなご縁で、今回、氏が編集長を務める季刊『日本主義』№18(2012夏)の「いま、歴史を読み直す」の小特集「『古事記』1300年と新たな古代史像の試み」において、私は「『古事記』が指し示すスサノオ・大国主建国王朝」を書かせていただき、石飛仁氏は「縄文の大王のあかし-琴と稲の話」を書かれた。
 石飛氏はすでに本誌で「古代出雲の原像を求めて」を連載されていたのであるが、石飛氏が主に出雲からスサノオ・大国主の建国を追究されているのに対し、私は筑紫や播磨、大和、関東、東北など、もっぱら出雲の外からスサノオ・大国主の建国を追究してきた違いや、氏が大国主を縄文の最後の王という視点からとらえられているのに対し、私は弥生の建国王としてとらえている違いがある。
 しかしながら、出雲出身者の氏は全国をルポライターとして歩かれ、吉備・播磨出身の私はコンサルタントとして全国を歩いてきたという現場主義の共通点がある。共に、古代史については門外漢であるが、文献や考古学資料の単なる解釈とは異なる面白い問題提起ができるものと思っている。
 私などは出雲を詳しく知らないし、もっぱら縄文から弥生への転換に興味があって、その連続性への意識が薄かったので、教えられたことは多かった。お互いに意見交換しながら、スサノオ・大国主王朝の建国史を解明していきたいと考えている。

 連載の方は、まだしばらくは再開は難しいが、播磨は帰省のたびに何度も歩いてきているので、不定期にでも書いていきたい。                                                日南虎男(日向 勤)

『古事記』が指し示すスサノオ・大国主建国王朝 目次

  『古事記』が伝えるスサノオ・大国主の建国物語
  「皇国史観」←→「反皇国史観」の二つのフィクション
  「大和中心史観(天皇家建国史観)」から「スサノオ・大国主王朝建国史観」へ
  「霊(ひ)信仰」こそが「古事記」を読み解く鍵
  「欠史16代」と「スサノオ・大国主16代」
  数理統計的分析は「スサノオ・大国主建国」を示している
  「鬼道」=「霊(ひ)信仰」の見直しからの建国史の再構築を


※文章や図、筆者撮影の写真の転載はご自由に(出典記載希望)。
※日向勤著『スサノオ・大国主の日国―霊の国の古代史』(梓書院)参照
※参考ホームページ:霊(ひ)の国古代史研究室(http://www.geocities.jp/hinatsutomu)
※参考ブログ:邪馬台国探偵団(http://yamataikokutanteidan.seesaa.net/)
       霊の国:スサノオ・大国主命の研究(http://blogs.yahoo.co.jp/hinafkinn/)
       霊(ひ)の国の古事記論(http://hinakoku.blog100.fc2.com/)
       帆人の古代史メモ(http://blog.livedoor.jp/hohito/)
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