天皇家の祖先は「勾玉」から産まれた(勾玉写真はウィキペディアより)
●カントク 19:41
「乱れ」なんて言われると、ピンと来ちゃうんだよね。
●マル 19:42
なんか、いやらしいこと、考えていない?
●カントク 19:43
「英雄、乱を好む」なんて言っている場合じゃないぞ。
「神」と「命」の間に「乱れ」があるということは、神話時代と歴史時代の区切りに、「乱れ」があるということじゃ。
●ボク 19:45
「オシホミミ」はずっと高天原のアマテラスの下にいるのに「命」で、天下った「ホヒ」は「命」とも「神」とも言われているのは、逆転していますよね。
●カントク 19:47
そこで慎重にならずに、もう一歩、先に推理を進めてはどうかな?
●ボク 19:48
どうも、危険な皆さん方が、ボクを仲間に引き込もうとしているように思うんですけど?
●マル 19:49
一番、美味しいところを、ボクに食べさせてあげよう、というカントクの親心じゃあないの。男なら飛びなさいよ。
●ボク 19:51
それって、逆セクハラじゃあありません?
1つの可能性は、出雲と高天原の神の世界に、「珠」から生まれた「オシホミミ」以下の天皇家の歴史が接ぎ木された、という事でしょうか?
もう1つの可能性は、同じ「珠」から生まれ、天下った「ホヒ」が神とされているということは、「ホヒ」は、本当は、スサノオや大国主に連なる「神」ということでしょうか?
●ヒメ 19:56
天皇家の祖先は、「珠から生まれた珠太郎」、「ものから生まれたもの太郎」なの?
●カントク 19:57
そうなんじゃ。「桃から生まれた桃太郎」の物語の原型は、天皇家の「物から生まれた物太郎」の物語が元になっているんじゃ。
●マル 19:59
怪しいわよね。カントク、「ウソップ物語」の世界に入っていっていない? 若い人をからかってどうするのよ。
●ヒナ 20:00
古事記には男女の「神」から生まれた「神」と、イザナミが迦具土神を産んだ時に病んだ時に嘔吐物や尿などから産まれた神、迦具土神を切った時に血などから産まれた神、イザナギが禊ぎを行った時に衣服などから産まれた神があります。
●マル 20:03
物から生まれた「神」はかなりいるのね。じゃあ、物から生まれた人はどうなの?
●ヒナ 20:04
スサノオとアマテラスの「誓い(うけひ=受け霊)」で産まれたとされる「オシホミミ」以下の8人の「命(みこと、御子人)」だけだと思います。
●マル 20:06
イザナギ・イザナミのセックスによってアマテラスやスサノオが産まれ、スサノオや大国主神も結婚によって代々、子を作っているよね。なのに、なぜ、天皇家の祖先だけ、夫婦神から産まれたことにしなかったのかしら?
●ヒナ 20:09
実際には、アマテラスの子とスサノオの子はそれぞれ別で、後継者を女系(スサノオの3人の王女)とするか、男系(アマテラスの4人の王子)とするかの争いがあった話を合体して、天皇家の祖先がアマテラスとスサノオの両方の血を引く、という話に変わった、という説があります。
●ボク 20:11
スサノオとアマテラスの近親相姦で天皇家の祖先が産まれたのを隠すために、「誓い(誓約)」で珠と剣から産まれたという話にした、という説もあります。
●カントク 20:13
日向勤氏は、崇神天皇のように、血を受け継いでいない後継王が、偉大な王の「霊(ひ:祖先霊)」を祀ると祟られる、と考えられていた時代に合わせて解釈する必要があるとしておるぞ。
天皇家の祖先が、スサノオやアマテラスの血(DNA)を受け継いでいるとすると祟られるので、「珠」から生まれた、という神話が生まれた、という解釈じゃ。
●ヒメ 20:17
天皇家の祖先を創作するなら、それらしい話にするわよね。私の小説だって、それらしく書くもの。逆に、神話の「嘘には真実が含まれている」というのは分かるなあ。
●カントク 20:19
そうなんじゃ。ヒメや僕は嘘を書いたり、映画にして生業としているから、「古事記神話の不合理、不可解な話は、古事記が創作された証拠」なんて考える優等生の訓古学者とは発想が全然違うなあ。
「嘘はほんと、本当は嘘」ワールドこそ、神話という暗号を読み解く鍵なんじゃ。
●ホビット 20:22
神々の神話の世界は、出雲と高天原、この2つに分かれますよね。そして、出雲は実在しています。では、もう1つの高天原は実在していたのか、それとも虚構の世界なのでしょうか?
「どこ派」の私としては、「高天原」はあったのかどうか、どこにあったのかに関心があります。もし、「高天原」があったのなら、掘りに行きたいですね。
●長老 20:26
「いつ派」の歴史学徒としては、「高天原」があったのなら、いつ頃の時代か、に関心があるね。
●ヒメ 20:27
眠れる獅子のお目覚めよね。そろそろ、「日向勤は私のペンネーム」って白状したらどうなの。
「脱線・割り込み自由党」の党首としては、大いに歓迎したいところだけど、ここは「待った自由党」の党首として、その「どこ」と「いつ」は先送りしたいなあ。
もう少し、「神」と「人」の間の「深くて暗い川」で舟を漕ぎましょうよ。
●カントク 20:31
「なぜなに派」の私としては、ヒメを支持したいなあ。
天皇の祖先は、天下って「神」から「命」に格下げされておるが、明治から昭和にかけて、皇国史観の下で再び「現人神(あらひとがみ)」とされ、さらに昭和天皇の「人間宣言」で「人」になっておる。ヒナちゃん、それでよいかの?
(ネタモトは日向勤氏の『スサノオ・大国主の日国―霊の国の古代史』(梓書院)です)
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●カントク 19:41
「乱れ」なんて言われると、ピンと来ちゃうんだよね。
●マル 19:42
なんか、いやらしいこと、考えていない?
●カントク 19:43
「英雄、乱を好む」なんて言っている場合じゃないぞ。
「神」と「命」の間に「乱れ」があるということは、神話時代と歴史時代の区切りに、「乱れ」があるということじゃ。
●ボク 19:45
「オシホミミ」はずっと高天原のアマテラスの下にいるのに「命」で、天下った「ホヒ」は「命」とも「神」とも言われているのは、逆転していますよね。
●カントク 19:47
そこで慎重にならずに、もう一歩、先に推理を進めてはどうかな?
●ボク 19:48
どうも、危険な皆さん方が、ボクを仲間に引き込もうとしているように思うんですけど?
●マル 19:49
一番、美味しいところを、ボクに食べさせてあげよう、というカントクの親心じゃあないの。男なら飛びなさいよ。
●ボク 19:51
それって、逆セクハラじゃあありません?
1つの可能性は、出雲と高天原の神の世界に、「珠」から生まれた「オシホミミ」以下の天皇家の歴史が接ぎ木された、という事でしょうか?
もう1つの可能性は、同じ「珠」から生まれ、天下った「ホヒ」が神とされているということは、「ホヒ」は、本当は、スサノオや大国主に連なる「神」ということでしょうか?
●ヒメ 19:56
天皇家の祖先は、「珠から生まれた珠太郎」、「ものから生まれたもの太郎」なの?
●カントク 19:57
そうなんじゃ。「桃から生まれた桃太郎」の物語の原型は、天皇家の「物から生まれた物太郎」の物語が元になっているんじゃ。
●マル 19:59
怪しいわよね。カントク、「ウソップ物語」の世界に入っていっていない? 若い人をからかってどうするのよ。
●ヒナ 20:00
古事記には男女の「神」から生まれた「神」と、イザナミが迦具土神を産んだ時に病んだ時に嘔吐物や尿などから産まれた神、迦具土神を切った時に血などから産まれた神、イザナギが禊ぎを行った時に衣服などから産まれた神があります。
●マル 20:03
物から生まれた「神」はかなりいるのね。じゃあ、物から生まれた人はどうなの?
●ヒナ 20:04
スサノオとアマテラスの「誓い(うけひ=受け霊)」で産まれたとされる「オシホミミ」以下の8人の「命(みこと、御子人)」だけだと思います。
●マル 20:06
イザナギ・イザナミのセックスによってアマテラスやスサノオが産まれ、スサノオや大国主神も結婚によって代々、子を作っているよね。なのに、なぜ、天皇家の祖先だけ、夫婦神から産まれたことにしなかったのかしら?
●ヒナ 20:09
実際には、アマテラスの子とスサノオの子はそれぞれ別で、後継者を女系(スサノオの3人の王女)とするか、男系(アマテラスの4人の王子)とするかの争いがあった話を合体して、天皇家の祖先がアマテラスとスサノオの両方の血を引く、という話に変わった、という説があります。
●ボク 20:11
スサノオとアマテラスの近親相姦で天皇家の祖先が産まれたのを隠すために、「誓い(誓約)」で珠と剣から産まれたという話にした、という説もあります。
●カントク 20:13
日向勤氏は、崇神天皇のように、血を受け継いでいない後継王が、偉大な王の「霊(ひ:祖先霊)」を祀ると祟られる、と考えられていた時代に合わせて解釈する必要があるとしておるぞ。
天皇家の祖先が、スサノオやアマテラスの血(DNA)を受け継いでいるとすると祟られるので、「珠」から生まれた、という神話が生まれた、という解釈じゃ。
●ヒメ 20:17
天皇家の祖先を創作するなら、それらしい話にするわよね。私の小説だって、それらしく書くもの。逆に、神話の「嘘には真実が含まれている」というのは分かるなあ。
●カントク 20:19
そうなんじゃ。ヒメや僕は嘘を書いたり、映画にして生業としているから、「古事記神話の不合理、不可解な話は、古事記が創作された証拠」なんて考える優等生の訓古学者とは発想が全然違うなあ。
「嘘はほんと、本当は嘘」ワールドこそ、神話という暗号を読み解く鍵なんじゃ。
●ホビット 20:22
神々の神話の世界は、出雲と高天原、この2つに分かれますよね。そして、出雲は実在しています。では、もう1つの高天原は実在していたのか、それとも虚構の世界なのでしょうか?
「どこ派」の私としては、「高天原」はあったのかどうか、どこにあったのかに関心があります。もし、「高天原」があったのなら、掘りに行きたいですね。
●長老 20:26
「いつ派」の歴史学徒としては、「高天原」があったのなら、いつ頃の時代か、に関心があるね。
●ヒメ 20:27
眠れる獅子のお目覚めよね。そろそろ、「日向勤は私のペンネーム」って白状したらどうなの。
「脱線・割り込み自由党」の党首としては、大いに歓迎したいところだけど、ここは「待った自由党」の党首として、その「どこ」と「いつ」は先送りしたいなあ。
もう少し、「神」と「人」の間の「深くて暗い川」で舟を漕ぎましょうよ。
●カントク 20:31
「なぜなに派」の私としては、ヒメを支持したいなあ。
天皇の祖先は、天下って「神」から「命」に格下げされておるが、明治から昭和にかけて、皇国史観の下で再び「現人神(あらひとがみ)」とされ、さらに昭和天皇の「人間宣言」で「人」になっておる。ヒナちゃん、それでよいかの?
(ネタモトは日向勤氏の『スサノオ・大国主の日国―霊の国の古代史』(梓書院)です)
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