はてなブログに「縄文ノート176 世界の母系社会」をアップしましたので紹介します。https://hinafkin.hatenablog.com/
7月19日の縄文社会研究会・東京の公開講座の講演資料「縄文は母系制社会だった」では、方法論として垂直軸(歴史軸)と水平軸(世界の民俗軸:女神信仰と母系制)の両方から縄文母系制社会を明らかにしょうとしましたが、後者の「世界の母系制社会」「世界の女神信仰」の資料づくりは間に合いませんでした。
ナディア・フェルキ著・野村真依子訳の『世界の母系社会』、遠藤織枝著の『中国雲南 摩梭(モソ)族の母系制』などから、現存する世界の母系社会を紹介し、世界は父系社会の前は母系社会であったことを明らかにしました。
本ブログの「スサノオ・大国主建国論」としても、世界史の中にスサノオ・大国主建国をどう位置付けることができるのか、という1つの切り口として参考にしていただければと考えます。
海人族のスサノオ・大国主一族の「百余国」の「委奴国(ふぃなのくに)」建国は各国を滅ぼしての軍事的統一ではなく、米鉄交易と妻問夫招婚、八百万神信仰による平和的な部族連合による建国です。放牧を続けていた貧しい羊飼いのユダヤ人が自分たちは選民であるとする絶対神を発明し、その神の命令によりパレスティナの豊かな交易・農耕民族を征服し、男は殺し女子どもは奴隷にしたユダヤ民族の旧約聖書歴史史観とは異なる世界史があることを、ウクライナ侵略戦争の今こそ世界にアピールすべきではないでしょうか?
全ての死者が神として祀られるスサノオ・大国主一族の八百万神信仰の世界遺産登録へ向けての参考にしていただければと考えます。 雛元昌弘
□参考□
<本>
・『スサノオ・大国主の日国(ひなのくに)―霊(ひ)の国の古代史―』(日向勤ペンネーム)
・『邪馬台国探偵団~卑弥呼の墓を掘ろう~』(アマゾンキンドル本)
・『奥の奥読み奥の細道』(アマゾンキンドル本)
<雑誌掲載文>
2012夏「古事記」が指し示すスサノオ・大国主建国王朝(『季刊 日本主義』18号)
2014夏「古事記・播磨国風土記が明かす『弥生史観』の虚構」(前同26号)
2015秋「北東北縄文遺跡群にみる地母神信仰と霊信仰」(前同31号)
2017冬「ヒョウタンが教える古代アジア”海洋民族像”」(前同40号)
2017冬「スサノオ・大国主建国論1 記紀に書かれた建国者」(『季刊山陰』38号)
2018夏「スサノオ・大国主建国論2 「八百万の神々」の時代」(『季刊山陰』39号)
2018夏「言語構造から見た日本民族の起源」(『季刊 日本主義』42号)
2018夏「スサノオ・大国主建国論3 航海王・スサノオ」(『季刊山陰』40号)
2018秋「『龍宮』神話が示す大和政権のルーツ」(『季刊 日本主義』43号)
2018冬「海洋交易の民として東アジアに向き合う」(前同44号)
2019春「漂流日本」から「汎日本主義」へ(前同45号)
<ブログ>
ヒナフキンのスサノオ・大国主ノート https://blog.goo.ne.jp/konanhina
帆人の古代史メモ http://blog.livedoor.jp/hohito/
ヒナフキンの邪馬台国ノート http://yamataikokutanteidan.seesaa.net/
霊(ひ)の国の古事記論 http://hinakoku.blog100.fc2.com/
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます