ヒナフキンのスサノオ・大国主ノート

「神話探偵団~スサノオ・大国主を捜そう!」を、「ヒナフキンのスサノオ・大国主ノート」に変更します。雛元昌弘

57 「大日孁(おおひるめ)」は「大日(ひな)霊女」「大霊留女」

2009-07-24 11:04:17 | 歴史小説
角林文雄著「アマテラスの原風景」(塙書房)


●ヒメ 20:52
アマテラス・スサノオの生誕地とされる「筑紫の日向の橘の小門の阿波岐原」の場所は、旧甘木市の「蜷(ひな)城」から旧朝倉町の「橘」一帯、というので決まりね。

●ホビット 20:54
出雲から、神話の舞台は筑紫に移ってきましたね。
イヤナギの出雲の「意宇川での禊ぎ祓い説」と、「スサノオ~アマテラス17代説」との関係はどうなります?

●ボク 20:56
イヤナギがスサノオを意宇川のほとりの揖屋で生んだ出雲の伝承と、アマテラスと月読命が「筑紫の日向の橘の小門の阿波岐原」で生まれたという、空間的・時間的に遠く離れた2つの伝承が、合体されたのではないでしょうか?

●カントク 20:59
石頭ヘッディングシュートのナイスゴール!
アマテラス・スサノオ・月読3兄弟の「揖屋誕生説」、3兄弟の「阿波岐原誕生説」、「3兄弟架空説」よりも説得力がある。「ダンゴ3兄弟」じゃああるまいし、3神をダンゴ虫にしとくことはあるまい。

●マル 21:03
ヒメの「邪馬台国殺人事件」では、卑弥呼の都はこの「日向の橘の小門の阿波岐原」だったよね。大国主の祖先霊(鬼)を祀る末裔の「霊御子(ひみこ)」がこの地で生まれたとすると、その伝説が出雲のスサノオ伝説にくっつけられた可能性は大いにあるわよね。

●ヒメ 21:06
アマテラスは、日本書紀では「大日孁貴(おおひるめのむち)神」と書かれていますが、「孁」は「霊」と「女」に分けられます。そうすると、「大日霊女」となり、「大日(ひな)霊女(ひめ)」と読んだ可能性があります。「筑紫の日向(ひな:霊那)」の姫、日向(ひな)国の女王という名前になります。

●マル 21:10
それって、ヒナちゃんの我田引水っぽくない? 
しかし姫路生まれの「ヒメ」を「霊女」というと、ぴったりだよね。

●ヒナ 21:12
アマテラスとスサノオの「誓い(誓約:うけい=受け霊)」で生まれた「天穂日」の子の「天夷鳥命(天日名鳥命)」は日本書紀では「武日照命」と書かれています。
「夷=日名=日(ひな)」は「我田引書紀」なんですよ。

●ホビット 21:15
対馬国や壱岐国の大官を「卑狗」、対馬国・壱岐国・奴国・不弥国の副官を「卑奴母離」というのは、「霊子」「霊那守」だったんですね。

●マル 21:17
朝比奈一族の末裔が「日向」にこだわるのは当然ですよね。「我田引水」は撤回。

●カントク 21:18
角林文雄氏の「ひと=霊人」「彦=霊子」「姫=霊女」「卑弥呼=霊巫女」「聖=霊知り」
説は「目からウロコ」だよね。

●ボク 21:20
ヒメとヒナちゃんのコンビは、「霊女」と「霊那」、霊界を支配する女2人というのはすごいなあ。

●カントク 21:21
ヒナちゃんの「大日(ひな)姫」説はさすがじゃ。しかし、「大日孁」を「おおひるめ」と読ませているのは臭うな。

●ヒメ 21:23
それって、なかなか真犯人を見つけだせない読者に作者が仕掛ける暗号、ヒントみたなものよ。
「おおひるめ」は普通に書くと「大日留女=大霊留女」。「筑紫の日向」の下流には「久留米(くるめ)」や「八女(やめ)」があるよね。「霊留女」と「久留女」「八女」、このあたりは女王国がいっぱいあったのよ。

●ヒナ 21:27
「大日(ひな)霊女」の別名が「大霊留女」だったと思います。

●ボク 21:28
「大日(ひな)霊女」がいたということは、「小日(ひな)霊女」がいたということになりません?
卑弥呼が死んだ後に、弟王が立ったが国中が服せず争乱に陥り、宗女壱与を立てて再統一を図ったのでしたよね。卑弥呼=「大日(ひな)霊女」「大霊留女」、壱与=「小日(ひな)霊女」「小大霊留女」だったのではないでしょうか?

●ヒナ 21:32
「卑弥呼→弟王→争乱→壱与」という魏志倭人伝の記載は、アマテラスとスサノオが、男子と女子のどちらを生んだかで高天原の後継者を争う神話とそっくりです。卑弥呼と弟王の後継者争いの伝説が実際にあって、弟王(月読)をスサノオに置き換え、スサノオ伝説と接ぎ木して古事記に取り入れたと思います。

●マル 21:36
「卑弥呼には夫がなく、弟がいて佐(たす)けて国を治めた」「弟王に国中が服せず争乱に陥った」という魏志倭人伝の記載は、アマテラスと月読に重なるわよね。

(ネタモトは日向勤氏の『スサノオ・大国主の日国―霊の国の古代史』(梓書院)です)

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