魚突きに大変有利な道具である、Comer社製 アクアスクータはトラブルがあまりにも多くて使いこなせないという声をしばしば聞きます。そこで魚突きをしたいばかりに18年に亘って苦闘した、素人の使い方とメンテナンス方法を少しずつ紹介していきます。何らかのヒントになれば幸いです。なお、画像は必要に応じて動画でも紹介するつもりです。
更新は時々気紛れにということになりますから悪しからず。
Note:
Japan is a historical fishing country that makes the amateur fishing condition rather complicated.
Spearfishing is legally allowed only in the limited prefectures in Japan for us. Even in that case, the spearguns are illegal so that you should only rely on polespears.
Crustacea and shellfishes are too strictly prohibited. There is no licensing (ie seasonal permits,etc….) system like in other countries.
Should you wish, consult an experienced local person to find out required places for you to avoid troubles and resulting criminal cases.
By KosakaNatsuki, an amateur spearfisher, Tokyo, Japan
使用前の準備

本格的に魚突きで本機を使うには予めこの写真に示すような配慮が望ましい:
1,スノーケルは大波、衝突などで脱落する事があるので、「流れ止」として把手に紐で結んでおく。細紐を輪にしておき、もやい結びで簡単に留めておく。
2,プラグレンチは本体に取り付けるなどして必ず携行する。魚突きの場合は常時携帯しているダイビングナイフで回せるように切込を入れておけば回し棒は不要だ。場合によっては銛先を差込んで回すことも出来る。交換用の点火プラグも携行すると安心。
3,横倒しすると燃料がタンクキャップから漏れる場合があるので、必要ならビニル片を噛ませるなどして漏れ止めとする。AS650の新品でも縁にこのような傷があって燃料漏れを起こしていた。

4,曳航ロープは燃料タンク固定腕に縛る。曳く時の姿勢変化を嫌って後尾のスカート(上の写真では黄色い部分)に穴を開けてロープを通している場合も多い。
5,燃料タンクには残量が分かるように、0.5リットル毎に目盛を付ける。燃料を入れながら目印を付けていけば簡単だ。本体を立てた状態と水平に置いた状態で目盛を付ける。但し、モデルによっては透かしても残量が全く見えないタンク材料が使われているのが残念だ。
他にもまだまだ工夫しておきたいことがあれこれある:
6,キャブレタ(燃料気化器)調整ねじ回しは使い易い様に丈夫な紐で本体または梵天紐=フロートロープに絡げておく。AS650型以後の物では専用が必要だが(写真は銅パイプで自作のねじ回し)、600型以前のものはねじが露出しているのでナイフでも回すことができる。

7,AS650型以降では調整ネジは専用ねじ回しを無くすと回せなくなるので、写真のように、普通のマイナスドライバでも回せるよう、頭にヤスリで切込みを入れておくと安心。
8,危険予防で旗を付ける場合は小型のものをスノーケルに差込むと簡単
9,魚突きの場合は必ず梵天=フロートを一緒に使う。大物に引き込まれたり、碇を打ったときに潮流で引っ張られて沈んでしまわぬよう、浮力は梵天で確保するのだ。梵天の替わりにボディボードを曳いて移動するスタイルにすれば沖で本機を再始動出来ない場合には、本体をそのままボードに載せて押すか曳いて泳ぐことができる。
エンジンオイルについて
混合オイルは2サイクル船外機用で、Comer社の純正なら1%または1.5% その他なら2%と推奨されているが、その他オイルでも1.5%程度で使用している者が多いようだ。その都度純正油を入手するのは大変で、そのせいもあるだろうが、イタリアのネットでは、Castrol製よりMOTULの方が良いなどの記述が見られたり、各自が入手し易い品を使っている事が解る。鉱物油でなく、合成油が好ましいとの記述があるが、以前は逆の記述もあり、正直なところ良く解らないままだ。
海洋汚染防止の観点からは自然界で分解の容易?な合成油のほうが良いらしい。海洋汚染対策としてTCW3という等級が使われてもいるが性能には議論があるようだ。
ドイツの販売業者はCastrolの2サイクル船外機用TCW3を売っており、イタリアの業者はIP Pro GPX2であったり、QUICKSILVERであったり、様々だ。米国の業者はスペシャル品と称しているから余計分からない。結局のところマリン用を謳っている限り何でも構わないのかもしれない。
少し割高だがスチールやハスクバーナなど高回転チェンソー用が良いはずだとして使っている仲間もあり好調だ。私のプラグがすぐに真っ黒に燻るのに比べ、キツネ色を保っている。しかし普通の2サイクル船外機の回転域は4500-5000rpmで、アクアスクータと同じだからチェンソーのような高回転用に意味があるか私には解らない。使用条件の違いとかエンジンの調子或いはキャブ調整自体の問題かも知れない。
そんなこともあり、私は今のところは標準的?な価格のヤマハマリン用青缶を、表示通り2%で使っている。各種の混合油を作って比べるのが正解かも知れない。なお「混ぜるな危険」ではないが、異種のオイルを混ぜるのは好ましくないとのこと。
次回はいつになるか?実戦的な使い方を紹介するつもりです。
=== Blog 第1回 「初めに」 終り ===
更新は時々気紛れにということになりますから悪しからず。
Note:
Japan is a historical fishing country that makes the amateur fishing condition rather complicated.
Spearfishing is legally allowed only in the limited prefectures in Japan for us. Even in that case, the spearguns are illegal so that you should only rely on polespears.
Crustacea and shellfishes are too strictly prohibited. There is no licensing (ie seasonal permits,etc….) system like in other countries.
Should you wish, consult an experienced local person to find out required places for you to avoid troubles and resulting criminal cases.
By KosakaNatsuki, an amateur spearfisher, Tokyo, Japan
使用前の準備

本格的に魚突きで本機を使うには予めこの写真に示すような配慮が望ましい:
1,スノーケルは大波、衝突などで脱落する事があるので、「流れ止」として把手に紐で結んでおく。細紐を輪にしておき、もやい結びで簡単に留めておく。
2,プラグレンチは本体に取り付けるなどして必ず携行する。魚突きの場合は常時携帯しているダイビングナイフで回せるように切込を入れておけば回し棒は不要だ。場合によっては銛先を差込んで回すことも出来る。交換用の点火プラグも携行すると安心。
3,横倒しすると燃料がタンクキャップから漏れる場合があるので、必要ならビニル片を噛ませるなどして漏れ止めとする。AS650の新品でも縁にこのような傷があって燃料漏れを起こしていた。

4,曳航ロープは燃料タンク固定腕に縛る。曳く時の姿勢変化を嫌って後尾のスカート(上の写真では黄色い部分)に穴を開けてロープを通している場合も多い。
5,燃料タンクには残量が分かるように、0.5リットル毎に目盛を付ける。燃料を入れながら目印を付けていけば簡単だ。本体を立てた状態と水平に置いた状態で目盛を付ける。但し、モデルによっては透かしても残量が全く見えないタンク材料が使われているのが残念だ。
他にもまだまだ工夫しておきたいことがあれこれある:
6,キャブレタ(燃料気化器)調整ねじ回しは使い易い様に丈夫な紐で本体または梵天紐=フロートロープに絡げておく。AS650型以後の物では専用が必要だが(写真は銅パイプで自作のねじ回し)、600型以前のものはねじが露出しているのでナイフでも回すことができる。

7,AS650型以降では調整ネジは専用ねじ回しを無くすと回せなくなるので、写真のように、普通のマイナスドライバでも回せるよう、頭にヤスリで切込みを入れておくと安心。

8,危険予防で旗を付ける場合は小型のものをスノーケルに差込むと簡単

9,魚突きの場合は必ず梵天=フロートを一緒に使う。大物に引き込まれたり、碇を打ったときに潮流で引っ張られて沈んでしまわぬよう、浮力は梵天で確保するのだ。梵天の替わりにボディボードを曳いて移動するスタイルにすれば沖で本機を再始動出来ない場合には、本体をそのままボードに載せて押すか曳いて泳ぐことができる。
エンジンオイルについて
混合オイルは2サイクル船外機用で、Comer社の純正なら1%または1.5% その他なら2%と推奨されているが、その他オイルでも1.5%程度で使用している者が多いようだ。その都度純正油を入手するのは大変で、そのせいもあるだろうが、イタリアのネットでは、Castrol製よりMOTULの方が良いなどの記述が見られたり、各自が入手し易い品を使っている事が解る。鉱物油でなく、合成油が好ましいとの記述があるが、以前は逆の記述もあり、正直なところ良く解らないままだ。
海洋汚染防止の観点からは自然界で分解の容易?な合成油のほうが良いらしい。海洋汚染対策としてTCW3という等級が使われてもいるが性能には議論があるようだ。
ドイツの販売業者はCastrolの2サイクル船外機用TCW3を売っており、イタリアの業者はIP Pro GPX2であったり、QUICKSILVERであったり、様々だ。米国の業者はスペシャル品と称しているから余計分からない。結局のところマリン用を謳っている限り何でも構わないのかもしれない。
少し割高だがスチールやハスクバーナなど高回転チェンソー用が良いはずだとして使っている仲間もあり好調だ。私のプラグがすぐに真っ黒に燻るのに比べ、キツネ色を保っている。しかし普通の2サイクル船外機の回転域は4500-5000rpmで、アクアスクータと同じだからチェンソーのような高回転用に意味があるか私には解らない。使用条件の違いとかエンジンの調子或いはキャブ調整自体の問題かも知れない。
そんなこともあり、私は今のところは標準的?な価格のヤマハマリン用青缶を、表示通り2%で使っている。各種の混合油を作って比べるのが正解かも知れない。なお「混ぜるな危険」ではないが、異種のオイルを混ぜるのは好ましくないとのこと。
次回はいつになるか?実戦的な使い方を紹介するつもりです。
=== Blog 第1回 「初めに」 終り ===